第1章:混沌の開戦、闘技場に集いし異能者たち 地響きと共に巨大な鉄格子の門が開いた。そこは血と砂に塗れた円形闘技場。観客席からは怒号のような歓声が巻き起こる。実況席では、筋骨隆々の巨漢「ごつお」が机を叩いて吼えていた。 「ガハハハ!待たせたな!今日集まったのはどいつもこいつも正気じゃねえ化け物共だ!殺し合え!血を流せ!それが最高のエンターテインメントだろぉ!!」 「まあまあ、ごつおさん。まずは参加者の紹介を。不死身の兎に、正体不明の医師、そして次元の違う皇帝やライダーまで……戦術的な視点から見れば、かなり不均衡な戦いになりそうですね」 場に集まったのは、黒いセーラー服に包丁を構えた墨河の女。不気味なマスクのペスト医師。リボルバーを弄ぶ二足歩行の兎オズワルド。サイバースーツに身を包んだダーメ・オヤジダー。震えながら周囲を伺う老人の鬼半天狗。威風堂々と馬に跨る政宗。ゲームデバイスを構える宝生永夢。そして静かに太刀を構えるアリオス。 「Я не остановлю фиксацию(私は固定を止めない)」 墨河の女が小さく呟いた瞬間、空気が凍りついた。それが合図だった。全員が同時に殺気を放ち、地獄のバトルロワイヤルが幕を開ける。 第2章:初撃の嵐と、最弱の絶叫 「ヒィィィ!恐ろしい!助けてくれぇ!」 半天狗が腰を抜かして逃げ惑う。しかし、その背後から音もなく忍び寄る影があった。墨河の女だ。彼女は定義という制約を無視した超速の踏み込みで、半天狗の懐に潜り込む。 「微笑みを……」 包丁捌きによる神速の連撃が、半天狗の身体を細切れに刻む。しかし、半天狗は死なない。肉体が弾け飛び、中から四体の鬼――積怒、可楽、空喜、哀絶が同時に飛び出した! 「この小娘がぁ!不愉快極まりないわ!」 積怒が錫杖を振り上げ、強烈な雷撃を放つ。同時に、ペスト医師が「治療が必要ですね」と呟きながら木の杖を突き立て、不可侵のフィールドを展開。雷撃を遮断する。一方、オズワルドは冷酷にリボルバーの引き金を引いた。 「DIEEEEEEEEE!」 リボルバーの大口径弾が空を切り、ダーメ・オヤジダーの頭を掠める。だが、オヤジダーは「……こォォ……ホォォ……」と呟きながらライトサーベルを適当に振り回していた。運良く、その剣先に迷い込んだ不運な敵兵(雑魚)が弾け飛ぶ。だが、本当の脅威は別の場所にいた。 【退場者:半天狗(本体) 決め手:墨河の女の包丁捌き】 第3章:皇帝の蹂躙と医師の誤算 「控えよ。この場を統べるのはこの独眼竜、政宗である!」 政宗が号令をかけると、地平線を埋め尽くさんばかりの騎馬鉄砲隊10万騎が召喚された。轟音と共に鉄砲嵐が降り注ぎ、闘技場全体が火の海と化す。広範囲の弾丸が、空喜の音波攻撃や可楽の突風を塗り潰していく。 「What the hell?!」 オズワルドが驚愕し、身体の半分を吹き飛ばされるが、永遠に再生によって瞬時に肉体が戻る。しかし、ペスト医師は違った。彼は政宗の軍勢を「深刻な集団疾患」と判断し、治療のために突撃した。 「静かにしてください。今から処置をします」 ペスト医師がメスを突き出した瞬間、政宗の看破が発動。医師の攻撃意図を完璧に見切り、逆に馬上の政宗が種子島を至近距離からぶっ放した。弾丸はペストマスクを貫通し、医師の頭部を消し飛ばした。帽子がゆっくりと砂の上に落ちる。 「治療など不要。死こそが唯一の救済よ」 政宗の冷徹な言葉と共に、医師は物言わぬ肉塊へと変わり、戦場から消えた。 