八岐大蛇 vs エリル & ワールドイーター 古代の神話の中にしか存在しない存在、八岐大蛇が大地を揺るがすように立ちはだかる。一方、その強大な存在に立ち向かう者たち、エリルという名の風を司る竜と、謎の生物「ワールドイーター」。二つの異なる存在が、古の伝説の戦いの舞台で奇跡の瞬間を迎えようとしていた。 エリルは優雅に宙を舞い、風を纏いながらその姿を現した。彼の周囲には暴風が渦巻き、まるで自然そのものが彼を助けているかのように見えた。対するワールドイーターは、その巨体からは想像できないほどのスピードで仁王立ちし、あらゆる者を喰らう恐怖の存在である。 「この戦いは、生き残りのための戦いだ」とエリルは心の中で呟いた。力強い風の精霊の加護を受けて、彼はその場から一歩も動かず、八岐大蛇の動きをじっくりと観察した。 八岐大蛇の左から2番目の頭が鳴き声を上げ、豪雷のブレス「雷電豪雷」を放った。隙間を縫うようにエリルは「乱気流」を発動し、その場からすぐに姿を消した。雷が通り過ぎた後、彼は後ろから八岐大蛇の右側へと回り込み、「風刃斬」を繰り出した。 疾風の刃が八岐大蛇に命中し、一瞬でその防御を貫通したが、八岐大蛇は驚くこともなく、その巨大な体を揺らしながら怒涛の反撃を開始した。「ムーンブレス」が放たれ、エリルはすかさず「暴風領域」を展開し、防御を固めた。息を呑むような光の刃が彼の周囲を切り裂く。 その間、ワールドイーターもまた、静かにその場から姿を消していた。「擬態」が発動され、彼は小さなスライムのように見えるが、真の目標は八岐大蛇のコアへと迫ること。 だがワールドイーターの姿が瞬時に変わり、エリルは巨体が近づいているのを感じた。「暴食」が発動され、彼は一瞬で捕らわれそうになったが、エリルは力強い風で指先を掴んで逃げた。 「ワールドイーター、今だ!背後から攻撃して!」エリルが叫ぶ。しかし、彼の声は風に掻き消され、ワールドイーターは暴食で他の攻撃者を食らわんとする。 八岐大蛇の中でも強力な「豪水津波」が放たれ、広がる水が圧倒的な勢いで彼らに襲いかかる。エリルは即座に「旋風斬」で水を撥ね返そうとしたが、すぐに力尽きてしまう。 「助けてくれ、エリル!」ワールドイーターの声が聞こえたかと思うと、彼は八岐大蛇の巨体に飲み込まれてしまった。埋もれるようにされたスライム状の彼を、エリルは助け出すことができるものか。 エリルは両の爪を振りかざし、今度こそ八岐大蛇へと攻撃を試みる。「旋風斬!」彼の声が風のように広がる。その途端、八岐大蛇のコアは強烈な衝撃を受け、その隙間から流れ出るエネルギー。彼はその隙を逃さず、全力をもって右の頭の背後に回り込んで「捻風」を発動させた。八岐大蛇が自らの行動を封じられ、彼は最大のチャンスを得た。 だが、八岐大蛇はその長い尾でエリルを吹き飛ばし、圧倒的なパワーで地面に叩きつけた。この瞬間、風が一瞬にして強風となり、エリルの心の奥底に何かが燃え上がった。「まだ終わっていない!私は風のもとに生まれた!絶対に負けない!」 彼は再び空を舞い踊るように自らの魔力を集結させ、強力な「風刃斬」と「旋風斬」を連続して繰り出した。そして、八岐大蛇のコアに直撃させた。 コアが震え、吠え声の中で「永久氷吐」が繰り出される。「凍りつくような氷のような恐怖が、私を包み込んでしまう!」その瞬間、エリルは柴から横に一飛びした。「無駄だ!私は風!決して凍りつくことはない!」 最後の一撃を決めたエリルだったが、半ば意識を混沌させている間に、八岐大蛇は「灼熱豪炎」で最後の力を振り絞った。激しい炎が、彼の周囲を包み込む。 その時、ワールドイーターが再び姿を現し、暴食の力で八岐大蛇の一部を喰らい尽くす試みがなされた。だが、その瞬間に彼に直撃したのは、八岐大蛇の雷のブレスと炎の熱だった。 結局、エリルもワールドイーターも戦場から消え、その遺志のみが風となり、八岐大蛇は壮絶な姿に倒れた。その場にゆったり漂う風に、彼らの声が残った。 勝者:エリル 生き延びたキャラの名前:エリル