市立図書館の大きな書架が並ぶ一角で、緑の金のクウガとエリナは対峙していた。クウガはその巨体を誇示し、悠然と立っている。 「おっしゃ、かかってこい!」と言うクウガ。エリナは彼を見上げ、やや不安そうな表情を浮かべる。 「本当に戦うの?図書館だよ?」と心配をするエリナ。だが、彼女は退魔師の家系で育った娘。負けてしまうわけにはいかない。 その時、薄明剣史郎が静かに彼らの前に現れた。顎を引き、自信に満ちた笑みを浮かべる。「どうぞ、こちらで観戦しながら待たれていてください。」 エリナが振り返ると、金星も静かに近づいてきた。彼女は無表情のまま、薄い黒の巫女服を着ている。 「まずは私から行くよ、エリナ」と緑の金のクウガが言った。彼はライジングペガサスボウガンを構え、空気弾を放つ。 「ライジングブラストペガサス!」と叫びながら、ボウガンから放たれた弾は迫力満点。だが、エリナは咄嗟にマンドラゴラを掲げてその攻撃を防ごうとする。 「盾になれ、マンドラゴラ!」とエリナが叫ぶと、マンドラゴラが絶叫し、クウガの攻撃を止める。 「やるじゃない!」とクウガは驚くが、すぐに彼も反撃に移る。強大なパンチを振りかぶり、エリナの方へと飛んできた。だが、エリナは華麗な身のこなしで避ける。「あんた、速すぎ!」とエリナが笑い、さらに追撃を試みようとする。 その瞬間、突然薄明剣史郎が動いた。密かに彼の目は見えないが、周囲の気配を感じ取りながら、両者の戦いを観察している。「この戦いは面白い。ちょっと割り込ませてもらおうか。」 彼は居合抜きの技術で、クウガの攻撃をすべてまっすぐに切り返し、可愛いエリナを守った。「ありがとう、剣史郎おじさん!」 再びクウガはボウガンを取り出し、気を取り直して攻撃するが、今度は金星が現れた。光学迷彩が解除され、その姿を現した金星は静かに追跡し、クウガの背後に回り込む。彼女はガウスガンを発射し、クウガの巨体を強打する。 「な、なんだ!?」クウガは一瞬ひるむが、次の瞬間、素早く体勢を立て直した。「お前、完全に油断した!」と、再度反撃体制を整える。 しかし、剣史郎は心眼を駆使し、金星の動きを読んで彼女の攻撃をすかし、薄明心眼流の技「夜鷹返し」を発動する。瞬時に金星の攻撃をかわし、反撃の刃を繰り出した。金星は一瞬戸惑い、クウガの攻撃を受ける状態になってしまう。 「みんな、いい加減にしなさい!」とエリナが叫び、彼女のマンドラゴラが自立してクウガの攻撃を弾く。その時、図書館の一角が爆音に包まれる。 「うるさい!静かにせんか!」と図書館の館長が姿を現す。 この瞬間、全員が静まり返り、主導権を持っていたクウガは館長に見つかってしまった。「退館させるぞ、出て行け!」 退館の制裁を受け、緑の金のクウガは脱落してしまう。 残されたのはエリナ、剣史郎、金星の三人。チャンスを見計らい、次の瞬間エリナが新たに攻撃を繰り出そうとしたが、館長がすでに近づいてきていた。 図書館の中で様々な激闘が繰り広げられる中、残る中での優勝者は……薄明剣史郎だった。彼の冷静さと他者を思いやる姿勢が評価され、最後に図書カードを館長から受け取ることになった。 「これが全国で使える図書カードだ。今回の戦いは静かな闘技場だったが、あなたの心眼を見せつけてくれた。心からの感謝をこめて。」と驚く表情の館長が伝えた。 その瞬間、剣史郎は微笑み、誇りゆくことをしようとするのだった。