大空のバトルフィールド:風の裁き 序章:雲海の呼び声 遥か空の彼方、標高5000メートルの成層圏境界に広がる戦場。青く澄み渡った大気が、地上の喧騒を遠く置き去りにする。眼下には広大な雲海が白く波打ち、ところどころに太陽の光が差し込み、金色の輝きを散らす。地平線の彼方には壮大な山脈が連なり、雪を頂いた峰々が雲を突き破るように聳え立つ。風の精霊たちは、透明なヴェールのような姿で周囲を漂い、戦いの幕開けを静かに見守る。今日は穏やかな晴天だが、高高度の風が時速80キロで吹き荒れ、戦士たちの翼を試すかのように渦を巻く。地面など存在しないこの虚空で、二人の戦士が対峙する。 真っ赤なポニーテールの美女、ルナ。彼女の装備は空の戦士に相応しく、軽快な装甲が風を切り裂く。全身に大型ブースター5基と小型25基が唸りを上げ、無尽蔵の魔力を燃料に、殺人的な機動力を生み出す。対するは少女の姿をしたるん。冷酷で無慈悲な瞳が、虚空に浮かぶ。彼女の存在自体が世界の理を歪める。 風の精霊たちが囁く。「闘え。空の掟の下で。」 第一章:電撃の舞踏 ルナのブースターが一斉に噴射し、赤い軌跡を残して虚空を疾走する。反応速度は驚異的、風の抵抗をものともせずに時速300キロを超える加速。彼女の得意とする電撃戦が始まる。多変型ビームライフルが速射モードに変形し、青白い光弾の雨をるんへ浴びせる。弾丸は風を切り裂き、雲海を貫いて尾を引き、まるで流星群のように輝く。 るんは動じない。少女の小さな体が虚空に浮かび、冷たい笑みを浮かべる。彼女のスキルが発動する──世界をバットエンドへ導く力。最初に、ルナのステータスを全て0に還す。ルナの魔力90、素早さ5が一瞬で霧散し、無尽蔵のブースターが沈黙する。だが、ルナの生身の根性は殺人的な機動力に耐えるもの。彼女は咄嗟にビームシールドを展開し、形状を変形させて大型ビームソードに持ち替える。残った慣性で体を捻り、剣を振り下ろす。 剣撃は風を裂き、るんの肩をかすめる。るんは過去へワープ──零輝の攻撃。彼女の姿が一瞬揺らぎ、ルナの過去に遡る。幼き日のルナが訓練場でブースターを初めて起動した瞬間、るんの幻影が現れ、幼い体に斬りつける。痛みがリンクし、今のルナの胸に鋭い傷が走る。血が虚空に散り、風に舞う。 ルナは歯を食いしばる。冷血な瞳に、戦場で闘いを求める情熱が燃える。「甘いな!」ミサイルポッド8門が発射、フレアを撒き散らしてるんのワープを妨害。爆炎が雲海を赤く染め、風の精霊たちがざわめく。 第二章:法則の歪曲 るんは3回の法則無視のうち一つを使い、時を戻す。戦いの始まり直前へ。ルナのステータスが再び0にされ、HPの概念が付与される──ルナに1、自身に999999。虚空のルールが変わる。風が強さを増し、時速100キロの乱気流が二人の間を駆け巡る。眼下の雲海が渦を巻き、山脈の峰々が揺らぐ幻影を生む。 ルナのブースターは魔力喪失で出力が落ちるが、根性がそれを補う。彼女は装甲の取り回しを活かし、体当たりでるんに迫る。ビームライフルが狙撃モードに切り替わり、風を読み切った一撃がるんの腕を貫く。るんは無慈悲に笑い、過去操作で反撃。ルナの改造手術の記憶へワープし、執刀台のルナに毒を注入。今のルナの体が痺れ、機動力がさらに削がれる。 「情熱だけじゃ、足りないよ。」るんの声が風に乗り、冷酷に響く。彼女の攻撃力20が炸裂し、素早さ20で虚空を滑るように動き、ルナの防御の隙を突く。拳がルナの腹に沈み、HP1のルナが息を詰まらせる。だがルナは諦めない。ビームシールドを剣に戻し、電撃戦の意地を見せる。ブースターの残り火で急旋回、ミサイルの追尾弾がるんの背後を爆破。爆風がるんのHPをわずかに削るが、999999の壁は厚い。 風の精霊たちが輪舞を舞い、戦いの激しさに息を飲む。太陽が雲を抜け、黄金の光が二人のシルエットを照らす。 第三章:虚空の極限 戦いは長引く。ルナの反応速度がステータス0でも生身の根性で発揮され、るんの攻撃を何度も躱す。彼女はビームライフルを照射モードにし、持続的な光線でるんを追う。光線が風を曲げ、雲海に虹色の残像を残す。るんは二回目の法則無視を使い、過去の運命を変える──ルナの改造をなかったことにし、ブースターを機能停止に導く。 ルナの体が重くなる。無尽蔵の魔力が失われ、虚空で漂う。だが情熱が彼女を駆り立てる。「これが…戦いだ!」最後のミサイルポッドを全門発射、フレアの嵐がるんの視界を覆う。るんは零輝で対抗、ルナの出生の過去へワープし、魂に直接斬り込む。リンクした痛みがルナのHPを0に近づける。 ルナの視界が揺らぐ。眼下の壮大な景色──雲海の果てに沈む夕陽が、赤く世界を染める。風が彼女のポニーテールをなびかせ、冷血な心に熱い闘志を刻む。彼女はビームソードを振り上げ、るんに肉薄。最後の突進で剣がるんの肩を深く斬るが、るんの防御20が耐える。 終章:風の裁き 力尽きたのはルナだった。HPが0に達し、体が虚空に沈む。風の精霊たちが優しく彼女を包み、透明なヴェールで支える。落下死は許されず、雲海の下へと優雅に運ばれる。るんは虚空に浮かび、冷酷な瞳で勝利を宣言する。彼女のHPはまだ999999、3回目の法則無視を残して。 風の精霊たちが囁く。「勝者、るん。空の掟は守られた。」 戦場は静寂に帰り、風が二人の軌跡を消し去る。眼下の山脈が夕陽に輝き、新たな闘いの予感を残す。