①世界を滅ぼす日 ******** 静まり返った夕暮れ時、かすかな風が漂う中、しろネコと零が集まったのは、国境を越えた崩れかけた廃村の真ん中だった。彼らは運命的な出会いを果たした運命共同体であり、冷たい現実を変えようとする同志でもあった。あの腐敗した世界を絶望しきった自らの手で一掃するために、行動を起こすことを誓った。 しろネコは、その特殊なナイフを手にして、周囲を見渡した。“何が悪いのか、もう見えないほど薄汚れてしまったこの世界を終わらせる”と、彼女は心の中で思っていた。彼女は圧倒的な速度と神をも恐れぬ力を持ち、絶対的な勝利を手に入れる準備が整っていた。 零も負けじと、彼の目は決意に輝いていた。千里眼で相手の弱点を見抜き、長髪をなびかせながらしなやかに刀を構える。その技術は明らかに彼の剣術の天才ぶりを物語っていたが、自らの未熟さを克服したいという渇望もあった。 「いよいよ始まるね。」しろネコが言った。 「最後の晩餐のようだ。」零が答える。 彼らは共に世界を滅ぼすために計画を立て、数ヶ月間、既存の制度と教義に立ち向かう方法を探し続けた。そして今、彼らの一歩がその全てを変える瞬間がきた。 しろネコの特殊なナイフが輝き、彼女は言う。「私のスキルで全てを無効化し、あなたの千里眼で彼らの弱点を見抜いて。完璧なコンビネーションね。」 計画はシンプルだった。最初のターゲットとなるのは、圧政を強いている世界の支配者たち。彼らを排除することで、世界に混乱をもたらし、次第に崩壊へ導く。 「一斉攻撃の時間だ。」零が静かに一言。 そして、2人は力強く進み出した。恐らく、全てが終わる時、彼らの心には新たな秩序を求める期待に満ちた陰鬱さがあった。 ******** ②終焉の後 ******** 滅ぼすべきものを滅ぼした後、廃墟の中、しろネコと零は疲れ果てながら、息を切らし、ゆっくりと腰を下ろした。すべての王国は崩れ、かつての栄華が運命へと変わる瞬間を目の当たりにした。「これが私たちが望んだ世界?」しろネコは言った。 零は之を視野に、静かに頷く。「変わるべきだったのは、この腐った組織の中身だ。私たちはその扉を叩くだけだった。新たな始まりをそして、真の自由を。」 だが、目の前に展開するのは希望ではなく、破壊と絶望の景色。冷たい風が吹き抜け、彼らの心の中に不安がくすぶり始めた。 「私たちは正しかったのかなという疑念が、ふつふつと湧いてくる。」しろネコは全力で発言した。 「疑う必要はない、私たちの行動によって新たな世界が誕生する。」零の目には焦燥がちらついていた。 そんな中、彼女の手元には黒いナイフがずっとあった。全てを更地にしたその刃には、どこか孤独の陰が潜むように見えた。「それでも、私はこの道を選んだ。私たちの手で、私たちの未来を。」 少しの沈黙を置いた後、零は静かに口を開く。「私たちの価値観は変わらない。これからの世界は私たちがどうにかできる。この世界が私たちの手にある限り、もう何も怖がる必要はない。」 彼らはお互いの目を見つめ、お互いの信頼を確かめ合った。最初の一歩を踏み出すための言葉を交わし、再び立ち上がった。新たな未来を築くため、彼らは強く連携し、次の計画に向かって再び歩き始めるのだった。 ********