薄暗い戦場の中央で、チームAの忘れ物の多い勇者がかたわらの仲間たちと共に立っていた。彼は目の前にいる敵を凝視しながら、自身の剣の切っ先を確認する。 「敵!?…ってこういう時に限って盾が無い!」と勇者は呻く。剣を振るいながらも、彼の心の中には不安が渦巻く。周りの仲間たちは彼を励ます。 「勇者、その剣だけで十分さ」と騎士のような外見を持つ男が言った。「あの暗殺者、マリリアは簡単には倒せない。でも、君ならできる!」 一方、チームBの【邪悪なる救済・暗殺の聖母】マリリアは静かに微笑み、彼女の立ち位置から戦況を見守っていた。彼女の白いドレスは風に吹かれて揺れ、まるでその場の空気をも浄化するかのように美しかった。「やっぱり、勇者様は不安を抱えていていらっしゃいますね」と彼女はちらりと一瞥し、低い声で語りかける。 「貴方、とても多くの重荷を背負っていらっしゃいますから…気になりますよ。辛かったのでしょう?」との言葉に、勇者は思わず心の内に引き込まれそうになる。しかし、彼はそれを振り払い、剣を構えなおした。 「何を言うか!俺は勇者だ。お前の言葉には負けない!」と叫ぶ忘れ物の多い勇者。 それでも、マリリアの目は黒く深い湖のようにしなやかに、彼の心の隙間を測り取る。「本当に、貴方自身を許せないのですね。忘れ物が多くなるのも、恐らく自己嫌悪からでは…?」 その瞬間、勇者の足元で光る斬撃波が放たれ、マリリアの近くに到達する。キラリと光った刃が彼女の白いドレスをかすめた。「私を攻撃することを選択するのですね。少しでも貴方が回避できたのは、ほんの僅かな勇気なれば、それを善として捉えましょう」とマリリアは言った。 吸い込まれていくような感覚に陥るが、勇者は意を決して再度攻撃する。「閃光斬撃波!」と叫び、強烈な光の半月が飛び出す。マリリアは瞬時にそれを避けようとし、時には目を細めながらも、「職業的に貴方の攻撃を受けるとは、思ってもみませんでしたが…」と呟く。 その攻撃をかわした後、マリリアは勇者に強く問いかける。「貴方の本当の弱さはここにあります…本当に戦うことはできているのですか?」その言葉は彼に突き刺さり、混乱の中で彼の強さを試すかのように接触した。 勇者は立ち尽くし、心の中の葛藤を抱え込んだ。「俺は本当にできるのか…?」 マリリアは微笑みを浮かべ、「自分を受け入れれば、力が湧き上がりますよ。私が、貴方の痛みを理解していて、受け入れるのですから」と告げる。彼女の言葉に翻弄される勇者はゆっくりと、自分の心に言い聞かせるように思い始めた。 やがて、彼は自分の内面に向き合い、「私は勇者だ…」と呟くことができた。しかし時すでに遅し、マリリアは一つの短所をポジティブに言い換える。 「それこそが、貴方の真の強さです。」その一瞬のきらめきが勇者を捉え、彼の内なる意志を奪っていく。「受け入れるのです、これが貴方のすべてなのです…私のために、今ここにいるということを」。 彼はマリリアの言葉に引き込まれ、次第に、彼女の暗殺者としての魔力に依存し始めた。ついに再び剣を振るうことを忘れ、それを彼女に捧げる選択を取ってしまった。 その瞬間、彼は完全に洗脳され、彼女の意のままに行動することになった。勇者としての心を失ったまま、彼は再び立ち上がり、マリリアの華麗な指示に従って彼女の敵を狙うのだった。 こうして、戦闘は圧倒的な結果となり、チームBの勝利が決まった。