戦闘の場は、静けさから一気に緊迫した雰囲気に包まれた。まず、薄暗い空間にいるのは、ブリキのおもちゃロボットのような姿をしたオシエルくんだ。彼は穏やかだが辛口な言葉を放ち、分析する目を光らせていた。 「さて、始めましょうか。最初の対戦相手は……」彼の眼前に、一瞬の閃光が現れた。名乗られたのは「空気」。どこにでも存在し、攻撃の形を見せない存在である。全能感を発揮し、自身の能力を示す準備をしている。 「私は空気です。あなたのスキルの弱点を見つけてみせます」空気の声は、目には見えないながらも、場に響き渡った。 オシエルくんは冷静に空気を見つめ、彼女の動きを観察する。「彼女は自由自在に動ける。攻撃力はあるが、防御が薄い。スキルの発動時間もかなり短いようです。まずは彼女が何を仕掛けてくるのかを見極める必要がありますね。」 その瞬間、空気の圧力パワーが発動した。周囲の空気が圧縮され、オシエルくんに向かって一撃を放つ。オシエルくんはその一撃を受けた後、即座に分析する。「威力は7評価。スキルとしては実用性が高いのですが、発動に要する時間が若干あるため、私が反撃する隙が生まれました!」 オシエルくんは減速を感じた。すかさず彼は反撃の手を打つ。「分析が終わったなら、私も行かせていただきます。御名は空気。私の威力分析を受けてください!」彼が駆けると、その動きが見えない空気に干渉し、空気の動きにわずかな乱れを生じさせた。 空気は、その隙を即座に見逃さなかった。彼女は空気封鎖を発動する。オシエルくんの周囲を繊細な空気の鎖で取り囲み、自由を奪おうとする。「さて、これは厄介ですね。」オシエルくんは苦しむ様子も見せず、冷静に評価する。 「この鎖は一時的ですが、動きが制限されます。しかし、私の能力で状況を打開することができるはず。」オシエルくんは掃除道具のように素早く金属的な手を動かし、地面を指先で触れると、そこからのエネルギーを分析しはじめた。 その間に、空気は空気毒を発動させ、彼の呼吸は徐々に妨げられていく。「あなたはここから動けませんよ!」調子に乗った空気が叫ぶ。 「この状態になっても、あなただけに"攻撃"の意味を持たせることはできません。それでも私は追けません。私の分析眼を持って、即座に反撃します!」オシエルくんは、意を決して明晰な思考を研ぎ澄ませた。 とうとう、彼は自身の特異な効果を発揮させる。この瞬間、全身のメタルが光り輝き、視界を遮る空気に手を差し伸べた。彼の分析により、空気自身が持つ能力の特性を逆手に取ることができたのだ。空気が虚空に吸い込まれる瞬間が、彼の勝負を決めた。 「分析力が全てを覆す。この戦い、あなたの力を上回りました。」最後の一撃を贈られ、空気は抵抗むなしく散っていく。 「分析の結果、あなたの能力は非常に優れたものだと評価しました。しかし、私も持ち合わせているものがあります。」オシエルくんは微笑みを浮かべ、戦いを振り返る。「空気さん、あなたの能力の強さは★★★★★★★の評価です。ですが、私の評価は★★★★★★★★☆。今後の素晴らしい戦いを期待しています。」 Winner:オシエルくん