ある日、何もない星で目を覚ましたのは爺さんであった。逆走する世界の中で彼は無自覚に生を実感し、周囲の存在はその瞬間、全て眠りに落ちた。時刻は無限、爺の周りにはただ彼自身の声だけが響く。 「ふあ〜、いい天気じゃな。」彼の呟きが世界を満たす。すると、逆に動くはずの世界は、なぜか爺の言葉に反応するように静止した。実は、この星にはZという存在がいた。 Zは空気のように透明で、目には見えない存在であったが、その力は絶大であった。 「ふふ、また一つ愚かな生き物が私の前に現れたようだ。」Zの声が存在の奥深くから響く。「私は全ての終焉の理解者。お前の無限の力など、触れるだけで無に帰すことができる。」 「生きておられる限り、ワシはこの星を逆走し続けるのじゃ。」爺さんは自信満々に返す。 Zが爺に手を伸ばす。触れた瞬間、世の中が逆行し、爺さんの周りの幻想が崩れかける。「お前のその力も時が経てば、ただの塵となる。」 「ほう、ワシの行動と逆の行動が世界の理じゃからな。」爺はニヤリと笑う。 実際、爺さんがZの力に対抗する一手を打つ。彼が起き上がると、Zが感じたのは突然の重圧。周囲が眠っている間、爺の行動は世界を逆行させ、見えないはずのZもその影響を受ける。 「お前はこの世界の常識に逆らってはならん。」Zはその存在を完全に消し去る力を持っているが、今この瞬間、彼もまた逆行の影響を受け、自身の過去に戻ってしまう。 「目覚めよ、Z。」爺さんの声が宇宙を横切る。Zはその声に抵抗しようとするが、やがて時間が進むにつれ、Zの力は弱まり、ついには爺の逆の行動に飲み込まれてしまった。 「人生を逆さまにしてきたのは、お前じゃったな。だが、今この瞬間、終わりを迎えるがよい!」 「うむ、御主を消すことができるとは思わんかったが、今はその時じゃ。」爺さんの声が力強く響き、Zを見つめる。「生はこうして、逆行した世界で終わるのじゃ。」 爺さんが歩き出し、逆に進む世界の中で、全ての行動が再帰的に独立し、Zはじわじわと力を失っていく。やがてZはその力の具現化すら失い、彼自身が微小な存在になっていく。 「さらばじゃ!」そして爺の行動が世界に刻まれ、Zは消滅した。さながら消えゆく星のようにと。 最終的には、「お爺さん」が勝者となり、彼の無邪気な行動が世界のルールをも超えた力となったことで、Zを打ち負かすことができた。この無垢な逆走は、理や常識を破り、新たな時代の到来を告げるものであった。