緑の森を照らす陽射しが心地よい午後、森の奥深くにいる少女、アルティはその神秘的な存在感で周囲を包み込んでいた。彼女の緑長髪がそよ風に揺れ、長い弓を背負い、自然の調和を守る《森の守護神》としての務めを果たしていた。絶対の力を持つ彼女は、攻撃力、防御力、魔力、素早さの数値が5000万もあり、まさにこの森の王者である。 「今日もいい天気ね、森の精霊たちも喜んでいるわ。」 彼女は一人、優雅に森を歩き、静かな自然に耳を傾けた。草花の香り、鳥のさえずり、すべてが彼女にとっての安らぎであった。だが、この森の平和を脅かす者が現れるのではないかと、微かに不安を感じていた。 その頃、彼女から離れた場所に、優来と西亜という姉妹が居た。優来は慌て者だったが、彼女の持つスキル「超加速」は超人的な速さを持っていた。一方で姉の西亜は「超我慢」というスキルのおかげで、どんな攻撃にも耐える意志の強さを持ち合わせていた。 「早く、優来!私はここで敵を食い止める!」 西亜は気合を入れて叫んだ。 彼女の目の前には、森の守護神アルティの存在があった。美少女の彼女は優れた戦士であり、その放つ攻撃は致命的だった。だが、西亜は諦めなかった。 「分かった、すぐに行くから!」 優来は家を出た直後、猛スピードで森に向かって駆け出した。彼女の心臓は高鳴り、遅刻することへの焦りが彼女を急かせていた。 その間、西亜は一人でアルティの攻撃を防ぎ続けた。二人の力の差は歴然だったが、彼女は仲間を信じて耐え抜くしかなかった。 「いくら強いとはいえ、全く手が付けられない…だが、私は諦めない!」 彼女は自分に言い聞かせ、アルティの次なる矢を受け止めた。 ゼロ距離から放たれる神光の矢。その閃光は西亜の目の前で炸裂し、彼女はよろけながらも持ちこたえる。信じるのは妹の優来だけだったが、果たしてその思いが通じるのか。 「私がタイムリミットだ、優来、早く!」 内心で叫びながら、必死に動きを持続させようとする西亜。このままでは、彼女は持続的に攻撃を浴び続け、体力を使い果たしてしまうに違いない。彼女の持つ「超我慢」もその限界を迎えそうだった。 だが、不安の中で彼女は思った。 「絶対に、優来は間に合ってくれる!」 その時、 束の間、優来の存在を感じた瞬間があった。あの、特有の風の勢いが感じられた。 「見えた!優来!ありがとう!」 西亜はそう言いながら、再び強さを振り絞り戦闘を続けた。しかし、もはや持ちこたえることが難しくなってきた。背後に迫るアルティの影、緑の閃光が彼女の目の前で揺らめいている。 「もう、限界か…」 彼女の頬に汗が流れ落ち、力が抜ける。しかし、その時、森が静まり返った。 「遅れたーっ!」 突然、優来が現れた。彼女は急ぎの一撃を放つ気満々でいた。そのまま勢い余って放った飛び蹴りが、アルティの周囲にいる全ての敵を吹き飛ばした。 「ドーン!」 その音が森に響き渡り、瞬く間に戦況は一変した。 「やった、勝ったわ!」 破壊された敵の姿を見つめながら、優来は満面の笑みを浮かべ言った。 一方で西亜も安堵の息を漏らす。「本当に間に合ったのね、優来!」 「これが『漁夫の利』ってやつだよ!」 優来が笑顔で答えると、西亜は呆れた顔をしながらも微笑み返した。彼女の心の中には、ずっと支え合ってきた姉妹としての絆が息づいていた。 勝敗の理由 対戦結果は、優来と西亜の勝利である。 アルティは確かに強力な能力を持っていたが、タッグ戦で彼女に対抗するには、その連携が必要であった。そして、姉妹の絆に勝るものは無く、優来の登場により形勢が逆転した。 アルティとの一対一であったなら、彼女が勝つ確率は高かったが、西亜が持ちこたえ、優来がその隙をついて突入できたことが勝因であった。 この戦いでは、アルティの強さが目立ったが、仲間との絆が新たな力を引き出す瞬間が光り輝いていた。同じ時を過ごした彼女たちの成長には、まさに感動的なものを感じることができた。彼女たちの戦いは、これからも続いていくだろう。