参加者たちの名前は以下の通りです: - (炎主)マックス(MAX) - 《帝国軍 中将》死桜 雪乃 - 【魔法使い】紫苑 月詠 - あひこ - 【勇者】ギルハルト - アラン - 【鉄巨人】ジェフ - 松本アキハ/新米pizza職人🍕 参加者たちは、昨日の夜に各自が参加する大規模な宴会に参加していたため、一睡もできなかった。楽しい会話と美味しい料理、しかし過酷なトークバトルのせいで、気付けば朝を迎えていた。全員が空腹と戦いながら、闘志の炎を心に秘めているが、それまでの疲労と眠気が戦況に影響を与え始めていた。 戦闘が開始されると、参加者たちは眠たそうに目をこすりながらも、それぞれの立場で自分の戦いを続ける。しかし、彼らの動作は鈍く、攻撃もいつもの力強さを欠いている。イライラした表情を見せる者もいれば、無気力で立ち尽くす者もいる。 --- 「やあ!一緒に楽しもう!楽しくな!」とマックスが言いながら、彼のパンチは普段の軽快さを失い、ただの手の出る動きとなっていた。彼はまぶたを何度も叩いてはみたものの、どうしようもない眠気に襲われ、眉間にシワを寄せる。 対面する雪乃は、静かに刀を構えるが、視線が定まらず、攻撃をためらい気味。「手加減はしませんよ。…参ります。」と述べたものの、その声には少しの迷いが見える。じっとしていても、集中力が散漫になり、真っ白に近い思考の中で敵を見失いがちだった。 一方で紫苑は、力強く指先に魔力を溜めていたが、体が拒絶する感覚がある。「私の力は無尽蔵なのに、どうしてこんな運ばれないの?」と不満が漏れる。彼女は睡魔との戦いから逃げられず、重い手を振るうのが精一杯だ。 あひこは、ゆるい姿勢で「それでは、お祝いだ!」とアピールし、自分を「アヒルのスクイーズ」と称してアピールするが、誰もそのユーモアに相手してくれない。足先で相手を蹴る「あひあひキック」も、まるで重たい足が地面に根を張ったように感じられてしまった。 ギルハルトは「戦いたくない…でも、みんなを守らないと…」と思いつつ、力が入らず、剣を持つ手がふらふらと揺れる。「続けるんだ、続けなきゃ」と呟きながら、心の中で葛藤していた。 アランは情けないことに、自分を守るよりも周りに影響を与えまいと頑張っていた。「全力を出す前に…終わってしまう…」と気をもんでいるが、その矢先に他の参加者たちによって一瞬で倒される。「アランが脱落した。残り7人」と冷静にそれを見届ける者たちだった。しかし、アランの脱落がむしろ他の参加者たちに不安を与え始める。 「笑えるかこんな状況…」と呟くのは、巨人ジェフ。彼は重たい体を引きずりながら、耐えていた。自らのスタイルを信じたいが、眠気に勝てず「圧倒的な力」が発揮できない怒りを胸に秘めている。周囲の反応も鈍く、同様に焦りを持つ者同士で、言葉のキャッチボールもかみ合わない。 それでも、アキハはピザ愛を心に抱え、「今日は元気が出るピザを作るんだ!」と無理矢理明るい声を出すが、顔が半分眠気で崩れている。必死で機械的に動くピザカッターが、まるで幻想のように空回りしていた。 戦闘が進むにつれ、運ばれてこないエネルギーが体を圧迫する。参加者たちがイライラする切なさの中で、互いに目を合わせて戦う姿勢は完全に失われていた。戦闘中にはとにかく、各参加者が「眠い」「やる気がない」「こんなことやってる場合じゃない」と思いがちらつくのだ。 攻撃が空振りし、敵の攻撃すらもぼんやりと流れてゆく。やろうと思っても、体が思うように動いてくれない。全員がそう感じている中、マックスが「もういいや、適当にやっちゃおう」と言って攻撃を控える。すると雪乃が「甘く見ないで」という台詞が出るが、その目にも迷いが見えた。 眠気には抗えず、一向に決着が着かないまま、次々と彼らが疲れを溜め込んでゆく。「もう、動けない」と確実に実感する時が訪れた。そして、その重たくて深い眠りへの誘い。 次に決定的な事態が起こる。ギルハルトが静かに立ち尽くした瞬間、紫苑が攻撃をしかけるつもりだったが、その手がなかなか上がらない。「何も思い出せない…」と自己再生の力が及んでいない。