月の光が闇を照らす、古代の勇者と破壊衛星カオスムーンの対決が始まる。舞台は神秘的な月の大地。観客たちが息をのむ中、戦いの幕が上がる。 「貴様がウルトラソウルズとやらの勇者か?無駄だ、月の神秘に挑む者は道を外れる。」月光の勇者、望月ルーンが静かに呟く。彼女の目は冷静でありながらも、心の奥に闇を抱えていた。彼女の舞台は新月だったが、心の強さは光であった。 一方、破壊衛星カオスムーンはその巨大な姿を月の上で誇示し、真上から望月ルーンに目を向ける。「我が力で銀河を滅ぼした超古代兵器の力を味わうがいい!」 カオスムーンの操縦士、かぐや姫のような姿のにゃんこが制御パネルを叩き、攻撃を開始する。CMはまず月面着陸のスキルを使い、望月ルーンに向かって突撃した。壮絶な勢いで迫る月の影に、彼女はすぐには反応できなかった。 「みんな、私を信じて!」彼女は心で自分を奮い立たせ、今、最懸命に月光を集める。新月の状態でありながら、彼女には戦う理由があった。時間が迫ってくる。 その瞬間、彼女は次のステップへと進む。「三日月斬!」月の煌めきを一刀両断する刃として具現化し、カオスムーンを切り裂こうとする。その瞬間、カオスムーンが生やした神の竹に拘束される。 「やっぱり、決して甘く見ないでおくれ!」にゃんこがふざけるように笑い、カオスムーンの背後からさらなる神の竹が現れ、二重に彼女を攻撃する。ルーンは息を呑む。「くっ、呼吸が……!」 彼女はなんとか自らを律して、呼吸を再開する。 「月の加護よ、私を守り給え!」彼女は一瞬のスキをついて空気を取り戻しながら、満月の状態へと深化する。「満月の力、光を放て!」 彼女の周囲の空気が激しく振動し、視界が一瞬眩くなって、無数の光がカオスムーンへと貫いていく。エネルギー弾が次々とヒットし、その迫力はまるで季節の全てを集めたような豪雨のごときものであった。「これが、月の力だ!」 だが、カオスムーンもただ打ちひしがれるわけではなかった。「いいだろう、ならば、我が月面着陸を受けてみるがいい!」カオスムーンは自らの巨体で突撃を繰り返し、大地を揺らす衝撃をもたらしていた。 月光の戦士たちが闘う様子を見守りながら、ついに決定的な局面が訪れた。ルーンはまた新月に戻ることを余儀なくされるとき、彼女の目から涙が溢れ出ていた。「光がなくなった時、私たちはどうなるの?」 その時、彼女の心の中の小さな声が響いた。「光は常に、どこにでもある。」それに呼応するように、ルーンは月からのエネルギーを、心から引き出した。そして、最後の三日月斬で月光魔法を放ち、カオスムーンの中心部へ貫通し、意識を失わせた。 勝者は月光の勇者、望月ルーン。勝敗を決したのは、決して揺るがない決意と、何度でも立ち上がる勇気であった。月の光がまた彼女の心を照らし、焼けつくような闇を照らしていた。