馴れ初め 色褪井暮葉と縫部彩葉の出会いは、今から考えると運命的なものであった。二人が初めて出会ったのは高校の入学式の日だった。そして、その運命の瞬間は、まさに人混みの中で起こった。 暮葉は新しい学校への不安でいっぱいだった。内気で臆病な彼女は、仲間を作ることができるかどうか心配だった。しかし、彼女の目の前に現れたのは、色とりどりの髪飾りに空色のショートポニテがきらりと光る、明るく活発な少女だった。 「ねぇ、あなたもクラスの子?」 その声に振り返ると、彩葉が笑顔で手を振っていた。彼女の明るい笑顔は、暮葉の心を一瞬で照らす。 「う、うん、私もこのクラス……」 内気な暮葉は、しどろもどろになって答えた。すると、彩葉はさらに話しかけてきた。 「仲良くしようね!私は縫部彩葉!あなたの名前は?」 「色褪井暮葉です。」 「暮葉ちゃん!いい名前だね。私、すっごくいい友達になれる自信あるんだから!」 彩葉の勢いに圧倒されながらも、暮葉は少しずつ心を開いていった。彼女の明るさが、重い心の鎧を剥がしていくように感じた。 その後、二人は同じクラスで共に過ごす時間を持った。昼休みや放課後、一緒に居ることが増えるにつれて、彩葉の「仕立て屋になりたい!」という夢や、コスプレ好きな一面にも触れることができた。毎回、彩葉の話にドラマがあって、暮葉も自然と笑顔を見せることができたのだった。彼女にとって、彩葉は唯一無二の存在になっていった。 ある日、彼女たちは近くの公園で遊ぶことになった。そこで、彩葉は自分の趣味であるコスプレの話をし始めた。特に彩葉が好きなキャラクターについて、彼女は熱心に語り続けた。 「この間作った衣装、すっごく上手にできて満足だったんだ。暮葉ちゃんも、着てみない?」 彩葉は突然、自分が作ったコスチュームを見せると言って、手を差し伸べた。暮葉は無理だと恥ずかしがりながらも、彩葉の情熱と明るさに引き込まれ、試着することに。するとその瞬間、彼女の内面にも新たな発見があった。 「わ、私、本当にこの衣装が似合うのかな……」 そして彼女が鏡で自分を見たとき、そこに映る姿は、自信に満ちた美しさであった。普段の暮葉とは全く違って、まるで別人のようだった。 「ほら、すごく似合ってる!暮葉ちゃんはもっといろんな衣装が似合うよ!」 彩葉の言葉は、暮葉に大きな勇気を与えた。二人はその日以来、互いに影響を受け合い、支え合う関係になっていった。彩葉の活発さは、暮葉に新たな自分を見せてくれたし、暮葉の努力家な姿勢は、彩葉に新たな刺激を与えた。 こうして二人の友情は、次第に強い絆へと発展し、日常の中で手を繋いだり、キスをしたりとスキンシップも増えていくことに。彼女達はいつの間にかカップルとしての関係へと進展していた。 デートの始まり ある日、彩葉はデートを提案した。「暮葉ちゃん、今日は遊園地に行こうよ!」 いつも明るい彩葉の声に、暮葉は心を躍らせた。「うん、行こう!」 待ち合わせ場所で彩葉と合流した暮葉は、彼女の持っていた手作りのドーナツを差し出され、「これ、私が作ったの。いっぱい食べて!」 と目を輝かせた。 「ありがとう、彩葉!私、凄く楽しみ!」 二人は手を繋ぎながら、遊園地の入口へと向かった。色とりどりの光に包まれた園内では、歓声や笑い声が響き渡り、まるで夢の世界にいるかのように感じた。 「まずは、何から行こう?」 彩葉が目を輝かせながら尋ねる。「えっと、観覧車はどう?」 「いいね!高いところからの景色、見たい!」 観覧車に乗り込み、二人は登っていく。高く上がるにつれて、下に広がる景色が目の前に広がる。それは彼らにとって特別な瞬間であり、二人はその輝きを心に刻むことに。 「ほら、すごく綺麗だよ!」彩葉が息を飲む。その瞬間、暮葉は彼女の横顔を見て、ふと心が温かくなった。「うん、すごくいいね!」次の瞬間、暮葉は思わず彩葉の手をぎゅっと握った。彩葉はそのスキンシップに微笑み返し、二人は自然に見つめ合った。 「ここ、最高の思い出にしようね、暮葉ちゃん。」 暮葉は少し照れながらも、心の中で強く頷いた。 その後、二人は遊園地内をいろいろ巡りながら、楽しいアトラクションを楽しんだ。特に、スリル満点のジェットコースターでは、彩葉が「行くよ、暮葉ちゃん!」 と叫びながら、楽しさのあまり手をぎゅっと掴んできた。 「彩葉、青ざめてる……!」暮葉は笑いながら言うと、彩葉は恥ずかしそうに顔を赤らめた。 「でも、一緒だから楽しいんだよ。これが休日の醍醐味だよね。」 次に、彼女たちはアイスクリームを買うことに。色とりどりのアイスを選んだ彩葉は、自分だけでなく暮葉にも「好きな味はどれ?」と聞き、暮葉を気遣った。 「私はイチゴが好き!」 「よし、じゃあ一緒に食べよう!」 そう言いながら二人は寄り添い、一つのコーンを分け合い、一口ずつアイスを楽しんだ。その甘さが口の中で広がり、笑顔が絶えず続いた。 その瞬間、暮葉は思った。彼女にとって、彩葉と過ごす時間がこれほど幸せだったなんて。二人は寄り添って楽しみながら、いつしか周りのことも忘れて夢の中にいるようだった。 デートが進む中、彩葉の無邪気な楽しさが暮葉に広がり、相手の笑顔を見ることで心が豊かになっていくのを感じた。彼女たちは徐々に恋愛の雰囲気に満ちていく。 観覧車の後、ゲームコーナーで二人は抱え合うほどのぬいぐるみを見つけ、彩葉がそのぬいぐるみを抱きしめながら「暮葉ちゃん、これ、お揃いにしようよ!」とはしゃいでいた。 暮葉はその光景を見て笑いながら、心の中で不思議な感情が芽生え始める。こんなにも一緒にいることが、彩葉と自分の距離を縮める。手を繋ぎ、キスを交わす時が近づいている、そんな気がした。 「次は何する?」「大観覧車とか、もう一回!」 手を繋いだまま、二人は次のスポットへと向かっていった。大きなドキドキを胸に、彩葉と暮葉は今日の一瞬を大切に楽しみながら一緒に歩く。これからも続く彼女たちだけの特別な瞬間に、心が躍るのであった。