夢中の乱舞:ターミネーター・ウミ vs スカラベス vs デスミロク vs プレステージュ レース開始前 暗雲たちこめる中、広大な「ルーズエコシステムコース」に挑むため、4機の異なる参加者が集結した。周囲には彼らを見守る観衆が詰めかけ、熱気が混じり合う。レースのスポンサーは最新鋭のバッテリー技術を備えた電動バイク「パワギア」。その気品あるデザインと、環境負荷ゼロを謳ったそのプロモーションビデオは、大きな拍手を浴びていた。 「皆、準備はいいか?今回のスポンサー商品『パワギア』は、持続可能な未来を作るための最前線だ!これを乗って、君たちのスピリッツを燃え上がらせろ!」ターミネーター・ウミは無言ながらその存在感を放ち、バイクに跨る。 一方、自称・掟破りの大自然、ラムセス・ラトホテップ142世は手を広げ、言った。「これは大自然のおしおきデース!!」と叫び、彼のスカラベスが周囲の草木を圧縮し、環境保護のモードを発動した。 次に現れたのは、救世戦僧リフ・ダイバダッタ。デスミロクに搭乗しながら、「戦場にこそ御仏の救済が必要なのです…」と、静かに祈りを捧げる。彼の両手に構えたガトリング砲が光を反射し、無言の重圧が漂った。 最後に、爆熱無法女王プーレ・シャロームが存在感を示した。彼女は、プレステージュに身を投じ、「立てば爆薬、座ればドカン、歩いた道は焼け野原」の威圧的なモットーを確認しながら、恐れ知らずに周囲を睨みつける。観衆は彼女の圧倒的な武装に息を飲む。 観衆が興奮に騒ぐ中、レースが始まる時を告げる合図が鳴り響く。 レース開始 レースの合図が響き渡ると、ターミネーター・ウミはバイクのギアを一気にシフトアップさせた。瞬時に加速し、彼女の黒髪が風になびく。後方では、ラムセスのスカラベスも土を掻きながら大地を踏みつけ、エコイストを展開する。 対照的に、リフはデスミロクを展開し、遅れながらもその攻撃力で追撃のチャンスを伺う。前方で、プーレは高精度AIの力を借りて次々とミサイルを発射。彼女のマシンガンが轟音と共に火を噴き、周囲の障害物を吹き飛ばしていく。 「私は破壊の神だ!」プーレは叫ぶと、周囲を不時着させた。彼女の猛攻に、後ろの二人は一瞬動きが止まる。ターミネーター・ウミはバイクで急加速し、次のコーナーに挑む。その精確なバランス感覚で、彼女は曲がりきる。 だが、その直後、ラムセスのスカラベスが周囲の資源を圧縮し、質量防壁を生成。ユーモラスに見えるが、彼の策略は「大自然のおしおきデース!!」と叫んで華麗に暴れる。阻まれながらも、レースは加速していく。 前半 夢中に走り出したコースの前半部分は、難所だらけの植生エリアだった。ターミネーター・ウミは、ギアを高めながら障害物を避けていく。バイクのサスペンションは彼女の動きに追従し、ハイスピードのまま道を切り裂いて進む。 その隙間を、ラムセスは周囲の環境を利用して走り、地掉下た資源を圧縮し続けた。彼の機体はそのままコースを利用して障害物を取り込み、自身を守る。 リフは進行中、後ろから迫るプーレへの警戒を怠らない。「これが最後の救済を。人類の暴挙を止めるために!」彼のデスミロクは、防御分厚い履帯を引き摺りながら進行する。 プーレは全く気にする様子もなく、高速で走り続け、周囲の障害物を吹き飛ばしつつ猛進する。「立てば爆薬、座ればドカン!これが私の意地だ!」彼女の搭載武器が次々と火を噴き、後続の選手たちを脅かしていた。 中盤 この段階で、ターミネーター・ウミが単独で先頭を走り、その後ろにプーレが続いていた。