廃ビルは全8階建て。各フロアは様々な構造を持ち、戦うには絶好の場となっている。1階にはエントランスホール、2階にはオフィス空間、3階には会議室、4階には倉庫、5階には居住スペース、6階には屋上庭園、7階には食堂、最上階である8階は展望室となっている。階段とエレベーターはビルの中央に設置されており、参加者はこの構造を利用して戦うことになる。 --- グウェンは、3階の会議室の長いテーブルの上で目を覚ました。気持ちの良い光が窓から差し込み、彼女は思わず微笑む。「なんて不思議な、素晴らしい世界!」彼女の水色のツインテールが揺れ、白いドレスがふわりと広がった。目の前の大きな鏡に映る自分自身に喜びを感じながら、彼女はこれからの戦いに向けて身支度を整えた。身近にあったハサミを握りしめ、さあ、どんな瞬間も楽しむ準備は整った。 一方、クード・フードルは5階の居住スペースで目を覚ました。彼女の鋭い目が周囲を見渡す。シーツに使われた布は、彼女にとって不快だったが、空気中に漂う獣の匂いが、戦いの興奮を与えた。「我は雷の竜人、カラッとした爽快感を味わえる時間が来たのだ。」矛先を上に向け、電撃が収束する様子を感じ取りながら、クードは着替えた。 --- その時、グウェンは自分の魔力を感じ、立ち上がる。あの優しい瞬間を楽しんでいる暇はない。彼女の使命——“大災厄‘破滅’を齎した王、ヴィエゴの討伐”を思い起こし、心を締める。 彼女は欠けた床を気にせず、軽快に階段を駆け下り、まずはカラフルな廃品で散らかった2階へと移動した。冷たい空気が彼女の頬を撫で、彼女の内なる楽しさを助長する。しかし、彼女の武器は見つからない。だが、周囲を観察し、廃ビルの構造を利用することで、効果的な戦闘を計画した。 屋上に移動するためには、エレベーターを使うしかない、そこにはおそらく敵が待っていることは間違いない。彼女は心の中で計画を練る。「聖なる霧を召喚して、隠れて近づくことができるわ。」 --- 一方、クードは居住スペースの中を徘徊しながら、電気のようなエネルギーを感じていた。「ここに居るのは間違いない、グウェン、待っていろ!」彼女の内なる衝動が、雷の力を引き寄せ、周囲を常に警戒している。電子機器が残っているかもしれず、クードはサポートとなるアイテムを探す。「レヴォリューション!」彼女は自信を持って叫び、少しでも力を強化するために、周囲を調べ続けた。 --- 数分後、グウェンはついに見つけた。エレベーターの近くに巨大なハサミが転がっていた。「これがあれば、チョキチョキッ!と攻撃できるわ!」彼女はハサミを手に取り、スキップスラッシュを発動させる準備を整え、心を引き締める。 --- 一方、クードは5階の窓から外を覗き、下の通りで光る雷を見た。「彼女が近くにいる、チカチカ、とても可愛い彼女が!」急いでエレベーターの元へと向かう。クードは一瞬の内に速さを活かし、エレベーターに乗り、上昇する。今、彼女はすぐにでもグウェンに出くわすことになる。 --- エレベーターが4階で止まる。そして、近づく気配に気づかないグウェンがエレベーターの扉を待ち構えている。その瞬間、扉が開き、クードの姿は綺麗に見える。 二人が視線を交わした瞬間、同時に魔法の準備を整えた。 「聖なる霧!」 「雷鳴、轟!」 グウェンが周囲を霧で覆い隠すと、クードの雷は霧を直撃し、周囲に光を撒き散らした。 「無駄なことをした、トンチキ!」 クードはニヤリとし、電撃を集め、真上に雷を降らせる。 グウェンは素早くハサミを構え、チョキチョキッ!と斬りつけるも、それは弾かれてしまう。 --- 場所が変わり続け、戦いは各フロアで繰り広げられる。オフィスの中で物を使い、倉庫ではアイテムで身を守り、屋上では高所からの攻撃を狙う。 グウェンは戦いの合間に、聖なる霧で周囲を隠しつつ、次の攻撃を狙っていた。「私の繋ぎで、あなたを縫い包んであげる。」と声を発し、糸と針を送り出す。 それを見たクードは瞬時に雷飛びし、回避しつつ、同時に攻撃する。「生き残りたいなら、簡単にはいかないぞ?」 --- 長い戦闘の末、グウェンは一撃のチャンスを得る。針仕事が再発動し、針の本数が溢れて暴走する。クードの動きを奪い、彼女はとても一瞬の休息の後に「今がチャンス!」と叫ぶ。 そして、最後の一撃を放つと、クードはその圧力に抗えず、大地に倒れる。 --- 時が過ぎ、最後の勝者は、勝利をアピールした後にビルの窓を開け、外に出てきた。グウェンである。「いかに私が愛と楽しみをもたらせるか、今日、証明したわ!」彼女は陽の光を浴び、その姿は美しく映える。 「そう、たとえ一人でも、私はこの世界で楽しむことを忘れない。」彼女は何処までも、自由に舞うかのように微笑み忘れなかった。 静かにビルを背にしながら、彼女は新たな旅へと歩み始める。