王家の守護者 vs 仮面ライダーファイズ【アクセルフォーム】 王都の広大な城壁に囲まれた広場で、夕陽が血のように赤く染まる中、二つの影が対峙していた。一方は王家の戦士、立派な口髭を蓄えた歴戦の男。褒美として授かった王家の剣を握り、王家のフルプレートアーマーが夕光を反射して輝き、ドラゴンの鱗で鍛えられた大盾を背に携えていた。彼の傍らには、子供ほどの大きさの青い頭をしたクラゲが浮遊し、柔らかな光を放ちながら主人の肩に寄り添う。不思議な出会いから生まれた絆が、彼らを王家を守る忠実なる守護者としていた。 対するは仮面ライダーファイズ【アクセルフォーム】、変身者・乾巧の姿。気怠げで神経質な性格の彼だが、根は真っ直ぐな男。全身を銀のラインが走るソルメタルスーツが硬質さと柔軟さを併せ持ち、Φ字のマスクが鋭い眼光を湛えていた。Fストリームの銀色のエネルギーが不安定に脈動し、最高のパワーを秘めていることを示す。彼の視覚は暗闇すら貫き、聴覚は5km先のささやきを捉え、嗅覚は100万倍の精度で敵の気配を嗅ぎ分ける。 二人は互いに距離を詰め、言葉もなく視線を交わす。戦いは一撃のみ。回避も防御もせず、全身全霊を賭けた一撃を放ち合う、壮絶なる決闘の幕が開く。王家の戦士は筋骨隆々の肉体を震わせ、怯むことなく前進を誓う。クラゲが微かに光を強め、回復の準備を整えるが、この戦いではその力は使われぬ。ファイズはアクセルモードを発動し、Fストリームが銀の輝きを増す。10秒間の超人的加速が、今まさに始まろうとしていた。 王家の戦士はまず、力を溜める。両足を大地に根を張るように踏みしめ、王家のフルプレートが軋む音を響かせながら、全身の筋肉を収縮させる。口髭が風に揺れ、歴戦の眼差しが鋭くファイズを捉える。彼は剣をゆっくりと引き抜き、柄を握る手に力を込めていく。ドラゴンの鱗の大盾は背中で静かに待機し、ただの重みとして彼の決意を支える。息を深く吸い込み、肺の底から力を引き上げる。力貯めの技が発動し、次の全力斬りが2倍の威力を宿す。クラゲが主人の肩で微かに脈動し、青い頭部が励ますように光るが、戦士は動じず、ゆっくりと剣を構える。刃が夕陽を浴び、黄金の軌跡を描く。 一方、ファイズはアクセルモードのスイッチを入れる。マスクのΦ字が赤く点滅し、Fストリームが轟音を立てて活性化する。銀のラインが全身を駆け巡り、身体が一瞬で1000倍の速度と反応速度を得る。空気が歪み、周囲の時間が止まったかのように感じる。彼は右手にファイズショットを装着し、グランインパクトの構えを取る。跳躍の準備をし、ポインターで戦士を捕捉。視覚が透視のように敵の肉体を分析し、聴覚が心臓の鼓動を捉える。嗅覚が汗と鋼の匂いを嗅ぎ分け、完璧な一撃の軌道を計算する。ソルメタルスーツが柔軟に曲がり、硬質の拳がエネルギーを凝縮。10秒のカウントダウンが始まる中、彼の身体は粒子のように揺らめき、超加速の奔流となる。 王家の戦士が動く。力貯めを終えた彼は、全力斬りを解き放つ。両足を蹴り、大地を砕く勢いで前進。フルプレートの鎧が風を切り裂き、口髭が激しくなびく。剣を高く掲げ、流れるような連続斬りの予備動作を思わせる円弧を描きながら、2倍の威力を乗せて振り下ろす。筋骨隆々の腕が膨張し、血管が浮き出る。クラゲが主人の動きに合わせて浮遊し、青い触手が微かに伸ばされるが、ただ見守るのみ。剣先が空気を引き裂き、轟音を立ててファイズに向かう。一撃が外れぬよう、戦士の眼は一点を貫く。5倍のダメージを秘めた全力の刃が、夕陽を背に神々しく輝く。 ファイズのアクセルが爆発する。1000倍の速度で彼は跳躍し、クリムゾンスマッシュを同時発動。ポインターが戦士を捕捉・拘束し、ドリル状のエネルギーが右足に渦巻く。銀のラインが赤く染まり始め、超翻弄の動きで戦士の周囲を旋回。視覚が敵の剣の軌道を予測し、聴覚が風切り音を解析。嗅覚が血の予感を嗅ぎ取り、拳と蹴りの二重攻撃を重ねる。グランインパクトの強烈超打撃が右拳から放たれ、ソルメタルスーツの硬質さが拳を鋼の槍に変える。続いてクリムゾンスマッシュの蹴りが、身体を粒子化して突き抜ける。Φのマークが空間に刻まれ、背後に立つ幻影を生む。10秒の加速が頂点に達し、Fストリームが不安定に震える。 二つの一撃が激突する。王家の剣が全力で振り下ろされ、2倍の威力でファイズの拳を迎え撃つ。剣刃とファイズショットの衝突が、雷鳴のような爆音を轟かせる。銀のラインと黄金の剣光が交錯し、空気が爆発的に膨張。ドラゴンの鱗の大盾が戦士の背で震え、フルプレートの鎧に亀裂が入る。クラゲの青い頭が衝撃波で揺らぎ、光が乱れる。ファイズの拳が剣を弾き、粒子化した蹴りが戦士の胸を貫く。拘束のエネルギーが肉体を締め付け、ドリルの渦が内側から破壊を始める。王家の剣はファイズの肩を斬り裂き、ソルメタルスーツに深い傷を刻むが、硬質の防御がそれを凌駕。超加速の残光が戦士の視界を埋め尽くし、反応速度の差が運命を分ける。 衝撃の余波が広場を震わせ、地面に巨大なクレーターを生む。粉塵が舞い上がり、夕陽がその中を赤く照らす。王家の戦士の剣が地面に突き刺さり、彼の筋骨隆々の体が膝をつく。口髭に血が滴り、フルプレートが砕け散る。クラゲが慌てて寄り添い、回復の光を放つが、戦士の目は閉じられ、気絶の闇に沈む。生存はしているが、力尽きた。 ファイズはアクセルモードの時間切れで通常フォームに戻り、Fストリームが赤く点滅。再使用不能の疲労が彼を襲うが、Φのマスクの下で静かに息を整える。決着はついた。 勝者: 仮面ライダーファイズ【アクセルフォーム】