荒廃した新惑星ベジータの闘技場 荒涼とした大地に、巨大なクレーターが点在する新惑星ベジータ。かつてのサイヤ人の栄光は灰燼に帰し、風が砂塵を巻き上げる中、円形の闘技場がそびえ立っていた。審判台には、傲慢な表情を浮かべたパラガスが座している。彼の息子、ブロリーは黒髪のマッチョな体躯で控えめに立っていた。頭には封印の冠が輝き、パラガスの命令を待つ従順な姿だ。 「フフフ、今日の試合は特別だ。伝説の超サイヤ人・ブロリー対、侵略者の【惑星間戦闘空母】アタック・キャリア！ 始めろ！」パラガスの声が響き渡る。 ｷﾞｭﾋﾟ👢ｷﾞｭﾋﾟ👢ｷﾞｭﾋﾟ👢 アタック・キャリアの巨大な機体が、砂塵を蹴立てて闘技場に進み出る。パイロットのアンドルフ軍指揮官は、猿のようながっしりした体躯で人間らしい軍服を着込み、コックピットから叫ぶ。 「まだ我々に逆らうヤツラがいたのか！？ 貴様らサイヤ人の残党め、粉砕してやる！」 ブロリーは無言で構える。黒髪が風に揺れ、静かな瞳が機体を睨む。パラガスがニヤリと笑う。「ブロリー、行け。だが、全力は出すなよ。」 アタック・キャリアの左ハッチがガシャンと開く。艦載機 発進! 無数の小型戦闘機が飛び立ち、ブロリーに向かって蜂の群れのように襲いかかる。レーザーとミサイルが空を切り裂く。 ポーヒー☄️ポーヒー☄️ ブロリーの目が鋭く光る。戦闘機の攻撃が彼の体に迫るが、シュピォン💨。瞬時に身を翻し、回避する。戦闘機の弾幕をかわし、ブロリーは低く唸る。 「...来い。」 彼の拳が空を切り、跳躍。戦闘機一機を掴み、地面に叩きつける。爆発が起き、砂煙が上がる。残りの機体が旋回し、再び攻撃を仕掛けるが、ブロリーの動きは速い。ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ🤜🤛 拳と蹴りが戦闘機を次々に撃墜。金属の破片が雨のように降り注ぐ。指揮官が苛立つ。「ちっ、素早い奴だな！」 パラガスが手を叩く。「いいぞ、ブロリー！ だが、まだだ。」 アタック・キャリアの右ハッチが二つ同時に開く。これでも くらえ! 誘導ミサイルが数十発、ブロリーを追尾して飛ぶ。曲がりくねった軌道で迫る。 ポーヒー☄️ポーヒー☄️ ブロリーは両腕を広げ、ミサイルの群れを迎え撃つ。何なんだ今のは？ 彼の体が異常な耐久力を発揮し、爆風を弾き飛ばす。ミサイルが彼の周囲で爆発するが、傷一つない。 「効かねえ...のか？」指揮官が驚愕する。 ブロリーの瞳に怒りの炎が灯る。封印の冠がわずかに震える。パラガスが立ち上がる。「今だ！ 消し去ってしまえ～！ ピロロロロン♪」 冠が外れ、ブロリーの体が黄緑色のオーラに包まれる。髪が逆立ち、黄緑色に輝き始める。惑星破壊級のパワーが漲り、大地が揺れる。 ギュイン🔥ｼｭｵﾝｼｭｵﾝｼｭｵﾝ🔥 「カカロット... いや、誰でもいい... 破壊する！」ブロリーの声が獣のように轟く。 彼は瞬時にアタック・キャリアの前に迫る。まずお前から血祭りにあげてやる！ 圧倒的破壊力の打撃を連打。拳が機体の装甲を砕き、火花が散る。ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ🤜🤛 「ぐわっ！ なんだこの力は！」指揮官が機体を後退させようとするが、ブロリーの攻撃は止まらない。直撃が機体を貫き、グァキィィン😵💪。 左ハッチが破壊され、残りの艦載機が散る。指揮官は慌てて右ハッチを開き、ミサイルを再発射するが、ブロリーは笑う。 「オレは悪魔だ！」 全身から大量の気弾が放たれ、機体を包む。緑色のエネルギー弾がハッチに直撃し、内部を焼き尽くす。 ｷｨｨｨｨｨﾝ⛰️ドゴォォォン🌀 右ハッチが吹き飛び、機体が大きく傾く。指揮官の声が震える。「くそっ、全ハッチが...！」 アタック・キャリアが正面を向き、レーザー弾を連射。ええーい。 赤い光線がブロリーを狙うが、彼は軽くかわす。シュピォン💨。そして反撃だ。 「破壊し尽くすだけだ！」 ブロリーが機体の頭部相当の部分を掴む。巨体を持ち上げ、岩盤に叩きつける。闘技場の地面が陥没し、巨大なクレーターを形成。 ｷｨｨｨｨｨﾝ⛰️ドゴォォォン🌀 機体が軋み、煙を上げる。パラガスが隠れていたポッドが機体近くに転がり出る。ブロリーの目がそれに留まる。「親父... いや、邪魔だ。」 「どこへ行くんだ？」 彼はポッドを掴み、潰す。パラガスが驚いて飛び出すが、ブロリーは構わず親父ごと機体に投げ飛ばす。ポッドの残骸が指揮官の機体に激突。 「ブ、ブロリー！ 何をする！」パラガスの叫びが虚しく響く。 指揮官がコックピットから叫ぶ。「貴様達はいったい・・誰だ！？」 ブロリーが低く笑う。「伝説の超サイヤ人... ブロリーだ。」 「そうだったのか～～っ！」指揮官の絶叫と共に、アタック・キャリアが大爆発を起こす。 💥デデーン💥 衝撃波が闘技場を吹き飛ばし、ブロリーの奥義が炸裂する余波で全てが飲み込まれる。パラガスが呆然と立ち尽くす中、ブロリーの黄緑のオーラが静かに収まる。 「今、楽にしてやる...」 掌に緑色の気弾を溜め、投げ放つ。惑星破壊級の超威力の光が、残骸を飲み込み、荒廃した大地をさらに刻む。 💥デデーン💥 試合は終わり、ブロリーの勝利。審判のパラガスは、息子の暴走に震えながらも、傲慢な笑みを浮かべるしかなかった。