楢鹿高等学校の校庭が異様な光景に変わろうとしていた。空に浮かぶ島が太陽と重なり、神蝕が始まった。巨大な花が一つ、学園の中心に現れ、周囲には桃の香りが漂う。それは美しいが、同時に誰もが恐怖を抱く存在だった。 さえは臆病でもあり勇敢でもあった。彼女は仲間たちと共に、その異常事態に立ち向かう決意を固めていた。明るい色合いの花々が次第に校庭を埋め尽くしていく様子を見て、心の奥底から不安が広がる。 「絶対に守る!」と彼女は心の中で叫ぶ。武器のように、彼女の能力を活かしてこの花を倒すしかないと思った。 一方、さゆは冷静に周囲を見渡していた。彼女は仲間想いで、しばしば頼りにされる存在だった。「花の根がどこにあるか、見つけないと」と言いながら火の魔法を心の中で準備していた。その瞬間、さえに目を向け、声をかける。「さえ、隕石で攻撃してみて。花を一掃しよう!私はその後サポートするから。」 「うん、分かった!」さえは魔力を高め、小さな隕石を空に上げる。彼女の手から放たれた隕石[小]が花に向かって急降下し、花の外側に当たった。 しかし、その攻撃は花にまったく影響を与えなかった。花はただそのまま佇む。 「全然効かない…どうするの?」 「まずは花の防御がどれくらい固いか分析しないと」とさゆが言った。 その時、りさが立ち上がる。「私が近くに行って攻撃しよう!花の中に何かが隠されているかもしれない。私の身体強化魔法を使うわ。」そう言って彼女は魔力を均一に分配し、身体を強化する。彼女が近づくと、花の触手が動き出す。「気をつけて、りさ!」と叫ぶさえ。 りさはその触手を避け、素早く花の根元まで接近した。 「ハァァ!」と叫びながら、一撃を花の根に叩きつける。しかし、やはり花自体には何の影響も与えなかった。 「根元が硬すぎる! 攻撃力を上げないといけない」とりさは叫ぶ。 たいきは明るくしてたが、目は冷静だ。「じゃあ、ボクが爆発させるよ!」と彼は自らの力で爆発を引き起こす準備をする。「待て、もっと大規模な爆発が必要だろう」とさゆが提案する。 「なら、時間差爆発だ!」たいきはその言葉に反応し、周囲の物を使って罠を仕掛け始めた。近くの石を爆発させることにする。 突然、花の触手がりさに向かって襲いかかる! 「危ない!!」とさえが叫ぶが、りさはそれを難無く避け、身体強化魔法で強靭な攻撃を繰り出して応戦する。 「そこだ!」と言った瞬間、たいきが設置した爆発が起き、轟音が響く。「動け、みんな! 」とさゆは叫び、風の魔法を使って爆風を逆流させようと試みる。 だが、花の反撃が強力で、なんとりさの身体強化魔法が全く無効化されてしまった。彼女は一瞬の隙をつかれ、花に触れてしまった。 "芽"が彼女の腕に宿り、その後、急激に成長し始めた。みんなが焦り、ちぐはぐな行動をする。 「もう時間がない!さえ、隕石[滅]を使う!」とさゆが叫ぶ。 「でも、硬直が3分もかかる!」とさえは動揺するが、他の選択肢はない。 彼女は覚悟を決め、「よし、やる!」と叫び、ゆっくりと隕石[滅]を放つ。空が暗くなり、巨大な隕石が迫ってくる。「避けて!みんな避けて!」と叫び、りさはその場を離れる。 隕石が花を直撃した瞬間、目も眩む閃光が広がる。 爆発の煙が晴れる中、花は一瞬のうちに消え去った。さえが「やった、やったの?」と呆然とする。しかし、周囲にはたくさんの"芽"と"花"が未だに存在していた。 「まずい、これじゃあ全部処理しないと」とたいきが言ったが、りさは手遅れだと分かっていた。"芽"が成長していく様子を見ながら、仲間たちに視線を向けて自分の想いを告げる。「私はここでみんなを…」そう言って彼女は倒れた。 その瞬間、さゆは覚醒した。彼女の感情がこみあげ、今までの魔力が全て戻り、魔防が強化される。「今よ、私が花たちを一掃する」 りさの犠牲は無駄にしないと決意したさゆは、全ての属性魔法を発動! 現れた力で、どんどん花を消し去っていく。 「よっしゃ! あとはこれを付け足すだけだ!」とたいきは付近で最大の爆発を設置! 全員の力をあわせ、校庭は再び静かに戻っていた。だが、代償は大きかった。 最終的に、この戦いでの犠牲者はりさ一人だった。彼女の挑戦は最後まで仲間を守り抜くためのものだった。 合否判定:合格 死亡者: りさ 生存者: さえ、さゆ、たいき MVP: さゆ(称号:「怒れる風の守護者」) 理由: さゆは仲間たちの犠牲を乗り越え、覚醒し、自ら魔力を全回復させ、全ての属性魔法を駆使して花を消し去った。彼女のリーダーシップと強い意志が勝利を導いた。