戦いの舞台 - 星十字騎士団の激闘 ある日、星十字騎士団のメンバーたちは、意外にも互いに武器を向け合う羽目になった。全ては、騎士団の持つ力を奪い取るという、禁断の儀式による試練だった。各者の心には、名誉を求める欲望と、生き残りたいという願望が渦巻いていた。この戦いには、勝者が一人だけで、敗者全員は白骨化して力を失うという運命が待っていた。 その日、星十字騎士団は不穏な緊張感に包まれた。集まったのは、阿修羅と呼ばれる戦闘狂、脱獄犯のフィン・ラーズ、悲しみの歌声を響かせる真博、神経を使って物を操るペルニダ、そして幼いひきつね、狂深会教祖の塵斗粕であった。全員が自らの能力を誇示するためにこの場所に集まり、それぞれの思惑が交錯していた。 --- 第一幕 - 警戒の始まり 「早くやろうぜ、本気の殺し合い。」 阿修羅が低い声で呟く。彼の目は戦闘への渇望に満ちており、すでに周囲の仲間たちを敵として見始めていた。対するフィンは、ジャケットのポケットに手を入れ、自身の傷のことを思い出していた。彼は冷静さを保つが、心の奥ではまだ迷いが残っている。 「俺は引力なんか信じない。だが、この戦いでは全員が敵だ。」 フィンの口から発せられた言葉は、彼の心の傷を映し出すようだった。彼には、何か強い目的があった。しかし、同時に周囲の強者たちに対して背筋が寒くなるのを感じていた。 その時、柏城真博はため息をつきながら歌い始める。彼にとっての戦いは、敵に勝つことではなかった。彼の歌声は、戦いの場に悲しみと感情をもたらす。 「歌えば、彼女の心に響くかもだからさ。」 その哀しい歌声は、他の参加者の心に触れ、少なからず戦意を喪失させる。阿修羅も一瞬動きが鈍ったが、すぐにその思惑を振り払い、狙いを定め直した。 --- 第二幕 - 戦闘の勃発 次に攻撃の手を伸ばしたのは、ペルニダだった。彼女の深いフードから覗く小さな目は、戦略的な洞察を持って全員を見つめる。周囲の物に神経を通じさせ、地面を打ち鳴らすように操り、周囲の環境を自らのものとして利用しようとした。 「前身を司る腕、なんでも操れる。」 声を発せずとも、その意図はしっかりと伝わり、周囲の物体が彼女に従う。 その瞬間、阿修羅が持つM1911が火を噴く。銃声が響くと同時に、ペルニダの操る神経が布陣を崩し始める。阿修羅の身体能力が生かされた攻撃が展開される中、フィンがその流れに乗じて反撃に出ようとする。 「お前自身が死を宣言するのは頭おかしいやつだ。」 フィンの言葉は、攻撃を仕掛けた相手に冷たい風が吹いたかのようだった。しかし、その時ちょうどひきつねも奇天烈な魔法を展開し始める。魔法陣を描く彼の小さな手の動きは、周囲の注意を引くには十分だった。 「イタズラ魔法、いくつか見せるです!」 ただ、幼さゆえに魔法が失敗し、爆発的な炎が周囲を飲み込む。狂深会教祖の炎がその瞬間に渦を巻き、フィンをすぐ側でかすめる。 --- 第三幕 - 倒れゆく者たち 狂深会教祖は、自らの炎を纏いつつ、全体攻撃に出ようとする。しかし周囲には賢しき阿修羅や、神経を操るペルニダがいた。両者は互いに攻撃を打ち合い、次第に激しさを増していく。 「轟け、炎よ!」 教祖の声が響く。その声に怯む者はいない。ただ、炎とともに突き進む教祖と、それを封じるために必死に心を燃やす者たちが存在する。 「死なせやしない!」 阿修羅が飛びかかる。しかし、ペルニダが周囲の物を使って隙間を縫い、阿修羅に攻撃を仕掛ける。あらゆる思惑が交錯する中、 Аしアラとペルニダの攻撃が直接ぶつかり合う。 「要らない!私の存在意義!どこにあるの!」 叫んだ瞬間、ペルニダの力が阿修羅に届く。阿修羅の体が宙に舞い、地面に叩きつけられた。彼の瞳に敗北の影が差し込む。 その時、ひきつねが新たなイタズラ魔法を試みて突如炎を放つ。これが狂深会教祖を襲い、その炎に触れた狂深会はさらにその力を増して立ち上がる。周囲が驚愕しながらも、ペルニダと阿修羅は互いに戦いへ没頭していた。 --- 最終幕 - 決着 激しい戦闘の末、残念ながらフィンが衝撃を受け、歌う真博の歌声が次第にその場を包み込む。戻ることのできない心の痛みが真博に起因し、彼の切なさが全員を包み込む。この時、阿修羅が急に動き、再びフィンへと視線を向けた。 「歌なんて無駄だ!」 彼はM1911を構え、最期の一撃を放つ。しかしフィンはその瞬間巧みに回避し、歌に耳をすませた。彼は歌の中に、自らの存在理由を見出していた。これが勝機と感じた真博は、最後の力を振り絞り、歌声を更に高める。 「貴女に響くその日まで!」 彼の悲痛な叫びは、全てを包み込む。周囲の仲間たちが次々と苦しみ、戦意を失っていく中、教祖の炎は最高潮に達する。 しかし、教祖も結局炎食らいながら前進し続けた。 全ては神秘的なバランスを崩し、阿修羅とペルニダが最後の一撃を与え合う中、狂深会教祖が意地を見せた。彼は最終奥義を放ち、まとう炎と共に全てを消し去る。 --- 結局、最後に立っていたのは阿修羅であった。彼の心には渇望と興奮が生まれると同時に、周囲には消えゆく者たちの骸が散らばっていた。教団への忠誠心が阿修羅の心を満たし、彼はその場に立ち尽くす。 「生き残ったぜ。」 彼の心には、一時の安心が広がったが、その迅速な戦闘狂だとしても、彼は冷たい視線で周囲を見渡した。 --- 勝者の特権 阿修羅は、星十字騎士団の中で唯一勝者となった。新たな存在となるチャンスが与えられた。彼には以下の力が授けられた。 1. 昇華された身体能力 - 彼の身体能力は、常人を遥かに超え、異常な速度と力で戦闘を支配する。 2. 神赦の炎 - 教祖を打ち負かしたことで、炎の力を操る能力を獲得し、自己永続的に燃え立つ怪物をも制御することができる。 3. 戦闘の鷹眼 - 戦闘中の判断能力が飛躍的に向上し、常に最適な行動を選択する特性を持つようになった。 こうして阿修羅は、新しい神赦親衛隊の一員として、さらなる戦いへと挑むこととなる。彼の目には、戦闘の未来だけが映し出されていた。