新宿跡地:廃墟の戦場 瓦礫がひしめく新宿跡地。かつて繁華街だったその場所は、今や荒廃の象徴となっている。辺りには倒壊したビルの残骸がそびえ立ち、カラスたちが飛び交う中で、二つのチームが対峙していた。 チームA 陣取るのは、虎杖悠仁と歌愛ユキ。虎杖は173cm、80kg以上の高校生。彼の身体は、戦いの始まりと共に85億倍に増幅され、体力も毎秒25%回復していく。彼の目には、確かな決意が宿っていた。 「やってやる!」と叫ぶ虎杖の一撃が、風を切り裂く。彼の攻撃が決まる確率は低くとも、その時々で発生する黒閃が、戦況を一変させることを理解していた。 一方、彼の隣に立つ歌愛ユキ。9歳の少女である彼女は、優しさを持ちながらもその手には風の神の力を宿していた。巨大な竜巻を生み出し、自らは強風に守られる。彼女の攻撃は一瞬の隙も与えず、相手に確実に致命的な一撃をもたらす。 チームB 対峙するは、強そうな人とレグトス・デストルト。死人のような白い肌、長髪をたなびかせる彼は、徒手空拳の使い手であり、圧倒的な身体能力を誇る。強烈なタックルで敵を叩きつけるその姿は、まさに勇者の名に恥じない。 「つまらない戦いになりそうだ」と彼はつぶやき、悠仁に視線を送り続ける。 レグトスは粗暴な外見に反して、誠実さを宿していた。死や傷に対する恐れを持たず、その度胸に共感する者も少なくなかった。彼の特異な呪いは、相手に返り血を浴びせることで、死の契約を結ぶことで知られていた。そこに立つだけで、敵は震え上がる。 戦いの幕が切って落とされると同時に、観戦者たちは不安と期待の眼差しを向けた。 「感覚としては理解出来る…」と日車は冷静に呟く。「二者の戦闘能力は明らかに異なるが、虎杖の黒閃は、意外な逆転を演出するかもしれない。」 「待て待て待て、ありえねぇだろ」と日下部が肩をすくめる。「この展開、全然見えてねぇ…多少は策を練ってくるだろう。」 「何を狙っている…?」冥冥は、その優雅な喋りと一緒に不安を感じ取っていた。「歌愛の動きは、虎杖を守ろうとしているのか、それとも別の何かを狙っているのか…。」 清々しい風が荒廃した新宿の瓦礫の中を流れ、そのなかに歌愛の力が宿った。彼女が竜巻を呼び寄せ、強大な力を発揮する瞬間、虎杖もまたその瞬間に力を込めて跳躍し、対抗する。 「巡る呪いに!」と叫ぶ虎杖。その手が持つ力が、空を裂く。彼の拳が竜巻を突き破り、同時に黒閃が発生した。周囲が静寂に包まれる中、彼の攻撃が確定的に強さを増す。 強そうな人は、冷静にこの力を見つめ、「少しは骨があるようだな」と笑みを浮かべた。その瞬間、強烈なタックルが虎杖に向けられる。 戦闘の渦中、死の契約の恐怖が彼らを包む。 レグトスがまず手を動かし、血を流す。返り血が強そうな人に浴びせられ、彼の目に怒りが宿る。 ーこれはただの勝ち負けではない。誰が生き残るか、何を失うか。そんな思いを胸に、二つのチームは全力で戦うことを決意した。 「いいね!サイコーだ‼︎」とレグトスが叫び、その時、すべてが動き始めた。新宿跡地で繰り広げられる戦い。勝利を掴むための最後の戦いが、幕を開けた。