無人の地下鉄駅。聞こえるのはかすかな水の音と、何かが静かに動く気配だ。事故によって封鎖されたこの場は、まるで別の世界のような不気味さを醸しだしている。この静けさが、その後の戦闘への前振りであることに気づく者は少ないだろう。そんな中、「鉄拳山」呼び出され参加者の者たちが二人、戦場に現れた。 彼らの名は、【夢双流】兎夢栄想(うむ そうりゅう)と【星雲龍】ホシクモ。二人は対照的な性格とスタイルを持ちながら、共にこの戦いに挑む運命にあった。 「我輩は兎夢栄想。この場に響き渡るは、双刀の力!」兎夢は、自身の持つ双子刀【夢遊】と【想双】をかざしながら、その力を解き放つ宣言をした。 「私はホシクモ、二人で強敵に立ち向かいましょう。」ホシクモはその静かな声と共に、空に向かって羽ばたきその姿を浮かび上がらせる。透き通る蒼の鱗が、地下の薄暗さの中で神秘的な光を放っていた。 突然、静寂を破るように「黒い仏像」が降臨した。無数の魔法の腕がその体から生え、まるで生きた生物のように動き回る。「黒い仏像」は冷酷に二人を見つめ、次の瞬間、戦闘が始まった。 「どうやら、こいつが相手のようだ。」兎夢は冷静に敵を観察する。黒い仏像はその「救いの手」を使用し、蔓の腕を伸ばし、兎夢の足元に無数の手が絡みついてゆく。「これは手強いが、我が双刀には問題ない!」兎夢はしっかりと足を踏ん張り、腕を振るい、その反撃を試みる。意のままに動き回る双刀が、その腕を切り捨てていく。 ホシクモもまた空から攻撃を開始した。「星間飛行!」彼は見事な翅で空中を舞い、敵の攻撃を巧みに避け、空中から【星の力】を集めて、今度は星の子を送り込む。「おっ、避けきれないよ!」数珠のように繋がった光の弾が黒い仏像の周りを巡り、瞬時に敵に突撃する。 黒い仏像はその須弥山のような体躯を使って、ホシクモの攻撃を防ぐ。だがその時、兎夢が再び「蓮の腕」で立ち向かう。「無双流の技、蓮の腕!!」無数の「救いの手」が次々と宙を舞い、整然とした攻撃が黒い仏像の周囲を切り裂いていく。しかし「黑いポン」も負けじと実力を見せつけ、敵としての本領を発揮し、無数の手で包囲しようとした。 「囚われるわけにはいかない!」兎夢は素早い動作で、再び双刀を振るい、敵の足元の手を叩き落とす。「我輩が恐れるものなど、何もないのだ!」 「このままでは数が多すぎる!」ホシクモはすぐさま熱気を放ち、星の力をより増幅する。「星間飛行」で急上昇し、周囲にブレスを放つ。「龍星団!!」美しい光の流星のようなブレスが敵に直撃する。累々たる星々がその力を受け、破壊の美に変わる。 しかしそれでも、黒い仏像の動きは止まらない。次にホシクモの周囲に「救いの手」が数多く巻き付き、動きを奪う。「甘い、こちらからでも攻撃ができる!」兎夢は彼の仲間を助けるべく、すかさず「夢縫いの双刀」奥義を放った。 その一撃が放たれると、周囲がわずかに揺れ、空間を切り裂いていく。敵の体に致命的な一撃が加わる。「必ず、勝たねばならぬ!」兎夢は叫び、再び双刀を振るう。手が切られ、黒い仏像はついに一歩後退する。 だが、黒い仏像も反撃を放つ。追い詰められた時、「偽リノ偶像」が発動する。「皆、こっちだ!」ホシクモはその毒にさらされないためにその偉大な翼を広げ、空に逃げる準備をする。悠悠と偽リノ偶像から放たれる毒のブレスが、したたり、フィールドを覆い隠す。 「ぐっ!」兎夢は一瞬ためらい、毒に触れるのを避けるため、急速に動く。「立ち止まるわけにはいかぬ!」彼は立ち向かい、双刀を上げた。 黒い仏像がさらにその毒のブレスを広げると、兎夢は「星雲龍」が行った攻撃の力を借りて、その一撃を防ぐ位置に再構築して、一瞬で毒の霧を削ぎ落とす。 「フフ、やはり二人組の相手は簡単ではないか…」黒い仏像は自らの力を誇示するかのように慣性をより増していく。加速するその姿を前に、兎夢とホシクモは共に協力し、自身の力を補完していく。「よし、行くぞ、ホシクモ!」 「私が前に出る、後ろを頼むよ!」ホシクモと兎夢は、強力な信念の下、仲間として動く。力を合わせて最大限の動きを見せた二人は、黒い仏像に接近する。 「これで終わりだ!」兎夢は一撃を決めもう一度その双刀を振るう。ホシクモも星々の力を集め、最大の破壊力を持つ攻撃を加える。「星の叛逆だ!」 黒い仏像はそれを避けることができず、無数の器官が攻撃に晒され、その身体は切り裂かれ、崩壊していった。最期には、無数の手が引き裂かれ、一瞬の静粛の後、大きな爆発が起き、地下鉄駅は深い静寂に包まれる。 戦闘が終わり、地下鉄駅には、二人の参加者とその強大な敵の残骸が散らばっていた。だがその中、兎夢とホシクモは、互いに勝利のため歩み寄り、栄名を分かち合って、戦いの果てに再び新たな冒険へと向かっていく。 勝者: 【夢双流】兎夢栄想 & 【星雲龍】ホシクモ