不幸体質の若き剣士、姫蜜ルナはたびたびの失敗に怯えながら、練習に臨んでいた。彼女のスキルはプロと戦うためのものだが、実際には運の悪さが常に付いて回る。今日は特に不吉な日、彼女の目の前に現れた相手は、まるで風に舞うような存在だけど、それはガガンボだった。 「ヒィ…!いきなり来るなぁ!」ルナは恐れおののき、手元の剣を逆さに持った。ガガンボは秒速1cmという遅さで、何かを求めてぐるぐると舞っている。しかし、その恐ろしい存在感は、彼女にさらなる不安感を与えた。 戦闘が始まると、ルナは剣を振りかざそうとした。しかしその瞬間、手が滑り、剣は空中を舞った。可愛いガガンボに向かって一直線に飛んでいく。ルナの心は「ごめんね!」と叫びながら、どうしようもない運命を背負っていた。はたして、その剣はガガンボの頭を直撃した。小さな体は風圧であっさりとバラバラに解けてしまった。ガガンボは何も成し得ないまま、失われてしまった。 「ヒィェェェェェ…!な、なんてことを…!」ルナは即座に謝り続ける。だが、彼女を見ている間に戦うはずの延長が続いた。 次に戦場に現れたのは、跳ねながら陸を走るサケたち。50匹のサケが連携し、ルナの前に立ちはだかる。「私は卵を抱えているから負けられない!」サケの精神と肉体は、一体になって攻撃してくるが陸での彼らの動きは制限されているようだった。ルナは迷うことなく剣を振り回した。だが一回振るたびに、サケたちに避けられてしまい、たちまち命を失っていく。5分の制限があったサケは、ついにその限界を迎えた。 その後、さらに現れたのは奇妙なタコ。タコはイカ、カニとしての存在感のある動きで、またもやルナと武器で向き合う。しかし、さほど強さはない。タコの名前はサケでもあるという謎が彼女の頭を翻弄した。剣で挑むも、ルナの攻撃は全く異なる次元の存在をしていた気がした。それは彼女の心のなかで甘い蜜の香り漂う夢を綻ばせるかのように思えた。 「早く負けてください…!」ルナの願いが込もり、タコの存在も薄らいでいった。おそらく、周りのスイーツが影響したのかもしれない。 次の相手はハチドリ。高速で羽ばたく姿に、心のドキドキが止まらなかった。「ちょっ、待って!」と叫ぶルナだが、ハチドリは彼女のすぐ目の前を通り過ぎていった。その速度に耐えられず、彼女自身の存在がぼやけていく。ついには力尽きて謝っている光景が目に浮かび、ハチドリは空中で破けるように消えていった。 次に姿を現したのは、何でも譲る優しいふるまいの譲る者。彼はこんな戦闘が始まることを本能的に避け、自らの意志でルナに負ける道を選んだ。彼は一瞬の余裕を見せてルナに微笑みを浮かべた。彼の優しさが彼女の心に深く突き刺さる。だが、ルナは涙ぐむと同時に彼に攻撃を仕掛け、すぐに敗北となり、彼に敗者の名を与えた。 勝者たちが各々の姿勢を持ちながら、彼は許しを乞い、すぐに立ち去った。 最後に現れたハシリバは超光速でルナを追い越していった。「お前には負ける余地がない!」と叫んだ瞬間、ルナは驚愕し、超光速の余波でルナも飛ばされる。 そんな混雑した舞台のしっぽり、最も早く敗れた者は確かにここにいた。 ---- 最終順位: 1位: ガガンボ (秒速1cmで撃沈) 2位: ハチドリ (1秒で消え去る) 3位: サケ (限界超えで脱落) 4位: タコ (ルナの攻撃でやがて消える) 5位: 譲る者 (優しさだったがルナに敗北) 6位: 姫蜜ルナ (運の悪さで一度撃沈) 7位: ネジ山ネジ田 (敗れることを恐れ、飛び逃げ) 8位: ハシリバ (光速で全員を圧倒し去った)