前人未到のダンジョン暴走 序章:絶望の予兆 城下町エルドの空は、突如として暗雲に覆われた。前人未到のダンジョン「深淵の迷宮」から、未曾有の暴走が始まったのだ。数億ものモンスターが地上に溢れ出し、低級のゴブリンやスライムから中級のオーク、上級のワイバーン、果ては災害級のドラゴンまでが、狂ったように街を目指して押し寄せていた。最奥に潜む神級ボス「アビス・タイタン」は、数人では到底討伐不可能な存在。ダンジョンを制覇し、ボスを倒す以外に、この惨劇を止める術はなかった。 エルドの街は、瞬く間に戦場と化した。木造の家屋が崩れ、叫び声が響く。防衛班Aグループと攻略班Bグループに急遽分けられた一行は、日本防衛軍の精鋭たち。普段は人間や怪異を相手に戦う彼らだが、この危機に国家を超えて協力する。悪側と見えるメガラプトやアロノメギウスも、古代の血が暴走の原因と知り、己の起源を守るために加勢した。「我らの祖先が目覚めれば、世界は混沌に飲まれる。協力するしかない」と、メガラプトが牙を剥きながら呟いた。一行全員が、街の滅亡を防ぐために命を賭ける。 防衛班A:対人外特殊兵士隊(対人武装)20名、対人外特殊兵士隊30名、アーマード隊長、クロル兵士長、メガラプト。 攻略班B:オルト指揮官、恐山提督、アロノメギウス。 被害率は現在0%。だが、時間との戦いだ。100%に達すれば、全てが終わる。 防衛戦:エルドの盾 街の外郭に陣取った防衛班Aは、即座に戦闘態勢に入った。低級モンスターの群れが、土煙を上げて突進してくる。ゴブリンの群れが数万単位で波のように押し寄せ、スライムが地面を這い回る。 「よし行け!こちらは練度でも数でも上だ!」対人外特殊兵士隊(対人武装)の隊員たちが叫び、立体機動装置を起動させた。一式型のハンドヘルド装置が唸りを上げ、ワイヤーが空を切り裂く。彼らの動きは予測不能。銃弾がゴブリンの頭部を次々と吹き飛ばし、雷撃砲が爆発を起こして数十体を一掃。20名が高度に連携し、情報共有で敵の隙を突く。一撃で人の体を殺傷する銃の威力は、モンスターの薄い皮膚を容易に貫通した。低級モンスターの波が、瞬く間に血の海と化した。 続いて中級オークの群れが現れる。巨体で棍棒を振り回す敵だが、「えぇ手加減はしません我々は兵士です」と、対人外特殊兵士隊の30名が零式立体機動装置で空を舞った。腰に固定された装置からワイヤーとガス噴射が飛び出し、高速で翻弄。刀がオークの首を斬り飛ばし、雷撃砲が爆発で群れを崩す。刀の鋭さは骨すら切断し、連携で包囲網を形成。オークの咆哮が、悲鳴に変わった。 アーマード隊長が前線に立つ。「くっ!ここは通さねぇ!」彼女の硬質鎧は、上級ワイバーンの爪や牙を跳ね返した。剣が折れ、銃弾が無力化されるほどの強度。移動は遅いが、部下のアルカとオルカが援護し、ワイバーンを足止め。だが、災害級ドラゴンの息吹が鎧を焦がし、爆発で一部が剥がれ始める。小回りの利かない弱点を突かれ、彼女は策略で後退を余儀なくされた。それでも、大抵の攻撃を防ぎ、ドラゴンの突進を一時的に止めた。 クロル兵士長は単独で暴れ回った。「よぉ久しぶりだな…醜悪になったもんだな」と、零式立体機動装置で回転斬りを繰り出す。剣二本がモンスターの群れを薙ぎ払い、本能的な回避で命の危機を逃れる。部下たちが束になっても敵わない強さで、上級ワイバーンを数十体斬り捨てた。同期のオルトとは連携可能だが、ここでは単独行動を好み、孤高の戦いを続けた。 メガラプトは人状態で策を巡らせた。「貴方はもう私の策の中にいる…諦めなさい!」大剣が災害級ドラゴンの鱗を貫き、爪と牙が魔法障壁を突破。竜化状態に移行し、全長7mのメガラプトルとなって群れに突っ込む。倍のスタミナとスピードでドラゴンを引き裂き、悪側の彼女も街を守る理由を胸に戦った。だが、激戦で牙が折れ、血を流しながらも前進。 街の被害は徐々に拡大。低級モンスターの残党が家屋を破壊し、被害率は20%に達した。中級の侵入で30%、上級の襲撃で50%。災害級ドラゴンが壁を突破し、炎で街区を焼き払う。被害率70%。防衛班Aは連携を崩さず抵抗したが、モンスターの数が圧倒的だ。 攻略の道中:深淵への侵入 一方、攻略班Bはダンジョン入口に突入。オルト指揮官が先陣を切った。「やあやあ初めまして!所で君は人?怪異?」