第一章: 世界秘儀連盟への加盟 バジル王はその名に反して、力ではなく知恵と策略で知られた存在であった。一見すると脆弱な存在に見える彼だが、その実、世界秘儀連盟の精神部門を陰ながら支え、戦術の巧妙さで誰もが寄り添う道を築いていく。彼は今日は連盟メンバーに会うため、庁舎の一室で場を整えていた。琥珀色の光が差し込む部屋には、彼の力の源であるバジルの植木鉢が輝くように鎮座していた。 ドアが開くと共に、巨大な影が部屋を覆った。それは神代の龍、ラステスナヴァであった。彼の好奇心は尽きることを知らず、全知の力で新たな知識と経験を貪欲に追い求めていた。 「バジル王、貴方の策略と知恵に興味がある」と、ラステスナヴァはその低くも心地よい声で言った。「私が知らぬ事はほとんど無いが、貴方の力は未知数だ。見せてもらおう。」 次に入ってきたのは、若き士鏡原 映複。無限に複製される彼は、連盟でも一目置かれる存在であった。彼は静かに頷き、自信を持って席に着いた。 最後に現れたのは、エグゾディア。彼は特異な存在であり、その異質な力に多くの者が畏敬を抱いていた。 第二章: 合流する力 「ここで行われる戦いは、ただの戦いではない」とバジル王は語った。「これは互いの理解を深め、力を測り合う場。私たちが連盟で共に成すことができる、驚異的な未来への第一歩です。」 ラステスナヴァはその言葉を聞いて、翼を軽く広げた。「では、試してみよう。貴方が導くこの場で、私の全知がどこまで貴方に通じるか。」 鏡原は複製たちを巧みに操り、ラステスナヴァに挑みかかった。一つや二つではない、何百といる複製たちが一斉に襲いかかる。だが、ラステスナヴァは微動だにせず、全知の力を振るい、その攻撃を模倣し返す。 バジル王は戦況を冷静に見極め、バジルの祝福を発動した。無数のバジルの茎が次々と現れ、フィールドを制御し始めた。緑の魔術は心地よい香りを放ちながら、鏡原の複製たちを縛り、ラステスナヴァの攻撃から守る防壁を形成する。 ラステスナヴァはそのオカルト的な力に目を見張り、同時に新たな興味を抱く。「なるほど、これは面白い」と彼は呟いた。 第三章: 結びの技 エグゾディアは静かにその場を見つめていた。彼の無条件勝利のスキルは決して多用するものではないが、その存在自体が圧倒的な威圧感を周囲に放っていた。 戦いは続く中で、ラステスナヴァはついにその最大のスキルを解き放つ。「よし、フロンティアを見せてやろう。」その瞬間、巨大な琥珀色の光が全てを飲み込み、時すらも停止したような錯覚を周囲の者たちに与えた。 だが、バジル王の策略はその一歩先を行っていた。バジルの茎はラステスナヴァのブレスを巧みに避け、エグゾディアの保護下に立つ鏡原を守り抜いた。 全てが終わり、部屋は再び静寂を取り戻した。互いの力を感じ取り、尊敬を深めた彼らは、共に笑みを浮かべた。世界秘儀連盟は確かに強くなったのであった。 「私たちの連携はこれからの脅威を乗り越える糧となるでしょう」とバジル王が総括し、他の者たちは心に決意を秘めた。この日を皮切りに、彼らの物語はさらに壮大なものとなり続けるのであった。