第一章:出会いの舞台 夜の闇が深く広がる中、廃工場の屋上。静寂を破るように、七霊 ミサキの姿が現れた。彼女の背後には、般若の面を被った同胞たちが影のように連なり、不気味に隊列を整えている。その周囲には薄暗い霧が立ち込めた。 『私達はいつも七人。』 鳴り響く声に合わせて、七人の影が一斉に動く。彼女たちは次元を超えた魔法少女としての力を持っていた。 その時、廃工場の奥から機械的な音が響き、夢想グラネコンが横たわる姿が目に入った。彼女は、睡眠中にもかかわらず、周囲のエネルギーを圧倒的に吸収する能力を秘めている。『九天衆』の一員として、彼女は機械に繋がれたままだ。 『…』 『…』 静寂の中で、ミサキは同胞たちと顔を見合わせ、次の行動を相談する。彼女たちの無感情な瞳には、感情が宿っていない。 その時、青い光が空を切り裂くように放たれた。大門 希那が登場したのだ。普通の男子高校生である彼は、その手にしっかりと形作られたエネルギーの剣と砲を構えている。『この闘いに勝たなきゃいけないんだ。』 七霊 ミサキが一歩前に進むと、彼女の言葉が彼の心に響く。『私達が勝つ。私達は七人だから。』希那はその言葉を聞き、ゆっくりとうなずいた。 第二章:戦闘の始まり 『行くぞ!』希那の声と同時に、彼は元素を操って剣《ブレード》を振るった。火と雷を組み合わせた一撃が、煌めく爆炎となり、七霊 ミサキの元へと突き進む。 だが、七霊 ミサキは冷静に構えを取った。『七七・七刀。』彼女の手に握られた刀が輝き、次の瞬間、彼女は複数の幻影を生み出し、攻撃を回避する。 爆炎は工場の壁に激突し、衝撃が周囲を揺らす。希那は驚きつつも、すぐさま次の行動に移る。『風と土を組み合わせて、砂嵐を!』 大地が揺れて、砂嵐が二人を包み込んだ。しかし、ミサキたちはその中でも七人の申し合わせによって、完全な連携を保った。『何度でも立ち上がる。『私達は七人。』 その言葉と共に彼女たちは、中から無数の刀をヒュンヒュンと放つ。 第三章:無限のエネルギー 対抗する希那は、矢のように飛び散る刃に耐えきれず、一瞬後退する。「くそ、何人もいるのか!」慌ててシールド《シールド》を展開するが、彼女たちの巧妙な攻撃は重なり、彼の努力を無に帰していく。 その時、隅で静かに力を秘めていた夢想グラネコンの機械が活動を開始する。『スシュ砲、発射!』 無限のエネルギーを誇る光波動砲が、七霊 ミサキの一団へと向けて放たれた。衝撃により、七霊の一人が瞬時に倒れたが、彼女たちはすぐに復元された。『何をしても、私達は七人。』 『彼女達は…!』希那はその光景に驚愕するが、夢想グラネコンのAIが解析を続ける。『敵は自己再生する。目の前の一人を攻撃する方が効果的だ。』 結果 光波動は希那の攻撃と連動し、七霊 ミサキの隊列は崩れ、再生する瞬間を捉えられなかった。しかし、夢想グラネコンの眠りが続く限りマシンは彼女の力を行使しつづけ、戦闘は続く。 第四章:引き分けの結末 激しい戦闘が続く中、次第に疲労が蓄積され、希那もミサキたちも力を使い果たしつつあった。 ヒュウウッ。 希那は自分が持つ精一杯の力を解き放ち、風を操りエレメンタルマスターの力で一大攻撃を繰り出した。 『火と雷、今だ!』 空を切り裂くようなエネルギーがまたもや七霊 ミサキを囲むが、冷静に構える彼女たち。バラバラに見えるが、心は一つ。 『私達は一人。』 全てを一つにすることで、希那の攻撃を繰り返し受け止める。カッツカッツと刀の音が響くたび、希那は次第に限界に達していた。 そして、決定的な瞬間、双方が互いに攻撃を放った。 空に響き渡る轟音。強烈な光が工場の上空を照らし、影が走り抜ける。その瞬間、廃工場の一角が消し飛び、周囲が闇に包まれた。 結果 結局、誰もが力を使い果たし、引き分けとなった。希那は汗を流し、息を切らしながら相手を見つめる。ミサキたちもまた、虚ろな瞳のまま、静かに息を整える。 この不思議な廃工場での激闘は、彼女たちの絆をさらに深め、互いの力を認め合う契機ともなった。 『何度私達を殺しても、結果は同じだよ。』 静かな声が風に乗って消えてゆく。