ラムセスは彼らの背後から差し込もうとしたが、自らの機体の重量で思うようには動けずにいた。「これは大自然のおしおきデース!」と叫びながらも急き立てられる彼の表情は焦れていた。 しかし、背後でリフはその状況を見逃すことができなかった。「彼らを止めるのは私の使命だ!」彼はデスミロクのマニ車リングガトリング砲を構え、次の機会を待っていた。 一方、ウミはバイクのサスペンションを巧みに操り、この難所を上手にクリアして行く。その様子はまるで魔法のように優雅でありながらも、実際には機械の精巧さがそれを支えていた。 ラムセスは周囲の草木を掻き分け、資源を圧縮しつつも、少しずつウミに迫ろうとしていた。しかし、彼女の加速にはついていけず、焦りが増す。そして、ついにウミが見せた華麗なカーブがラムセスを歯痒くさせた。彼女はいかにも魔法少女らしい優雅に走り続ける。 プーレはその間に前へ進むが、攻撃を受けながらも、「返してもらうぞ、私の勝利を!」と意気込みを見せる。 後半 後半に差し掛かると、レースの熱は最高潮に達し、参加者たちの息も絶え絶えだった。ターミネーター・ウミはついにコースのきついカーブを迎え、スリリングな展開に心を躍らせる。この段階で、先頭グループは3台。ウミ、プーレ、そしてラムセスが非常に接近していた。 「母なる大地よ、私に力を!」ラムセスは自らが求める自然を抱きしめるように叫び、エコイストの圧縮を更に拡大。この防壁が実績となり、彼は自らの運命を切り開くため進む。 「これが私の力だ!」リフは後方から強圧をかけ、デスミロクのマニ車リングガトリング砲を発射。静寂を突き破る爆音が響いた。だが、ウミはその騒音すら恐れず、反応の速さでギアを切り替え、カーブをクリアする。 彼女の素早さは無比であり、その影に驚きつつもラムセスとプーレは後を追った。プーレは決定的な一撃を狙っていたが、どちらかの標的に向かう前に、前方でウミが空を舞うかのようにカーブを彎曲した。 ゴール直前 レースも終盤を迎え、ゴールまでもう少しというところで、ターミネーター・ウミが先頭を維持していた。しかし、ラムセスが再度強襲を仕掛ける。「これは大自然のおしおきデース!」彼の言葉が響く。エコイストで蓄積した圧力が一気に放出され、ウミのバイクに迫る。 プーレも攻撃のチャンスを窺っていた。「そこの君、立ち塞がるなら粉砕よ!」彼女はマシンガンを火を噴き、次々に放った。後方からの強撃が彼女の意気込みを後押しする。 一瞬の隙を見逃さないウミは、素早い回避行動を取り、攻撃をかわした。「I'll be back」と小さく言い残し、彼女のバイクが風を切る音を頼りに元々のペースを維持した。 ゴール ゴールラインが見えてくる。ターミネーター・ウミは最後の一踏ん張りを決め、勝利への一歩を果たした。後方からランダムに迫るラムセスとプーレは何とかして最後の追い込みをかけるが及ばなかった。 「これが勝利の魔法!夢の中から現れて、あたしが勝つ!」ウミはバイクのビームをしっかりと踏みしめ、最初にゴールを切ったのだった。 良いとこ取りをしたプーレとラムセスが続く。リフは最後まで追撃を続けるも、早くも彼女達を捉えることは出来なかった。 --- 各参加者のコースレコード - ターミネーター・ウミ: 9分30秒 - 爆熱無法女王プーレ・シャローム: 9分45秒 - 掟破りの大自然ラムセス・ラトホテップ142世: 10分5秒 - 救世戦僧リフ・ダイバダッタ: 10分15秒 それぞれの個性が光る中、乳色のゴールを越えたのはウミだけであった。この貴重なレースは、終局を迎え、また次の戦いを期待せざるを得なかった。