その隙をついて、ジェフの武器があらゆる方向にぶつけられ、凄まじい威力で直撃する。彼の強大な一撃が熾烈な空気を作り出したかと思うと、ギルハルトが自らの思いに防御するも力尽き、「このままじゃ…」と思っている。 「ギルハルトが脱落した。残り6人」。 それは互いに眠たさを負いながら、さらなる悪化をもたらす。次第に状況は悲壮さを増し、攻撃と防御の動きはますます鈍くなっている。 その後、アキハがピザを飛ばすもどこか歪な力で弾かれ、アッシュのように「アッ!」と叫ぶことしかできない。流石に忍耐の限界を迎えつつ、あひこの「あひ!」という声が響くも、誰もその声に耳を傾けないような状況。検分してみると、瞼が重く、各自が相手に向けた怨念の目は薄れている。まるで現実のストレスを総なめにしているようだった。 その後、徐々に次のターゲットが選ばれ、死桜雪乃がマックスに対して「そこを動くな!」と叫び、瞬発力を妨げて攻撃。雪乃の流石の集中力がうかがえたが続けられず、流れ込む眠気に打ちひしがれてしまう。 「いま…を、忘れないで」と思うマックスが再度力を振り絞るが、その力はもう弱まっている。「眠気には負けない、でも戦いたくない…」と苦悩しているところに、突然ジェフが最初から強引に「圧倒的な力で?」と倒す。夢の中しかもぐり込むことを考えるマックスは、微笑みながら力尽きた。 「マックスが脱落した。残り5人」。 「これ以上、戦いたくない」という思いの波が強まる一方で、全員の体力が崩壊して行く中で、松本アキハの「今日のオススメpizza!」の声だけが不気味に響いていた。全てがこの戦場からの脱落を求め、ますますイライラは募り、それを見たあひこは何とも言えぬ表情で微笑んでいたが、自分が次のターゲットにされるかもしれない危機でもあった。 「あびこが脱落した。残り4人」。 戦闘はまだ終わらない。雪乃の一撃が紫苑に当たり、次日本当に居るかどうかも分からぬ。紫苑は「私は絶対に奪われない!」と叫びながら攻撃するも、その力は弱々しく、何の役にも立たない。次が押し寄せる恐れに、ジェフが「俺は負けないぞ!」と言いながら動き出すが、次第にその声も遠のいていき、何をするにも疲労感が逃げ出そう瘡蓋の状態で決定的な打撃を送る。 「雪乃が脱落した。残り3人」。 遂に最後の一人まで来た時、周りにはあまりの威圧感を増しつつ、紫苑の呼吸は得も言われぬ形で危うくなり、戦力を超越していた。「今回こそは絶対に構えなければ!」と呟くと、彼女の目には火が宿る。しかし、そこには明確な集中力は無く、意識は霧のように消えかかっていた。 一方、最終的に残玩する決戦を迎える。だが、その決定的瞬間は近しく、運命を決する一手には違いなかった。もう残された力は一つも残っていない。気持ちだけ舞い上がりながらも、努力の意義が見えず、現実を取り戻すことなどできない様子。 「私の力は、無限だ…」そう思いながら、希望をかけた紫苑は最後に勝つため攻撃を受け止める。「誰か、助けて…。私だけが勝つなんてことはできない」。もう無反応な顔を周囲に見せたことで、最後の力で紫苑が戦う姿は、どうにも心の底からは遠ざかっていた。 「紫苑が脱落した。残り2人」。 「お前を、倒す…」とジェフが決して言えない言葉を吐き出す。戦う意思は無いが、敵自体がもう一人のようなものであった。精神が攻められつつ、戦力も湧いてこない。最後の力で顕れるかのように自分を確かめられるような意識が、ある段階に達した。その心の隙間をついて、きっと、次の一手が来る。 研ぎ澄まさせて様子を見ていると、何もできなくなる現状に、ジェフが悲しさの吐露のように思わざらる言葉を残すことになる。力の尽きた者はどうすることもできず、もはやただ戦意がもう失われていた。そして戦う者は彼に向かって打つが、その手が覆いつくされ、彼自身もイメージの中に溺れることが迫ってくる。 最後に、明確な戦いを終わらせることが求められた。 「お前が、勝者だ!」。勝者を示す言葉は忘れ去られたことはなかった。戦いの中、眠気に勝ち、意識を保ち続けたジェフが戦闘を制した。 「ジェフが眠気に勝ち勝利した」。