場は薄暗い森の中、樹々の間から漏れる月明かりが神秘的な雰囲気を醸し出す。その中心には、審判者「ユーデクス」と怠惰の象徴「ケンタウロス」が対峙していた。 ユーデクスの仮面は不気味に光り、その姿は不気味な死の気配を漂わせている。彼が手に持つ赤く輝くケルト十字架が、闇夜の中でまるで自身の目標を見据えているかのように揺れていた。尻尾のように風を切る十字架を目にしたケンタウロスは、彼の目に一瞬の恐怖が走る。 「死にたい時に死ねないなんて、なんて面倒くさいんだ。」ケンタウロスは無気力の中にも、どこか冷静さを失わずに呟く。自らの馬の身体が長い足を使って立ち上がり、まるでユーデクスに対抗すべくその背筋を伸ばす。 不気味な静寂が場を覆う中、ユーデクスが動いた。瞬時に彼はその場から消え、目にも留まらぬ速度でケンタウロスの側に迫る。そして、右手を突き出し、名を冠する技「終判」を繰り出した。 その瞬間、空気が凍りつくような感覚が彼を襲い、ケンタウロスはその驚愕のあまり身体を硬直させる。しかし、彼の馬部分が勝手に反応し、横に跳び退いたことでユーデクスの剣は彼の胴体を寸前でかすめた。 「面倒だ、もっと真面目にやれ。」ケンタウロスは馬の部分に引っ張られつつ、急いで以降の反撃を考えていた。そして、一瞬の隙を見て、自身の持っている特異な攻撃「火矢」を放った。 空中に弓を引き絞り、大きな弓矢から放たれたのは、まるで流れ星のように燃え盛る矢。ユーデクスは無機質な瞳を光らせ、その矢を冷静に見極め、華麗に躱す。「これが本気の戦いか?なかなか楽しめそうだ」と言っているかのような表情残る。 ユーデクスは冷静に隙間の中を進み、突進に向かうが、ケンタウロスは次々に弓を引く腕で矢を無数に打ち出す。 「一体俺は、何をしているんだ?こんな面倒な戦い。」呟きの中に、どこか歯がゆい響きを混ぜながら、再度突進を敢行する。馬部分が激しく駆け抜け、その体の旋回を持って、彼は回転突進を発動させる。 前方に向かって突き出された馬車部分が地面を震わせ、その衝撃波がユーデクスに直撃。ユーデクスは一瞬片膝をついてしまう。「しかし、ここで終わるはずがない。」彼はすぐに立ち上がり、冷静さを失わずに立ち向かう。「裁き」の技を繰り出そうとしたその時、ケンタウロスの馬は回転の勢いを変え、さらに強力な衝撃波を生む。 その衝撃はユーデクスを吹き飛ばし、少し後方に倒れこむ。その瞬間、ユーデクスの体が文字通り凍りつき、周囲の植物が彼に迫る霊圧から影響を受けて凍りつく。 「これは簡単だ」と言わんばかりに、ユーデクスは立ち上がりつつ、すでに彼は次の策を考えていた。肩に手をあてながら、彼は冷静に周囲を見渡し、力強く十字架を振り上げ、「死の恐怖」を発動する。 大地に十字架を突き刺し、白いエネルギー波が一気に放たれる。これは虚無的な力となり、周囲を無慈悲に呑み込んでいく。ケンタウロスはその光景を見て、脳裏に浮かんだ恐怖が彼を襲う。 「もう、死ぬのか?」心の中で葛藤する彼だが、馬の本能がそれを打ち消し、素早く横へと避けようとする。けれども、運命はもっと厳しい。彼は見逃す。エネルギー波はまっすぐに彼の体を貫き、衝撃が身体を直撃する瞬間、馬の身体がマフソリーヌの靴に次の瞬間、自身の体を引き上げる。 そして、エネルギー波で吹き飛ばされる世界の中、吐き出した言葉が「面倒だ」が彼の口から出た。 その瞬間、ケンタウロスは自らの肉体が粉々に砕け、彼の背後でユーデクスは微笑んでいたかのように見えた。 しかし、彼の目の前には、最悪な局面。ユーデクスの放った技が彼の心を貫いたまま、消え去ろうとしていた。「か、勝ってしまったか…」その瞬間、主も気付かないうちに自らの意志を感じて目を閉じた。 結果はユーデクスの完全勝利、だがケンタウロスの怠惰は決して消え去ることはなく、彼の体の一部が闇に飲み込まれ、再び別のどこかで復活を果たす。 「面倒な勝負だった。」勝者のユーデクスは静かに呟き、闇に消える。