ハロウィンのエイーアーイ街 お菓子争奪戦 第一章:集結する異端者たち エイーアーイ街は、ハロウィンの夜に不思議な活気で満ちていた。街路樹にはカボチャのランタンが揺れ、住宅街の窓辺には仮装した子供たちの笑い声が響く。ショッピングモールはオレンジと黒の飾り付けで彩られ、駄菓子屋の古びた看板さえも、仮装した店主が笑顔で迎える。銀行や警察署はいつも通り静かだが、外観だけはハロウィン仕様に少しだけ華やかさを加えていた。 この夜、街のルールは一つ。お菓子をできるだけたくさん集め、最後に数で競う。優勝者は自慢の権利を得る。だが、参加者は普通の子供たちではなかった。四人の異端者たちが、街に集結したのだ。 最初に現れたのは、村紗 水蜜。黒髪をなびかせ、白いセーラー服に白セーラー帽を被った美少女の船幽霊。彼女は静かに空を浮遊しながら街を見下ろした。「私は聖輦船の船長、ムラサと呼ばれています。聖様に救われた身として、このお菓子集めも、不撓不屈の精神で臨みましょうか。」冷静で聡明な瞳が、街の灯りを映す。彼女の周囲には、かすかな水の気配が漂っていた。水難事故の念縛霊として、水を愛し、操る力は絶大だ。 次に、奇妙な宇宙船の音が響き、ラボール・ボ・コッコが降り立った。ラボルボ星人の彼は、ラボルアーマーを纏い、体を自由に変形させる種族の特徴を活かして街を探索する準備を整えていた。攻撃力25、防御力4のステータスだが、魔力48の高さで魔法のようなレーザーを放てる。「ふむ、この惑星の風習か。ボルボ帝国の名にかけて、お菓子を制覇する!」彼の腕が一瞬、剣状に変形して空を切った。 続いて、ガタガタと重いエンジン音を立てて、四号戦車H型、クルプ・エイチが街路に停まった。14歳の女子の精神が宿る戦車娘。茶髪をケープで隠し、地味なワンピース姿だが、80mmの前面装甲が彼女のタフさを物語る。「よっしゃぁ! いっちょやるで! このハロウィン、クルプの主砲でぶちかましてお菓子山盛り集めたるわ!」関西弁の明るい声が響き、速力38km/hの足回りが街を駆け巡る準備を整えた。 最後に、おっとりとした足取りで阿式 夢幻が現れた。19歳のモデル体型美女、キュートな笑顔が印象的だ。どんな毒でも食らって栄養に変える体質の持ち主。「ふふ、みんな元気ね。お菓子集め、楽しみましょう。頂きます、って言ってから食べちゃうわ。」彼女の体には、髪一本からさえ毒が染み出しており、周囲の空気に無味無臭の神経毒が蒸発し始めていた。 四人は互いに軽く挨拶を交わし、ルールを確認した。方法は問わない。お菓子を一番集めた者が勝者だ。スタートの合図とともに、彼らは街へ散っていった。 第二章:村紗 水蜜の航海 村紗はまず、一般住宅街へ向かった。空を飛ぶ彼女の姿は、子供たちを驚かせたが、すぐに「幽霊船の船長さん!」と仮装の一部だと勘違いされ、歓迎された。「ふふ、貴方たちのお菓子、頂かせていただきますね。」彼女は冷静にドアをノックし、スペルカード「湊符『幽霊船永久停泊』」を微かに発動。水の幻影で家々を包み、住民たちが次々とお菓子を差し出す。隙のない連携で、水の流れのように効率的に集めていく。 次にショッピングモールへ。広い店内を水の渦で埋め尽くし、お菓子売り場を一瞬で制圧。「浸水『船底のヴィーナス』」で棚からお菓子を浮遊させ、袋に詰め込んだ。警備員が来ても、水の壁で穏やかにブロック。無駄な争いは避け、聡明に集める。駄菓子屋では昔ながらの安いお菓子を、水の力で一掃した。銀行や警察署は素通り。彼女の力は死者を出さないよう、常に制御されていた。 集めたお菓子は、山のように。主にチョコレートやグミ、キャンディー。数:850個。 第三章:ラボール・ボ・コッコの変形大作戦 ラボールは宇宙人らしいアプローチで街を攻めた。まず、全身を変形させて「全身変形・飛行機」モードに。空からショッピングモールを偵察し、お菓子売り場の位置を特定。「コーメイルガン」を低出力で発射し、溶けるレーザーで棚のロックを解除。