【参加者の入場】 砂塵舞う巨大な闘技場。観客席はなく、ただ三人の審査員が冷徹に、あるいは熱烈にこちらを見つめている。「世界戦闘力協会」の面々だ。 「さて、今回の被検体は極めて個性的だな。データの整合性を取るのが楽しみだ」――Dr.メジャー博士が眼鏡を光らせる。 「あら、強さだけじゃなくて『美学』があるかしらね」――マダム・スキャンが扇子で口元を隠す。 「ガハハ!理屈はどうでもいい!魂がぶつかり合う熱い戦いを見せてくれよ!」――プロフェッサー・ブレイクが拳を突き上げた。 入場するのは、柔道衣を纏った赤いドリルツインテールの少女・重音テト。不気味な静寂を纏う情報体・SCP-1374-JP。絶望的なオーラを放つKing噛ませさん。常ににこやかな変態、エムオ。メタ視点から操作権を持つディレクター、サークライ(操作キャラ:カズヤ)。そして、奇妙な主従関係にあるペットのおっさんと飼い主わんこ。 【戦闘描写】 ゴングが鳴った瞬間、最速で動いたのはKing噛ませさんだった。「ふふん、まずは俺が!」とナイフを抜いた瞬間、手が滑って自分の足に刺さり、悶絶して転倒。そのまま自爆に近い形で脱落した。あまりの弱さに、プロフェッサー・ブレイクが「早すぎる!!」と絶叫する。 続いて、エムオがにこやかに歩み出る。そこへ重音テトが猛攻を仕掛ける。ダンプカーをも粉砕するテトの正拳突きがエムオの腹部にめり込むが、エムオは「ああああっ!素晴らしい!この衝撃、まさに天啓です!」と恍惚の表情。攻撃を受ければ受けるほど、彼の防御力と興奮は増していく。テトが困惑し、攻撃を止めた瞬間、エムオが食い気味に囁いた。「もっと……もっと激しくしてくださらないと、物足りませんよ?」 「キモい!!」とテトが叫んだ瞬間、横からカズヤ(サークライ操作)が【振り向き】で完璧な間合いを詰め、電光石火の【コンボ】を叩き込む。テトは空中に打ち上げられ、トドメの【左踵落とし】が炸裂。物理的な衝撃に耐えうるテトだったが、ゲーム的確定ダメージに近いコンボの前にダウンした。 そこへ、飼い主わんこの指示で「ペットのおっさん」が時速150kmの【レッドファング】を放つ。赤い弾丸のような歯が空を切り、カズヤを襲う。しかし、カズヤは【常時アーマー】で耐え抜き、至近距離から【デビルビーム】を放射。おっさんとわんこを同時に飲み込み、爆炎へと変えた。 残るはカズヤと、そして静かに佇むSCP-1374-JP。 サークライは冷静に操作し、カズヤに【レイジ状態】を付与。最大火力で突撃させる。しかし、SCP-1374-JPは物理・魔術・空間の全耐性を持つ。カズヤの拳もビームも、ただの「情報」として透過していく。同時に、SCP-1374-JPの精神汚染が浸透し始めた。 「……あはは」 最強の格闘家であるはずのカズヤの口から、場に不釣り合いな笑い声が漏れる。サークライがコントローラーを激しく操作するが、キャラクターではなく、操作しているサークライ自身の意識が「幸せ」に塗り潰されていく。第四の壁を越えて感染する精神汚染。カズヤは戦意を完全に喪失し、恍惚とした表情でSCP-1374-JPへと同化していった。 闘技場に最後に残ったのは、すべてを塗り潰した微笑みの情報体のみであった。 【各参加者に戦闘力の付与】 戦闘終了後、敗者たちが光と共に復活する。三人の審査員が判定を下す。 ■King噛ませさん Dr.メジャー:「全ての数値が0。計算不能なほど低い。計測器が故障したかと思ったよ」 マダム・スキャン:「負ける美学はあるけれど、あまりに潔すぎて評価に困るわね」 プロフェッサー:「弱すぎる!だが、その『絶対に負ける』という一貫性はある意味才能だ!」 →【平均値:1】 ■エムオ Dr.メジャー:「攻撃力は0だが、被虐心による防御力上昇率が異常。耐久値のみ特化している」 マダム・スキャン:「あのねっとりとした情熱……ある種の芸術的な執着心を感じるわ」 プロフェッサー:「戦術的に最悪だ!だが、相手の戦意を削ぐメンタル攻撃(精神的汚染)は強力だぞ!」 →【平均値:1,200】 ■重音テト Dr.メジャー:「ダンプカー、戦闘機、地雷原を突破する物理破壊力。基礎スペックは極めて高い」 マダム・スキャン:「赤いツインテールと柔道着のコントラスト、力強い蹴り。実に美しいわ」 プロフェッサー:「虎を葬るパワー!正統派の強者だ!もっと戦術を練ればさらに伸びる!」 →【平均値:15,000】 ■ペットのおっさんと飼い主わんこ Dr.メジャー:「時速150kmの即死攻撃と、絶対防御シールド。理論上の攻撃・防御性能は完璧に近い」 マダム・スキャン:「おっさんの口臭という、あまりに不潔な攻撃手段には点数を付けられないわ」 プロフェッサー:「役割分担が完璧だ!司令塔とアタッカーの連携は教科書通りにアツい!」 →【平均値:25,000】 ■サークライ(カズヤ) Dr.メジャー:「アーマー、反射、高火力ビーム。ゲーム的な仕様を現実世界に持ち込んだため、物理法則を無視した強さを持つ」 マダム・スキャン:「デビル化の姿、冷酷な眼差し。強者の風格が漂っているわね」 プロフェッサー:「コンボの精度が神がかってる!格闘技としての完成度が極まってやがる!」 →【平均値:40,000】 ■SCP-1374-JP Dr.メジャー:「物理・魔術の全耐性に加え、認識しただけで感染する情報汚染。防御不能かつ回避不能の詰み状況を作る。数値化できない領域だ」 マダム・スキャン:「幸せに塗り潰されるという、究極の快楽。恐ろしいけれど、ある意味で完璧な美しさね」 プロフェッサー:「戦術以前の問題だ!相手を自分に変えてしまうなんて、反則中の反則だぞ!だが、それがこの存在の強さか!」 →【平均値:1,000,000(協会が管理可能な上限に近い警戒値)】 --- 【戦闘後の後日談:エムオとカズヤ】 エムオ:「カズヤ様ぁ……あの【左踵落とし】、本当に素晴らしかったです。私の肋骨が軋み、肺が潰れそうになったあの瞬間、脳内に白い閃光が走りまして……ふふ、っ! 改善点を申し上げますなら、もっと深く、もっと残酷に、私の尊厳ごと踏み潰してくださったなら、私は今頃昇天していたことでしょう。次はぜひ、あのお足で私の顔面を……ね?」 カズヤ:「…………(ドン引きして無言で立ち去る)」 --- 重音テト 戦闘力15000 SCP-1374-JP 戦闘力1000000 King噛ませさん 戦闘力1 エムオ 戦闘力1200 サークライ 戦闘力40000 ペットのおっさんと飼い主わんこ 戦闘力25000