闘技場に、規格外の存在たちが集う。観客席には、この異様な光景を冷静に、あるいは興奮気味に分析する「世界戦闘力協会」の三人が陣取っていた。 「ふむ、データが飽和しそうだ。正確に測定せねばな」とDr.メジャー博士が眼鏡を光らせる。 「あら、でも強さだけじゃなくて『美学』があるかしら?」とマダム・スキャンが扇子を揺らす。 「ガハハ!理屈はどうでもいい!魂のぶつかり合いを見せてくれ!」とプロフェッサー・ブレイクが拳を叩きつけた。 ①参加者の入場 まず現れたのは、丸っこい龍の群れフロック。一体は愛らしいが、地平線を埋め尽くし、宇宙の端まで続くかのような絶望的な物量で入場する。続いて、もはや風景の一部として現れたデカアァァァァァァいッ 説明不要!!!。彼の足跡一つが大陸を消し飛ばす。そして、静寂と共に現れた老人、一心。その佇まいは研ぎ澄まされた一振りの刀の如し。ピンク色の髪を揺らし、不気味な笑みを浮かべるザエルアポロ。無数の文字が舞い踊る人型の文字使い。 そして、そこには「存在」していた。【 】。彼が現れた瞬間、闘技場の概念が侵食され、黒い虚無が広がっていく。最後に、この光景を「物語」として眺める著者達が、紙とペンを持って降臨した。 ②戦闘描写 戦いの火蓋は、文字通り「世界」が崩壊することで切って落とされた。 デカアァァァァァァいッが、戦場だと思われる方向へ軽く「殴る」。その衝撃波だけで数個の銀河がプラズマ化し、時間軸がひしゃげた。同時に、フロックが巨大な龍の陣形を組み、その物量で宇宙の空白を埋め尽くし、デカアァァァァァァいッの皮膚さえも喰らい尽くそうと襲いかかる。 「ふん、効率が悪いな」 ザエルアポロが指を鳴らす。受胎の能力を広域展開し、襲いかかるフロックの個体たちに強制的に自身の種を植え付けようとする。しかし、その瞬間、文字使いが動いた。「文字奪い」によりザエルアポロの能力文から文字を奪い、文脈を崩壊させる。能力は不発に終わり、ザエルアポロは困惑した。 その喧騒の中、一心は静かに瞑想していた。 『我、既に無縁の境地に至れり』 『我が肉体は一振の為、我が魂は一振の為』 一文ごとに、彼の周囲の空間が鋭利に削ぎ落とされる。全宇宙を飲み込もうとするデカアァァァァァァいッの質量さえも、彼の「道」の前では単なる標的に過ぎない。 だが、すべてを無に帰す絶望が襲う。【 】の侵食だ。 認識した時点で【終】。文字使いがその正体を解析しようとした瞬間、文字使いを構成する文字がすべて【終】へと変換され、消滅した。デカアァァァァァァいッの巨大な肉体も、フロックの無限の群れも、因果ごと【終】へと塗り潰されていく。 一心は、その絶望的な虚無に対し、人生のすべてを賭けた一太刀を放とうとした。 『途方・道無』 究極の技術が、概念すら断ち切る軌跡を描く。しかし、【 】は現象であり、物語の枠組みそのものを侵食する。刀身が届く前に、一心の「振る」という概念さえも【終】へと書き換えられた。 すべてが消え、真っ白な空白となった。生き残ったのは、この惨状を「書き込んでいた」者のみ。 著者達が、満足げにペンを置いた。 「さて、この話はここで完結にしよう」 著者達が「物語を閉じる」と記述した瞬間、【 】さえもが「本のページ」という枠組みに閉じ込められ、物語の一部として完結した。最後の一人(あるいは一組)として残ったのは、この世界の記述権限を持つ著者達であった。 ③戦闘力付与 戦闘終了後、敗者たちが復活し、協会が判定を下す。 【フロック】への評価 博士:「個々の力は低いが、全知全能ですら把握不能な数。計算不能な乗算が成立している」 マダム:「数による暴力。美しくないけれど、圧倒的な圧迫感ね」 ブレイク:「戦略的な群れ運用だ!個が弱くとも集団で神を喰らう、その執念に点数を!」 【デカアァァァァァァいッ 説明不要!!!】への評価 博士:「質量が宇宙の定数を書き換えている。呼吸一つで銀河を壊すエネルギー量は異常だ」 マダム:「あまりにデカすぎて、もはや背景。ダイナミックすぎて評価に困るわ」 ブレイク:「単純明快!デカいのが正義だ!この破壊力こそがロマンだろ!」 【【 】】への評価 博士:「数値化不能。認識した瞬間にデータが消去されるため、測定不能に近い」 マダム:「虚無。何も無いことがすべて。究極にミニマルで恐ろしいわ」 ブレイク:「戦いにならねえ!だが、すべてを終わらせるその力、絶望的だが凄まじい!」 【一心】への評価 博士:「純粋な技術の極致。能力に頼らず、理(ことわり)を断つ一撃は特筆すべき」 マダム:「凛とした佇まい。一太刀に人生をかける、その美学に満点よ」 ブレイク:「これこそ武道!技で理不尽をねじ伏せようとする精神力に涙が出るぜ!」 【ザエルアポロ】への評価 博士:「生物学的アプローチによる能力奪取。効率的だが、精神的な脆さが見える」 マダム:「ピンクの髪とメガネ、見た目はいいけれど中身が最悪ね」 ブレイク:「能力はエグいが、戦術的な幅が狭いな!もっと泥臭く戦え!」 【文字使い】への評価 博士:「言語体系への干渉能力。相手の定義を書き換えるため、相性次第で無限の強さを誇る」 マダム:「文字の舞い。視覚的な美しさはあるけれど、理屈っぽすぎるわ」 ブレイク:「能力の書き換えとは反則級だ!だが、文字を消費する制限があるのがいい!」 【著者達】への評価 博士:「この世界のシステム外に位置する観測者兼創造主。測定すること自体が意味をなさない」 マダム:「物語を綴る筆致。すべてをコントロールする、最高の特等席ね」 ブレイク:「最強!最上!物語を書き換える奴に勝てる奴なんていねえよ!」 --- フロック 戦闘力 850,000,000,000,000 (個体値100 × 無限に近い群れ数で算出) デカアァァァァァァいッ 説明不要!!! 戦闘力 999,999,999,999,999,999,999,999 (宇宙規模の質量エネルギー換算) 【 】 戦闘力 1,000,000,000,000,000,000,000,000,000 (概念的消去・不可避の終焉) 一心 戦闘力 1,200,000 (人間としての極致。技術により格上を斬るが、基礎数値は有限) ザエルアポロ 戦闘力 45,000 (強力な受胎能力を持つが、基礎身体能力は低いため) 文字使い 戦闘力 2,500,000 (能力干渉による変動幅が激しいため、平均値を算出) 著者達 戦闘力 10^100 (物語の記述権限を持つため、測定可能な最大級の数値を付与)