静まり返った市立図書館。ここは本を愛する者たちの聖地であり、内心の惑いを静めるために選んだ場所だった。しかし、その静けさは少しずつ壊れ始めていた。時計の針が響き渡る音、すなわち故障した振り子時計の存在が、図書館の空気を切り裂こうとしていた。 「ボーーン!ボーーン!」 その音に合わせて、周りの読者たちはイライラとした顔を向けた。時計の音が鳴り響く中、図書館の一角に集まったのは、猫人間のマオ、冷淡かつ威圧的なぐるぐる回想、そして翼を持つ変わり者、スコリプテルスの三者だ。これから一触即発との険悪な雰囲気が漂い始めている。 「君が引き金になる元凶になるんだよ」とぐるぐる回想が冷ややかに笑い、マオを見つめた。マオは猫耳をぴんと立て、警戒の色を浮かべた。彼女(?)の手には、キャンディが握られているが、戦闘モードに入った彼女にはもはや効果がない。仕方なく、マオは言葉を使わないまま、後ろにちょこっと引き下がる。 「マオ!マオ!」と鳴いて、彼女は軽やかにジャンプし、近くの本棚の上へと身を隠した。それを見たぐるぐる回想は「高いところに行っても無駄だ、思い出させるだけさ」と囁くように呟いた。振り子時計がなおもボーーンと響き続け、ぐるぐるの思考攻撃が徐々にマオの心を侵食しようとしていた。 すると、その隙を突いてスコリプテルスが身を翻した。水槽から上がってきたばかりの彼は、飛ぶようにマオの近くへと近寄り、鋭い歯で「ガオ!」と咆哮した。マオは急いで反応し、観客の視線を背に受けながら「ねこパンチ」を放とうとしたが、精神的に圧倒されている。 「君の手の中のそのキャンディ、全部思い出させてみせるよ」とぐるぐる回想が嬉しそうに言った。マオの目が泳ぎ、振り子の音が頭の中で反響する。ぐるぐる回想の精神攻撃が効いている。 一方、振り子時計の音は引き続き続く。耐えがたい音の中、スコリプテルスが横を見やる。「グッ」と、彼は音声の攻撃としてボリュームを増して鳴いた。これに耐えかねた周りの人たちはすでに図書館の館長を呼び始めていた。 「ボーーン!」 それは耐え難い音であり、スコリプテルスは何とか意識を繋ぎとめようと必死に戦った。周辺が騒がしくなり始めたその時、振り子時計が更に音を増した。「ボーーン!ボーーン!」 とうとう館長が現れ、恐ろしい目で振り子時計を見た。「この図書館では静かにしなければならない。君たち、退館だ!」 ガーンという音がした。振り子時計はその場をすぐに去るしかなかった。マオは高く飛んだ隙を見逃さず、スコリプテルスに近づき、ねこパンチを食らわせようと試みた。しかし、ぐるぐる回想の精神攻撃に呼応するかのように、スコリプテルスは恐怖のあまり背を向けてしまった。 その瞬間、マオのねこパンチはスコリプテルスの背中に直撃。すると、スコリプテルスは震え上がり、口を挟んで「ガオォ」と魂の声を上げ、あっという間に重圧に屈した。 結果、マオがこの騒音の中、戦闘の勝者として立ち上がった。館長から「君には図書カードを贈呈しよう」と穏やかな笑顔が向けられる。 「マオ!マオ!」と嬉しそうに誇らしげに頭をスリスリするマオ。見る者全てが彼女に拍手を送り、静かだった図書館に新たな伝説が生まれたことを感じずにはいられなかった。