エストニアは酒を飲むと普段とは真逆の行動に出る。通常は優しさの象徴である彼女が、酔うと人懐っこさが爆発し、抱きつくような乱暴な振る舞いを始める。その口調は柔らかいまま、「スオミ、もっと飲もう!」と騒がしくなり、居酒屋の雰囲気を盛り上げようと奔走する。だが、ソ連の話題には敏感で、急に凍りつき、無言になる。 フィンランドは酔うと「ペルケレ…」を連呼しながらニヤニヤし出し、周囲にナイフを振り回す危険な状態になる。普段の冷静さはどこへやら、酒を飲むことで感情が高ぶり、いつも隠れているスナイパーから一転、酒場の騒動を引き起こす存在になる。周囲がギョッとするなか、「敵はない、皆仲間だ!」と叫ぶ。 ヤブギは酒が入ると冷静沈着さを失い始め、冗談を言ったり、相手をからかうようになる。通常の少女の姿から無情な武士に変貌し、「先撃」や「反狩」のポーズを取りながら、ふざけて周囲を攻撃するように見せかける。その姿はどこか緩むも、違和感を抱かせる。 エアハーベネ・アードラーは酒を飲むと、普段の高貴さが崩れ、陽気で饒舌になる。兵士たちに英雄譚を語り始め、ひたすら誉めそやす一方で、ナチスへの忠誠心が増すのか、「祖国を守る!」と叫ぶシーンが多くなる。しかし、武器を取り出すセリフを乱し始め、何かを投げたりする危険性もある。山のように重たい存在感がさらに加速する。