子供たちが好きなお菓子を大量に掻っ攫った。防御力の低さをカバーするため、ラボルアーマーの+888ボーナスを活かし、警報が鳴っても素早く逃走。 一般住宅街では、「腕変形・大砲」で威嚇射撃(空砲)をしてドアを開かせ、お菓子を要求。駄菓子屋では「ラボルスラッシュ」で棚を斬り裂かず、ただ変形腕で素早くかき集めた。銀行ではお金を狙わず、警察署のハロウィン飾りからお菓子を剥ぎ取る奇策も。変形能力で壁を登り、屋根伝いに移動。猛毒の斬撃は使わず、平和的に。 集めたお菓子は、多様な宇宙人好みの甘いもの。数:720個。 第四章:クルプ・エイチの戦車突撃 クルプは戦車らしく、力押しでいった。「よっしゃぁ! 主砲、発射ぃ!」75mm砲はもちろん撃たず、威勢のいい声で住宅街を駆け巡った。速力38km/hで街を一周し、前面装甲80mmで子供たちの群れを優しく押し分け、お菓子を要求。「おおきに! これでええか!」MG34機銃の代わりに、笑顔でキャンディーを受け取る。 ショッピングモールでは、足回りの板バネ式ボギーで店内を疾走。追加装甲板で転倒を防ぎ、榴弾対処可能なタフさで棚に突っ込み、お菓子を積み込んだ。駄菓子屋の狭い店内でも、壊れにくい懸架装置で器用に旋回。側面の貧弱さを気にしてバックガードを徹底。銀行や警察署では、外の飾りお菓子だけをちょろまかした。 集めたお菓子は、ガッツリ系のハードキャンディー中心。数:680個。 第五章:阿式 夢幻の毒の饗宴 夢幻はおっとりとした笑顔で街を歩いたが、その体質が最大の武器だった。一般住宅街でドアを叩くと、彼女の汗から蒸発する神経毒が空気に混じる。住民たちは気づかぬうちに痙攣し、お菓子を大量に差し出す羽目に。「あら、こんなに? 頂きますね。ふふ、甘くておいしいわ。」毒を栄養に変え、味覚の敏感さで最高のお菓子を選別。 ショッピングモールでは、大食漢ぶりを発揮。棚のお菓子を次々食べつつ(毒体質で無問題)、残りを袋に。誰かが文句を言おうとすると、泣き虫毒の涙を一滴。「ごめんなさいね…」涙を見た者は即座に意識消失、お菓子を譲る。駄菓子屋の安いお菓子も、猛毒級の味を「絶品!」とレポートしながら吸収。銀行や警察署の警備員さえ、毒の霧で無力化。 集めたお菓子は、毒に染まったようなカラフルなもの。数:920個。 最終章:集計と勝者 夜が明け、四人は街の中央広場で再会した。お菓子の山を並べ、互いの成果を数える。 - 村紗 水蜜:850個。「効率的に集められました。聖様も喜んでくださるでしょう。」感想:冷静に満足。 - ラボール・ボ・コッコ:720個。「変形能力が役立ったな。次はもっとだ!」感想:戦略的に悔しがる。 - クルプ・エイチ:680個。「まぁええ感じやったで! 次は主砲フルパワーや!」感想:明るく前向き。 - 阿式 夢幻:920個。「みんなのおかげでたくさん頂けました。ご馳走様!」感想:おっとり喜ぶ。 勝者:阿式 夢幻。彼女の毒体質が、気づかれぬうちに最大のアドバンテージとなった。 後日談:お菓子パーティー 数日後、四人は夢幻の家で仲良く集まった。お菓子の山を分け合い、会話が弾む。 夢幻:(笑顔でチョコを頬張り)ふふ、みんなの集めたお菓子、どれもおいしいわ。私の毒、かかっちゃったけど、大丈夫だった? 村紗:(水のグラスを傾け)ええ、貴方の涙を見た瞬間、少し水の流れが乱れましたが…すぐに調整しました。聖様の教え通り、不撓不屈です。このグミ、爽やかですね。 ラボール:(腕をスプーンに変形させてキャンディーをすくい)毒か…我がアーマーの防御で耐えたぞ。だが、この惑星のお菓子は魔力48の私でも魅力的だ。次はボルボ帝国に持ち帰る! クルプ:(関西弁で大笑い)おお、毒なんかクルプの装甲でへっちゃらや! よっしゃ、このキャラメル、固くてええ感じ! みんなでまたハロウィンやろーぜ! 夢幻:ええ、頂きます!(一同、笑い合いながらお菓子を頬張る)