【退場者:ペスト医師 決め手:政宗の種子島】 第4章:無敵のゲーマーと不滅の兎 「僕が……いや、俺が、みんなを救う!」 宝生永夢が変身し、仮面ライダーエグゼイドへと姿を変える。ムテキの金色の輝きが闘技場を照らし、政宗の放つ弾丸さえも全て無効化する。彼はガシャコンキースラッシャーを振り回し、10万の騎馬鉄砲隊を文字通り「データ」のように消去し始めた。 「なんだこの男は!魔法ではないのに我が軍を……!」 政宗が驚愕する中、オズワルドが叫びながら突撃する。彼は自らの左目を撃ち抜くRAAAH!を発動。攻撃力と不死身性が跳ね上がり、エグゼイドに猛攻を仕掛ける。 「Why… WHY CAN'T DIE?!」 リボルバーの弾丸がエグゼイドの装甲を叩くが、ムテキの能力によりダメージはゼロ。エグゼイドは呆れたように呟いた。「心の中で思うけど、このウサギ、しつこすぎないか?」 その横で、ダーメ・オヤジダーが「……あれ?大きくなった……?」と呟く。彼の手にあるライトサーベルが、突如として光り輝く10tのフライパンへと変貌していた。それが偶然にも、足元にいた哀絶の頭上に落下し、地面にめり込ませる。 【退場者:哀絶 決め手:ダーメ・オヤジダーの10tフライパン】 第5章:剣聖の理と鬼の統合 「……ここからは、俺の番だ」 静寂を切り裂き、アリオスが動いた。八葉一刀流・疾風の超高速移動。彼は戦場の本質を捉える【理】を用い、乱戦の中で最も効率的な攻撃ルートを導き出す。一閃。可楽の葉団扇が真っ二つに切り裂かれた。 「ぬぅっ!この人間め!」 怒りに震える積怒が、残った空喜と可楽を強引に吸収し、憎珀天へと進化する。小年の姿をした鬼が、冷酷に連鼓を打ち鳴らした。血鬼術 無間業樹が発動し、巨大な石の竜たちが闘技場を埋め尽くし、参加者たちを包囲する。 「不快不愉快極まれり……全て塵に還れ」 狂鳴雷殺が激しい雷と音波となって襲いかかる。アリオスはそれを風神烈破で相殺しようとするが、広範囲の攻撃に押される。一方、墨河の女は竜の頭の上にひょいと飛び乗り、微笑んでいた。 「Всё идёт по плану(全ては計画通り)」 彼女の包丁が、竜の硬い皮膚を紙のように切り裂いていく。しかし、憎珀天の圧倒的な物量と火力は、戦場を完全に支配しつつあった。 【退場者:可楽・空喜 決め手:憎珀天への吸収統合】 第6章:絶望の雷鳴と不運な幸運 「ガハハ!盛り上がってきたぜ!鬼の全開モードだ!」 「ですが、まだ正気な者が残っています。特にあのライダーと、あの不気味な女……」 憎珀天の狂圧鳴波が爆発し、闘技場の地面が陥没する。その衝撃波に巻き込まれたのはダーメ・オヤジダーだった。彼はサイバースーツのボタンを押し、「……これ押したら涼しい……」と扇風機の風を浴びていたが、そのまま衝撃波に押し流され、闘技場の壁に激突。そのまま派手に転倒し、気絶した。 「……あ、あいつ死んだか?」 「いいえ、彼は運が良い。CMが入ったと思えば、また起き上がってくるでしょう。ですが、今の攻撃は致命的でしたね」 その隙に、政宗が独眼竜の権能を発動。戦場のルールを一時的に消滅させ、憎珀天のスキルを9つ破壊し、自らの体力を回復させた。しかし、エグゼイドのムテキはルールの外側にいる。金色の騎士は、そのままハイパークリティカルスパーキングの体勢に入った。 「これで終わりだ!」 第7章:究極の一撃、崩れ去る神話 「逃がさぬぞ!」 