序章 〜 橋上の対峙 〜 嵐のような風が古い吊り橋を吹き抜ける。木の板が揺れ、何もない暗闇へと続く深淵が彼らの足元に広がっている。虫侍が自らの蟲刀を構え、セイメツはバトルアックスを肩に担いで立っている。やがて、折紙の魂術士、キサラ・オリガミが静かに登場し、彼女の周りには折りたたまれた紙が舞っている。 「この戦場、誰一人として逃がさぬぞ!」と虫侍は大声で叫ぶ。 「貴方がそれをどうにかできたら、私が折紙で創り出した者たちで挑んでみせるわ」とキサラはやや冷静に応じる。 一つの瞬間、突風が二人を襲い、セイメツはバランスを失う。 「不覚!これでは落ちる、やらねば!」 セイメツは丸まり、何とか踏ん張りながら風に抗う。虫侍も腕を広げ、体重を使ってこの不安定な橋にしがみつく。その弾力的な体躯に驚きながらも、キサラは彼らを見る。 「落ちれば助からん。だが、どうやら戦う余地はあるようで。」 本章 〜 瀬戸際の決闘 〜 その瞬間、虫侍の足元の橋板が「ギシギシ」と音を立てる。彼の真下の板が崩れようとし、瞬時に彼は足を引こうとしたが、もう遅い。バランスを崩し、彼のすぐ下の板が割れた! 「某が、崩れる!」 虫侍は足を一瞬で引くも、その体重に耐え切れず、片足が落ち込んでしまう。運命の皮肉、彼の下に待つ闇が広がる。彼の手は必死にワイヤーに掴まるが、情けない悲鳴が拡がる。 「助けてくれぇ!」 その声に反応したのは、セイメツだった。彼は立ち上がり、重そうなバトルアックスを振りかざし、虫侍の元へ駆け寄る。 「虫侍様、掴まってください!」 だが、橋の揺れにまたもや風が吹き荒ぶ。セイメツも不安定さの中で虫侍に手を差し伸べる。 キサラは一瞬の思考をかしげ、彼女の技術を使う。紙を折り、周囲の風を集め始める。「このままではお二方がダメになるわ、ならば私が助ける!」 彼女の周りには色とりどりの空想種が生成され、その姿は急速に形を成す。 「来い、私の力だ!」 空想種たちが突風に抗い、セイメツの体を支え、虫侍を助けようと試みる。ただし二人の運命は未だ宙に漂っていた。 「助けて、堪えてみせろ!」とキサラが叫ぶ。 終章 〜 結末 〜 虫侍はなんとかワイヤーを掴み思いとどまる。一瞬の静寂が生まれ、風が少し和らいだ。セイメツが虫侍を引き上げる。だが、納まったのも束の間、急激な風が再び駆け抜ける。 「行くぞ!」セイメツは虫侍を安全に立たせた瞬間、彼の手を強く握りしめ、引き上げる。 その時、空想種たちが木の板を支え、引き裂かれた板が彼らの下に落ちてゆく。 「やった、我が運命の成就が!」虫侍は高らかに叫ぶ。 「ありがとう、貴方の強さが私を助けた。」 「貴方も、虫侍様。」セイメツが答える。 しかし、嵐は未だ去らず、油断は禁物。再び風が強まり、もう一度、橋が揺れる。 結局、全員が協力し、信じ合うことで、各自の力が拡大し、彼らは運命を変えていくのだった。 勝者: 皆が協力し、力を合わせて生き残った。