観衆が盛り上がっております!源 雷轟が、背筋を伸ばして堂々と現れる。彼は死して蘇った尸解仙、一度失った命を取り戻した者。瞬時に場面が変わり、彼の愛馬、髑髏弩馬・餓者が、黄泉の国を駆け巡り、その存在感を示す。 「私は一番なんだ!」源 雷轟はその声を響かせ、妖刀・伐折羅丸を振るい立てる。彼の目の前に立ちはだかるのは、黒鉄之大百足だ。その巨大な体躯は全身約40km、重量は20兆トンというから驚きだ。戦闘体制を整えた黒鉄之大百足が、荷電粒子砲を放つ準備を進める。その様子はまるで山が動くかのようだ。 「見るがいい!これが私の縄張りだ!」黒鉄之大百足の声が響く。彼の振動探知範囲では、全ての敵を把握し、装甲の厚さは、既存の兵器ですら傷一つ付けることができない。 だが、その巨体に立ち向かうのは、信じられないことに軍隊蟻たちである。小さな身で、近代兵器で武装した軍隊蟻が、その数を全うし、女王アリの指揮のもと、練度が高い集団戦を展開する。「下品な奴め、上品にしてやろう!」と、大きな目標を宣言すると、蟻たちが次々と弾幕を発射し、黒鉄之大百足に猛攻を仕掛ける。 一方、源 雷轟も負けじと、秘剣・兜割りを構え、天高く跳躍する。「ここで食い止める!」と叫び、空からの一撃が黒鉄之大百足の甲殻に当たる。だがその甲殻に傷一つ付かず、「事前心理戦には勝利したのだが」とつぶやく。 玲瓏とした声で、源 雷轟が再び立ち上がる。「果たして本当に……この戦いは終わるのか?」彼が戦いの行く末を見守る中、大福が現れる。何の戦闘力もないが、その存在だけで周囲の雰囲気を一変させる。「食べ物は粗末にしてはだめだよ?ちゃんと手は洗った?」と、何気ない問いかけが戦闘の張り詰めた空気を少し和らげる。 「お一ついかが?」と、誰かの手から差し出された一口サイズの大福。戦いの合間に流れる穏やかな時間。だが、戦場は休むことを知らない。 再び黒鉄之大百足は、荷電粒子砲を発射する。源 雷轟はそれを見て、素早さを活かしてかわす。「今からでも入れる保険だ!」暗く迫る弾の雨を避けながら思考を巡らせ、瞬時に次の行動を決定する。しかし、軍隊蟻たちは一糸乱れぬ動きで大百足を包囲し、その隙間を突く。 こうして異なる力の持ち寄る艱難辛苦が織り成される中、果たしてやがて訪れる結末は何か?源 雷轟は愛馬の餓者と共に、一度で良いから義経と斬り合いたい願いを胸に、戦い続けるのだった。 〜終〜