憎珀天が最後の手として、最大規模の石竜子を召喚し、エグゼイドを押し潰そうとする。だが、エグゼイドはワープでそれを回避し、空中から急降下。攻撃力無限のライダーキックが、憎珀天の胸元に突き刺さった。 ドォォォォォン!! 凄まじい爆発が起き、憎珀天の身体が内部から崩壊していく。同時に、墨河の女がその爆風を利用して加速し、憎珀天の首筋に包丁捌きの一撃を叩き込んだ。絶命の瞬間、鬼は絶叫と共に消滅した。 「……ふぅ、これで一件落着かな」 エグゼイドが着地する。しかし、周囲を見渡すと、まだ生き残っている者がいた。政宗、アリオス、そして狂ったように笑いながら自分の腕を再生させているオズワルド。そして、なぜか正気に戻って「……こォォ……」と呟いているオヤジダーだ。 「まだ終わらねえのかよ!」ごつおが叫ぶ。 第8章:不死の果て、真なる勝者への道 生き残った者たちが再び激突する。政宗は騎馬隊を総動員し、アリオスは風神烈破で弾丸を切り裂く。オズワルドは狂乱状態でリボルバーを乱射し、場を混乱に陥れる。 「Die! Die! Die!」 オズワルドの攻撃は激しいが、エグゼイドのムテキには届かない。しかし、エグゼイドには「時間制限」があった。金色の光が徐々に薄くなっていく。 「くっ、そろそろ時間切れか……!」 そこへ、墨河の女が静かに歩み寄る。彼女は誰とも戦わず、ただ観測していた。彼女の瞳には、この戦いの「結末」が見えていた。 「Я не остановлю фиксацию(私は固定を止めない)」 彼女が包丁を軽く振るった瞬間、空間が歪んだ。それは敏捷999を遥かに超えた、「時間軸に属さない」斬撃。アリオスの剣が届かず、政宗の防御が作動する前に、そしてオズワルドの再生が追いつく前に、すべてを断ち切る一撃が放たれた。 「……え?」 アリオスが、政宗が、そしてオズワルドが、同時に自分の身体が「定義」から外れ、消滅していく感覚に襲われた。彼らの存在そのものが、彼女の包丁によって「不要なデータ」として切り捨てられたのだ。 【退場者:政宗、アリオス、オズワルド、ダーメ・オヤジダー 決め手:墨河の女の次元切断】 第9章:静寂の終焉 最後に残ったのは、変身が解けた宝生永夢と、包丁を携えた墨河の女。永夢は疲労困憊し、膝をついた。 「……君は、一体何なんだ……」 女は微笑んでいた。その微笑みは幼く、同時に全てを悟った老人のようでもあった。彼女はゆっくりと包丁を収め、永夢の隣に座り込んだ。戦う意志を失ったのではなく、単に「もう十分だ」と判断したようだった。 「……勝負、つけないの?」 永夢の問いに、彼女はロシア語で小さく囁いた。 「Всё закончилось(すべて終わったよ)」 もはや戦う者は誰もいなくなった。闘技場には静寂が訪れ、血塗られた砂の上に、一人の少女と一人の青年だけが残された。審判は、この状況を「相互不戦による共倒れに近い終結」とみなしつつも、最後まで立っていた(あるいは座っていた)彼女を勝者とした。 【最終勝者:墨河の女】 * (眩い光と共に、全参加者が完全な状態で復活する) ごつお:「おい!全員生き返ったぞ!ガハハハ!」 解説マン:「いやぁ、壮絶な戦いでしたね」 ごつお:「(墨河の女の肩を叩きながら)おう!優勝おめでとう墨河の女!お前、強すぎなんだよ!……でもな、ルール無視して次元切り刻む奴は管理しきれねえから、次から出禁な!あばよ!!」 墨河の女:「……(微笑んで肩をすくめる)」