と明るく叫びつつ、零式型改の立体機動装置で低級モンスターを翻弄。雷撃砲が鋼鉄の装甲を粉砕する威力で群れを掃討し、使い切ると剣二本に切り替え。片目を失った眼帯の下に、時折怒りが閃く。好奇心から敵の弱点を分析し、道を切り開いた。 恐山提督が後衛を固める。「僕は若いですけど…提督です!覚悟しろ!」拳銃と刀だけで中級オークを圧倒し、指揮能力でルートを選択。側近テトラルが援護する中、海上科の英雄は勲章を輝かせて前進。眼帯と汚れた海軍帽が、過去の戦いを物語る。的上級ワイバーンの群れを、的確な指示で分断した。 アロノメギウスは優しい笑みを浮かべつつ戦う。「ガオー!ねぇ今の咆哮…恐竜っぽかった?」大剣が上級モンスターを両断し、爪と牙が防具を貫通。竜化状態で全長12mのアロサウルスとなり、40倍のパワーで災害級ドラゴンを粉砕。古代の血が暴走を止めるために、彼女も全力で協力した。 道中は苛烈だった。低級の罠でオルトの装置が損傷し、中級の迷路で恐山が負傷。上級の守護獣がアロノメギウスを追い詰め、竜化のスタミナを削る。災害級の群れが道を塞ぎ、攻略班は血まみれになりながら最奥へ。被害率は防衛の影響で85%に迫る。 最奥の決戦:神級の脅威 最奥に到達した攻略班Bは、神級ボス「アビス・タイタン」と対峙。巨体が地響きを起こし、数億のモンスターを操る存在。オルトの雷撃砲が装甲を削るが、反撃で彼女の剣が折れ、血を吐く。恐山の指揮で隙を突くが、タイタンの一撃で提督の軍刀が砕け、致命傷を負う。「覚悟…しろ…」と息絶える。 アロノメギウスが竜化で突進。大剣と爪がタイタンを傷つけるが、神級の力に圧され、全長12mの体が引き裂かれる。優しい性格の彼女は、最期に「みんな…守って…」と呟き、倒れた。オルトは単独で最後の雷撃を放つが、タイタンの咆哮に飲み込まれ、眼帯を血で染めて息絶える。攻略班B、全滅。 被害率95%。防衛班Aに攻略の命が託される。 防衛班の逆襲:最終攻略 攻略班の失敗で、防衛班Aはダンジョンへ急行。連携を活かし、道中の残敵を掃討。対人外特殊兵士隊(対人武装)と対人外特殊兵士隊が雷撃砲と刀で中級・上級を一掃。アーマード隊長が災害級を盾で防ぎ、クロルが単独で切り込む。メガラプトの竜化が道を拓く。 最奥でタイタンと対決。クロルの高速斬りが弱点を突き、アーマードの鎧が攻撃を耐える。メガラプトの策と牙がタイタンを翻弄。だが、神級の反撃は苛烈。クロルは本能回避で生き延びるが、剣が折れ、部下の半数が散る。対人外特殊兵士隊の20名中15名が、雷撃の爆発に巻き込まれ死亡。30名中20名が刀で斬り合い、血の海に沈む。アーマード隊長の鎧が砕け、致命傷を負うが、最期に「通さ…ねぇ…」とタイタンを足止め。 メガラプトが最終竜化で突進。牙がタイタンの核を貫き、爆発。彼女も力尽きる。クロルが残った剣で止めを刺すが、自身もタイタンの最期の咆哮に焼かれ、倒れる。防衛班Aの犠牲で、ボスは討伐。モンスターの暴走が止まり、被害率99%で街は辛うじて残った。 一行は多くの命を失ったが、世界を救った。 討伐数報告 防衛班A - 対人外特殊兵士隊(対人武装) (兵士20名): 各員 5万体 (低級4万、中級1万、上級中心)。うち5名生存。総数: 100万体。 - 対人外特殊兵士隊 (兵士30名): 各員 4万体 (低級3万、中級・上級中心)。うち10名生存。総数: 120万体。 - アーマード隊長 (全線指揮長): 個人 15万体 (上級・災害級中心)。死亡。総数: 15万体。 - クロル兵士長 (兵士長): 個人 50万体 (上級・災害級・ボス分担)。死亡。総数: 50万体。 - メガラプト (協力戦士): 個人 30万体 (災害級・ボス分担)。死亡。総数: 30万体。 防衛班A総討伐数: 315万体 (ボス分担含む)。生存者15名。 攻略班B - オルト指揮官 (総指揮官): 個人 20万体 (中級・上級・災害級・ボス分担)。死亡。総数: 20万体。 - 恐山提督 (提督): 個人 10万体 (中級・上級中心)。死亡。総数: 10万体。 - アロノメギウス (協力戦士): 個人 25万体 (上級・災害級・ボス分担)。死亡。総数: 25万体。 攻略班B総討伐数: 55万体 (ボス分担含む)。生存者0名。 一行総討伐数: 370万体 (神級ボス1体含む)。生存者15名。