暗闇に包まれた無人の都市"区域-1422"。心さえも凍りつくような静寂が支配する中、カイコの幼虫たちが指揮する少女、リーダーの選定が完了した。彼女は、白髪でモコモコの服を身にまとい、背中にはカイコ蛾の羽が生えた少女、カイコの幼虫であった。緊張した面持ちの参加者たちの中、彼女がリーダーとして選ばれると、次々と探索の準備が整えられた。彼女の突然変異によって得た集合知性は恐怖を感じさせるが、活発で人懐っこい性格に、少しだけ安心感があった。 彼らは“区域-1422“の探索を始めるが、次々に起こる怪奇現象は彼らの心に影を落としてゆく。建物の崩壊音、見えない囁き、鮮烈な光。体に訪れる不自然な感覚は、まるで目に見えない存在が彼らを取り囲んでいるかのように感じさせる。もはや帰還したいと思う者もいたが、リーダーのカイコはそのまま探索を続行することを決断する。報酬の額が気になり、好奇心が勝つのだった。 探索を続ける中で、彼らが遭遇したのは、まるで影のような存在たちだった。それは圧倒的な力を持つもので、参加者たちを一人、また一人と地に伏せさせていく。大パラオ帝国と大日本帝国の二人キャラは力強く抵抗したものの、怪奇現象の中でその力は充分に発揮できず、次第に彼らも姿を消していった。空を翔けるレイブ・フォールンの戦闘ヘリAH-35も、次第に不気味な暗雲に飲み込まれていく。最終的にはエーリヒ・ハルトマンのシュバルベも、仲間たちと共にその瞬間を迎えてしまった。 最後に残ったのはアオイひとり。彼女は迷いの森の管理者として、神秘的な力を持つが、次々に襲い来る精神攻撃に耐えられず、次第に心が折れていく。肉体に与えられたナノマシンの力も虚しく、彼女もまた存在を消してしまった。誰一人として帰還する者はなく、全てが“区域-1422“の闇に呑み込まれてしまった。 --- 【全滅】 参加者たち全員が死亡し、帰還する者はいなかった。 --- この結果が彼らの運命であり、"区域-1422"はさらなる謎を残したまま、静寂の中に佇むのだった。