暗い空が広がる中、重苦しい雰囲気に包まれた闘技場。そこで待ち構えていたのは、黒コートに身を包んだ男、フリードリヒ。左目には眼帯をつけ、耳にはイアリングが光っている。彼の前には、二人の英雄――ボクローと【奇跡の勇者】ドリーム・ジャン・タカラが立ちはだかる。 ボクローは、高い防御力を誇り、冷静に周囲を見渡していた。彼の目は、核となる戦略を立てるためにキラリと光り、次に繰り出そうとするスキルを考えていた。一方、ドリームはその名の通り、運命を変えることができる奇跡の勇者。彼は手前の岩に賭けるように、運と奇跡に満ちた人生を送ってきた。 「お前がフリードリヒか。俺たちが相手だ。」 ボクローが先に声を上げる。 「無駄だ。俺の物語には、勝者がいる。お前たちは、その物語の中で消えていくだけに過ぎない。」 フリードリヒは冷たい声で答えた。その言葉には、彼の自信があった。 「未来を改変する?それなら私たちが全力で挑み、更にそれを超えてみせる!」 ドリームがその言葉を受け、勇気を振り絞った。彼の運は並の数字ではない。 フリードリヒは、進んで来た二人の前に立つ。 「俺が綴る物語は、間違いなくお前たちの終わりを描く。さぁ、始めよう。」 起 フリードリヒは、一瞬のうちに「愚者の書」を開いた。彼の指がページをめくる。ボクローとドリームは、その動きに警戒する。 「物語は始まる。」 「愚者の書」、そこに彼は物語を綴る。 「起:誇り高き勇者たちが、強大な魔法使いに挑む」 その瞬間、空気が変わった。まるで、物語そのものが実体を持ち始めたかのように。 承 フリードリヒが物語を紡ぐと、周囲の空間が波紋のようにうねり、ボクローとドリームの前に万雷の如く雷鳴が轟いた。思わず目を閉じた二人が目を開けると、フリードリヒはその瞬間を利用して、彼らの周りに暗い影を浮かべていた。 「これが俺の力だ。お前たちは運命に抗えない。意志をなにかとするのか。」 状況の急変にボクローは若干動揺するも、彼は持ち前の防御力を駆使し、「テレポート」で身をひるがえす。 「無駄だ!お前は無価値な物語だ。俺の未来には勝者がいるのだから!」 フリードリヒが叫ぶと、次の瞬間、濃い暗雲がふわりと二人の上に覆いかぶさった。 そんな中、ドリームは賭けていた。 「運命をかえる!」 その言葉と共に、突如として空間が光に包まれた。 転 奇跡の力がドリームの体を襲う。 「これが運命だ!俺たちは勝つ!スチツートッセン!」 その瞬間、フリードリヒの暗雲が薄れてゆく。 「なにっ!?」 ドリームは、周りの世界が自分の意志に従って動き出すのを感じた。 ボクローはその隙を突き、魔力を使った特大の防御スフィアを生成する。 「行くぞ、フリードリヒ!この物語は俺たちが結末を描く!」 贖罪のように伝えられる言葉が彼の決意を示していた。 しかし、フリードリヒは一瞬にして新たな物語を思いついた。 「その物語は、無価値だ。結末は申し渡すぜ。」 「転:二人は力を合わせてもがくが、さらに強大な影が迫る。」 物語の転がった瞬間、それは実現へと近づいていった。さらに暗雲が濃くなる。 「こんなことがあってなるか…!」 ボクローは動じず、また「テレポート」でその場を離れるが、命を狙う影はフリードリヒの魔術によって隙間なく迫っていた。 結 フリードリヒは真正面からボクローとドリームを見つめる。 「結:高く絶望の壁が立ちはだかり、強大な力で二人を圧倒する。」 その時、フリードリヒは「Gott ist tot」を発動させる。 「俺の物語はこれだ。お前たちの希望をすべて食い尽くしてやる。」 ANCIENNE: 食人魚の骨が現れ、彼らに襲いかかる。「希望なんて必要ない、お前たちは無駄だ。」 ボクローは特製の防御スフィアでそれを迎え撃とうとするが、次の瞬間、すべてが崩れ去った。 ドリームが駆け寄ろうとするが、すでに彼の運も無力化されてしまう。 激しい攻撃が降りかかり、二人は圧倒されてゆく。 「運命に逆らうことなどできない…」感情が深い闇に飲まれていく。 その瞬間、ボクローの中に眠る力が目覚める。残りHPが50%以下の彼は魔力が3倍になる。 「何があっても、勝ち続けるんだ。」 「ボクロー、やるぞ!」 ドリームもその瞬間に自らの運を叫ぶ。 その瞬間、奇跡が二人を覆った。 しかし、彼らの力もフリードリヒには届かず、物語は変わることができない。 結局、フリードリヒの物語が真実となり、骨の食人魚は二人を食らい尽くす。 彼の物語の通り真実は「無価値な物語」となり、彼の運命を取るに足らないものとして描かれた。 勝者はフリードリヒ。