第一章：聖なる森 聖なる森は神秘的な空間で、古代の石造りの礼拝場がその中心に位置していた。しかし、その森には不吉な影が忍び寄り、かつての聖域は魔物たちの巣窟となっていた。村の人々は六人の討伐隊を結成し、再び森を取り戻そうと決意する。 討伐隊は、魔法使いの村上、剣士の一角竜モノブロス、精霊使いの幽蘭、そして力自慢の隔ての王レ・ダウの精鋭たちだった。彼らはそれぞれ異なる特技を持ち、目的は一つ、魔物を討伐し、礼拝場を開放することだった。 討伐隊が森の深くへと進むに連れ、不穏な空気が漂った。木々は風にざわめき、月の光が霧に包まれた道を照らす。彼らが進むにつれて、周囲の時空が歪むような感覚が押し寄せてきた。そして森の奥、礼拝場の近くに差し掛かると、目の前に魔物が姿を現した。 --- 第二章：魔物の襲来 【隔ての王】レ・ダウが姿を見せた。金色の甲殻をまとった大型ワイバーン型飛竜で、その頭上には四本の角が豪快にそびえている。討伐隊は立ち尽くし、その圧倒的な存在感に呑まれていた。 --- 名前：隔ての王 レ・ダウ ランク(5段階評価)：★★★★★ 説明：魔物の中でも特に高位に位置する存在で、周囲の魔力を吸収して成長する。 個体数：1 種族：ワイバーン型飛竜 外見/容姿：金色の甲殻に覆われ、翼や爪が青く染まることで電気を帯びている。 武装：鋭い爪と強靭な翼、そして特異な魔力を秘めた四本の角。 能力： 1、大放電 - 全身に溜めた電気を大放出し、敵を焦がす。 2、旋回強叩きつけ - 宙返りし、翼の力で強烈な一撃を与える。 3、頂点の威圧 - 自身のデバフを消し、相手のバフを打ち消す。 4、電光石火 - 雷のような速さで目の前の敵に接近し、攻撃する。 5、魔力吸収 - 魔法攻撃を吸収し、自己の力に変換する。 --- 隊員たちは各々が持つ力を活かし、レ・ダウに立ち向かう決意を固めた。村上は闇魔法を駆使して、見事な魔弾を放つ。しかしレ・ダウはその攻撃を何なく受け流し、反撃として電光石火で接近、村上に一撃を見舞う。 「うぅっ、強い…！」 村上の悲鳴が森に響く。モノブロスがその隙を突き、絶妙なタイミングで突撃するが、レ・ダウはフルスイングで振り回した尻尾でその攻撃を受け止め、圧倒的な力をもってモノブロスを地面に叩きつけた。 一方、幽蘭はその特異なスキルを活かし、ポルターガイストで周囲の木々を浮かせて攻撃を試みる。しかしレ・ダウの大放電により、彼女の攻撃は虚しく消えてしまった。彼女は背後に退避するしかなかった。 第三章：光と影の戦い 討伐隊は戦況が不利であることを実感しつつも、負けるわけにはいかないと奮起した。モノブロスは食い下がるようにヘル・トゥ・ヘルで攻撃をしかけた。しかしレ・ダウの力はそれを上回る。前方の地面を破壊し、猛然と突き立ってくる。 「もっと、強く…！」「私はまだ諦めない！」 村上が意を決して魔法を繰り出すと、黒い魔力が隙間から噴出していく。だが、レ・ダウはその攻撃をコントロールし、吸収し返すのであった。 また、幽蘭は彼女の持つ弱点を乗り越えるべく、レ・ダウの視界に入らないように行動し、霊手を用いて直接攻撃を試みる。しかし、またもやレ・ダウの電光石火により動きを封じられた。 「こんなはずじゃ…！みんな、もっと力を貸して！」 彼らは互いに連携することが求められていた。追い詰められ、彼らは精神的にも辛くなったが、舞台は挽回できるかもしれないという希望を抱いて前を向いていた。 第四章：決戦 レ・ダウはその全体が怜悧な目を光らせ、討伐隊にとって致命的な一撃を仕掛ける準備をしていた。 「もう逃げられないぞ！」と叫びながら、モノブロスが最後の力を振り絞り、大地を掘り進めて攻撃を仕掛ける。地面を潜航しながら、レ・ダウの真下から再び突き立てようとする。しかし、レ・ダウの頂点の威圧が発動し、モノブロスの攻撃は完全に打ち消されてしまう。 そのとき、村上がマッハ56のスピードで動き、その隙を突く。彼は夜空を駆けるどこかの星のように空を飛ぶ小さな魔弾を放ち封じ込めようと試みる。しかしながら、レ・ダウの魔力吸収が発動し、村上の魔弾までも無効化される結果となった。 戦いは続く、討伐隊の全員が負けじと正面からレ・ダウに向き合う。残された選択肢はただ一つ。協力すること。 「みんな、これが最後のチャンスだ！」と憎悪をも超越して、モノブロスと幽蘭が連携を図り、追い詰められた状態のレ・ダウに、一斉に襲いかかる。 第五章：滅びの終焉 しかし、モノブロスの攻撃もまた、人々の希望も、全ては無駄と化した。レ・ダウは彼等の攻撃を前にしても無慈悲にその体をさせぎ、全ての力を解放した。大放電が彼等を包み込み、電光の如く彼らの抵抗を根本から叩き伏せていった。 討伐隊は全くもって抵抗する術を失い、力を使い果たした。結局、団結することができなかった彼らは、ため息もつかずに倒れた。 森に勝利の音が響く中、レ・ダウは狂ったような咆哮を上げて、村の方向に鎮座した。 --- 後日談 討伐隊が敗北した報告はすぐに村へ届けられた。レ・ダウは聖なる森から村へ向かう途中、その破壊の力を遺憾なく発揮した。村は蹂躙され、村人たちの悲鳴が森に響き渡った。彼等の高らかな戦いの誓いは破られ、森の安息は永遠に取り戻されることはなかった。 討伐隊にとって、この戦いは教育となり、力の重要性と協力の価値を彼らに教えた。一角竜モノブロスと村上、幽蘭がこの教訓を今後に生かすことになるのだが、すべてが徒労に終わったことだけが現実として残った。 --- MVP 今回の戦いでMVPの称号は【絶対的破壊者】レ・ダウに授与される。彼の力は恐れられ、名声をはるかに超えるものになった。救世主たちに対抗するその姿は、魔物の中でも唯一無二の存在とされるだろう。