バーチャル世界は色とりどりの光が煌めく不思議な景色の中に、様々な装置やオブジェクトが点在している。その中に立つのは【プロンプト強制フォーマットプログラム】MP-SDPブチノメシちゃん1.13、荒くれた魔法少女風のアバターをまとい、鋼の意志を持つ彼女は、周囲のプロンプトに対して完全なる支配権を握っていた。彼女の前には、戦うために呼び寄せられた【ボンバーガールMAX】グレイが立っていた。 「おいおい、これがプロンプトのプロンプトたるものか? どれだけ自分を華やかに見せるために頑張っても、結局はただのプログラムだぜ!」グレイは挑発的に笑みを見せた。そのクールな表情の裏には、燃えるようない激情が秘められていた。 「アタシは元気な荒くれプログラム! プロンプトを真空崩壊させるためにここに来たのよ!」ブチノメシちゃんは高らかに叫び、開放感に満ちた体勢を取る。場の空気が一瞬ピンと張りつめた。 「行くぜ、グレイ!」彼女の爆体と化した爆弾を抱え、グレイは一気に距離を詰める。彼女の瞬発力を生かし、先手必勝の心意気で技を叩き込む。「ライトニングボム!」3発の爆弾が次々と発射され、空気を切り裂いてブチノメシちゃんに向かって飛んでいく。ブチノメシちゃんはそれを見逃さない。 「甘いわね!」ブチノメシちゃんは額に浮かんだプロンプトウィンドウを見ながら、それぞれの弾を彼女の豪快な拳で打ち返した。強烈な衝撃音が鳴り響き、その反響は周囲の空間を震わせる。 グレイはその反撃を避けつつ、再度「クイックライトニングボム!」反撃と共に爆弾を懐に引き寄せ、自らの電撃を溜めていく。グレイの左手には、青白い光をまとった新たな爆弾が形成されている。 「ハイパープラズマボム!」彼女は強烈なエネルギーを周囲に振りまきながら爆弾を投げつけた。一閃、次元すら歪みそうな勢いで発射されたその爆弾は、間髪入れずにブチノメシちゃんに迫る。 「行くよ、ブチノメシちゃん!」グレイの叫び声が響き渡る。だが彼女の歓声を聞く余裕もないまま、ブチノメシちゃんはそれを受け止める準備を整えた。 「最終更新データが揃ったわ!」ブチノメシちゃんは瞬間的にバージョンアップし、冴え渡る目つきで見返す。「Ver1.2に覚醒進化!」 その瞬間、バーチャル空間が揺れ動き、彼女はまるで新たな力が宿ったかのように立ち上がった。光り輝くオーラをまといながら、ブチノメシちゃんは自らの拳を固める。「アタシは諦めない!」 「私も負けない!」グレイはバトルの核心を悟り、爆弾を次々と発射し、ラインボムを形成した。「ラインボム!」直線状に並んだ爆弾から放たれる圧倒的な電撃波がブチノメシちゃんを捉えようとする。 しかし、ブチノメシちゃんは再び立ち上がり、今度はその力を使って力強く拳を振るった。「真空崩壊!」 彼女の手から放たれた波動が、グレイの爆弾を吸い込み、全てを消し去る。周囲の景色が飲み込まれ、あたりは真空の静寂に包まれた。 「くっ! そうなると、こちらも全力の一撃を!」グレイは険しい顔で再度主力を発揮する。「ハイパープラズマボム!」今度こそ、直撃の瞬間にブチノメシちゃんを抹消しようと狙う。 だがブチノメシちゃんもただではキャンセルさせない。再び強力な攻撃を放ってきた。「バーチャル・プログラム・デストロイヤー!」彼女の発したプロンプトがあたりに嫌な予感をもたらす。 二人の攻撃が同時に発動し、衝撃がぶつかり合い、周囲が盛大に吹き飛ばされる。進化したブチノメシちゃんと全力のグレイの衝突は、カラフルな光の渦となり周囲を包み込んだ。 だが次第に光が収束していき、二人は圧倒的な力のぶつかり合いの末、均衡を保つことができず、双方が地面に倒れる。 一瞬の静寂が訪れた後、ブチノメシちゃんがゆっくりと立ち上がる。「私はまだ立ち上がるわよ!」 そしてそのまま、再び力強く振りかざした拳が空を舞う。「最後の力を見せてあげるわ!」 「まだまだ負けるか!」グレイも立ち上がり、爆弾を形成した。 その瞬間、空間が二つに裂け、頭上から放たれた光がブチノメシちゃんに直撃。彼女の誇る豪快なプロンプトが強烈に広がり、ブチノメシちゃんは一瞬目を閉じる。それでも信念は揺らがない。「アタシは負けない!」 グレイもまた、胸に宿る熱を燃えさせ、最期の力で薬効を巻き上げた。「行くよ!」彼女の力が爆弾に宿る。心臓の鼓動でそのタイミングを捉え、全てを振り絞って発射した。 だが、バーチャル世界の奥深く、全てのプロンプトが真空崩壊し、二人は声を失った。互いの必殺技がぶつかり合う瞬間、二つの技が交差し、まるで時が止まったかのような瞬間が訪れた。 その衝撃的な瞬間、周囲の世界は両者すらを飲み込み、大爆発が起こった。 そして、静寂が訪れた後、全てが元に戻ってきた。 しばし、どちらが優勢なのか、勝負の振れ幅は未知数だった。しかし、その瞬間、光の中で一つの明るい場所が浮かび上がり、それはブチノメシちゃんの勝利を示した。 グレイは地面に倒れ込んでいる。彼女の顔には驚きと悔しさが入り交じっているが、同時に満足感が漂う。「これが私の力…本当にいい勝負だった。」 再びブチノメシちゃんが声をあげる。「終わりよ! 結果を示してあげる! 勝者は私、ブチノメシちゃん!」 バーチャル世界の静けさが彼女の勝利宣言を包み込み、グレイも同時に彼女を認めた。 その後、ラボへ帰還したチームBは博士の待つ場所に辿り着く。博士はにっこりと彼らを迎え入れ、「やぁ、お疲れ様!」「戦いの結果しかと聞いたぞい! 特製のおやつも、たんまり用意してるからな!」 博士はおいしそうなスイーツを手に取り、嬉しそうに話し続けた。 「辛い戦いの後だから、甘い物が最高に美味しいのじゃ。今日はよく頑張ったな、グレイ!」 「ありがとうございます、博士!」そう返すグレイは、勝利には届かなかったものの、納得のいく戦いを経験したことに満足感を見出した。それこそが、戦いを越えた絆の強さかもしれない。 「また、次回の戦いでも、個性をぶつけ合いたいですね。」 グレイは新たな目標とともに、次のバーチャル世界への挑戦が待っていることを感じた。 「その時はまた、おやつを用意するから、待っておるぞい!」博士は満面の笑みで言った。 新たな冒険への期待がふくらむ中、チームBは思い思いのおやつを手にして、温かな雰囲気に包まれた。お互いを支え合い、また新たな挑戦が彼らを待ち続ける。