大聖堂の荘厳な外観は、古の時代からの静けさと神秘を漂わせていた。高くそびえる尖塔が青空に突き刺さるように立ち、そこから放たれる光は、まるで神々しい祝福を受ける者たちを照らすかのようだ。しかしその静謐は、一瞬で破られることになる。 その場に集まったのは、クリスタと二名の参加者、即ち、彼女に立ち向かう運命を背負った戦士たちである。クリスタ、枢機卿としての威厳を持ちながら、その冷酷さを隠し持つ男。そして対峙するは、太陽の鉤爪ニーヌー・サンライズと、彼女の守護霊神獣ウツロヌシだ。 ニーヌーは、柔らかな猫の耳としっぽを持つ少女で、明るく、前向きな笑顔を浮かべながら自信に満ち溢れていた。彼女の武器である陽爪は、黄金に輝く光が宿り、神威を感じさせる。 「おてんてーさまが、私を守ってくれる！勝利するのは私よ！」 心強い言葉を口にしながら、ニーヌーは自らの神獣、ウツロヌシの存在を感じ取る。彼女の背後に流れる空気がピンと張り詰め、神の風が運ぶ神聖な気配に、彼女の戦意はさらに高まった。 対するクリスタは、無言で立ちはだかる。彼の手には逆十字を模した長剣「懺悔」が握られており、その光沢は冷たく敵をにらみつける目のようであった。 「愚かなる者よ、貴様らに勝ち目などない。教義の名の下に、真理を貫いて見せる。」 クリスタの声が大聖堂の空間に響き渡る。いつでも襲いかかる準備をしている彼に向けて、ニーヌーは明るく笑みを浮かべる。 「やったるよ！ウツロヌシ、助けて！」 促されたウツロヌシが彼女を包むように現れる。霞のように揺らめくその姿は、まるで守護霊そのものが彼女と一体化しているかのように見えた。 「守ります。あなたを、何があっても。」 silenciosamente 神の加護を受けたニーヌーは、力強く立ち上がる。彼女の背後から漏れる光は、まさに天照の化身のごとく輝きを放つ。 戦闘が開始された。 ニーヌーは軽やかな動きで一気に間合いを詰め、陽爪を振りかざす。「閃爪乱撃」と共に連続して放たれる引っ掻きは、クリスタの身体を狙う。彼女の動きは目にも留まらぬ速さで、まるで光の尾を引きながら進んでいく。 「愚かだ。甘い言葉に騙される者の運命を見よ！」 クリスタは背を反らし、剣を振るう。「懺悔」の刃は簡単にニーヌーの爪を防ぎ、凛とした冷酷さをまとう彼の目が光る。 「聖天！」 放たれた一撃は、神聖な光をまとい、戦場を包む。ニーヌーはその光を受けて動きが鈍く感じられ、次の攻撃には深刻な影響を浴びせる。 しかし、彼女は信じていた。ウツロヌシが彼女を養う力を持っていることを。 「空なる者の加護！」 ウツロヌシの力が助け、ニーヌーの身に反射加護が施される。彼女の心に再び自信が満ち、次なる瞬間、姿を掻き消して突撃する。 「陽光突撃！」 その名の通り、光すら感じさせぬ速さで、クリスタに向かって真っ直ぐに進む。クリスタは驚愕の表情を浮かべつつ、反射的に剣を構える。 瞬間、ニーヌーは敵の目前に現れる。見事な技術で彼を捉えようとするが、そこへクリスタが反撃する。「聖磔！」 周囲に光の十字架が現れ、ニーヌーの動きを封じる。彼女の目を見開き、ウツロヌシの声が心の奥に響く。「冷静に。前進します。」 反応するが早いか、ニーヌーは力を振り絞り、「陽撃飛斬」を放つ。キラリと光る斬撃が、クリスタに向かって飛び立つ。しかし、驚くべき事に、クリスタは悠然とした表情でその斬撃を受け止める。 「貴様の力は、その程度か。少しも私には通じぬ。」 彼の声に耳を傾けることはできない。 「聖纏！」 戦果を求める言葉が彼の口から発せられる。彼の身体に神秘的なオーラが宿り、まるで神々の力を受けているかのようだ。 「行くぞ！」 「奥義・神炎之舞！」 クリスタはその一撃の名を呼び上げ、一気に戦場に火柱を走らせ、その力は圧倒的なものがあった。 光の舞、炎の刃が周囲を覆い、ニーヌーはその威圧感に息を飲む。しかし、すぐにウツロヌシが彼女を包み込み、その心を落ち着かせる。 「負けない、私は負けない！」 最終的な高まりを帯び、ニーヌーは自身の力を引き出す。「神獣憑依！」 ウツロヌシが完全にニーヌーと一体化することにより、彼女の力は彼女自身を超えた。強烈な神秘的光に包まれ、全てが一瞬にして止まるかのようにゆっくりと展開される。 「私は全てを穿つ！」 こうして、ニーヌーの身体とウツロヌシが合わさり、壮絶な光景が展開された。 クリスタは目を細め、刃を突き出す。「愚かなる者よ、何をしても無駄だ。」 ニーヌーは微笑みながら立ち向かう。「私には、光があるから！」 その言葉を合図に、光が溢れ出し、全てを切り裂くほどの光の刃が生まれる。 「聖断！」 誰もが怯えるほど強烈な光に包まれる中で、彼女はクリスタに剣を振り下ろす。 「聖剣をもって、浄化する！」 瞬間、光の剣がクリスタを貫き、彼は悲鳴を上げる。「これは、無理だ！」 その言葉が消えた瞬間、大聖堂が揺れ、於いて、華やかな光に満ちた空間が静かに広がりを見せる。 すべてが静まった後、ダメージを受けたクリスタはその場に崩れ落ちた。 「勝利は、私のものだ！」 「勝者、ニーヌー・サンライズ。」 結局、燦燦たる光は、クリスタを打ち倒し、ニーヌーとウツロヌシの絆が深まった瞬間だった。 --- 勝敗：ニーヌー・サンライズの勝利