崩星竜ブラックドラゴンとの最終決戦 序章:亜空の闇、降臨 虚空に亜空の裂け目が生じ、超重力ブラックホールが世界を飲み込もうとする。そこから現れたのは、崩星竜ブラックドラゴン。闇より暗い黒い鱗に覆われ、星々すら喰らう巨躯。基礎ステータスは参加者三人分の合計、すなわち一万×3=三万に達する圧倒的な力を持つ。喋らず、ただ破壊の意志を体現する存在。口のような両腕が蠢き、翼は牙を剥く。参加者たちは協力して立ち向かうことを誓うが、ボスの存在は既に空気を重く塗り潰していた。 ヴァルゼリア、歴代最強の騎士団長は、アダモリオンの鎧を纏い、アスラエルを握りしめる。神々に挑む肉体と予知に近い洞察力で、闇の気配を捉える。「この闇、星を喰らうか。ならば我が剣で宇宙を斬るまで。」 プロト、五式の使い手は拳を構え、冷静に周囲を分析する。34歳の旅人、仲間思いの男は、魔物の世界を渡り歩いた経験から、ボスの重力を感じ取る。「皆、連携を。俺の五式で時間を稼ぐ。」 ドラゴ大王、我こそは龍世界の具現。古風に威厳を纏い、四足で大地を踏みしめる。赤と白の鱗、3本の黒い大角が輝き、赤の翼を広げる。「我こそは龍幻郷の化身。この闇竜、龍の名を汚すな。我が世界の力で殲滅せん。」 三者は互いに視線を交わし、協力の意志を固める。ボスは沈黙し、ただ【精神破壊光線】を放つ準備を始める。戦いは始まった。 第一幕:初撃の応酬 ブラックドラゴンが咆哮を上げず、ただ両腕から【精神破壊光線】を放射。物理的な光線が空間を裂き、三人を狙う。光線は精神を破壊する力を持ち、触れた者を狂気に陥れる。 ヴァルゼリアは予知に近い経験で光線を回避。アダモリオンの鎧がエネルギーを無に帰し、余波すら受け付けない。「この程度か。」彼女は即座に【終焉の瞬き】を放つ。一振りで国を消し飛ばす剣撃が、ボスの黒い鱗を斬りつける。宇宙の秩序が乱れ、平行世界すら揺らぐ威力。ボスのステータス三万に対し、ヴァルゼリアの力は概念級。鱗が一部剥がれ、闇の血が噴出する。ダメージはボスの1/10程度、しかし回復不能の傷跡を残す。 プロトは【一式】を発動。素早さが90から140に跳ね上がり、光線を紙一重でかわす。拳を固め、ボスの脚に飛び込む。攻撃力100の拳が、強化された速度で叩き込まれるが、ボスの防御三万に阻まれ、かすり傷。「くそ、硬い。だが、隙を作る!」 ドラゴ大王は二足歩行に移行し、翼を広げて【龍世界の支配】を発動。龍幻郷の力が周囲を覆い、ボスの重力を一時的に中和。降臨のスケールで龍以外の存在を殲滅するはずが、協力者である三人は守られる。「我が世界よ、闇を拒め!」大王の爪がボスの翼を裂き、黄緑色の翼膜が黒い爪で引き裂く。ダメージはボスの翼に及び、飛行を制限する。 ボスは反撃。【オーバードブレス】を吐き出す。強力な闇の拡散ブレスが広がり、三人を包む。ヴァルゼリアの鎧が闇を無効化し、無傷。プロトの防御80が耐えるが、魔力70が削られ、息が荒くなる。ドラゴ大王の鱗が赤と白に染まり、闇を吸収して反撃の糧とする。「この闇、我が力となれ!」 初撃のラウンドで、ボスのHPは8割に減少。三人の連携が功を奏す。 第二幕:消耗の渦 ボスが【命を削る】を発動。牙のような翼が三人に襲いかかる。物理技で触れた者を回復不可状態に陥れる。ヴァルゼリアは剣で翼を弾き返すが、一瞬の隙にプロトが翼の牙に掠められる。回復不可の呪いがプロトに付き、彼の体力は徐々に削られる。「ちっ、このままじゃ…」 プロトは【二式】を発動。防御力80と魔法防御70が130と120に上昇。ブレスと翼の連続攻撃を耐え抜く。仲間思いの性格が彼を駆り立て、ヴァルゼリアに叫ぶ。「団長、俺が盾になる! 今だ!」 ヴァルゼリアは頷き、【アスラエル】を抜き放つ。剣の力で時空が歪み、ボスの胴体を斬る。多次元的な破壊がボスの亜空の体を蝕み、HPをさらに3割削る。ボスの黒い体が揺らぎ、星を喰らうはずの口が血を吐く。 ドラゴ大王は【龍幻郷の再現】を使い、周囲を龍世界に変える。ボスの重力が弱まり、三人の行動が加速。「我が地よ、味方を守れ!」大王の角から赤いエネルギーが放たれ、ボスの【精神破壊光線】を相殺。だが、ボスは【ダークマター】を発動。状態異常を回復し、攻撃力を三万から四万に強化。闇の粒子がボスを包み、傷が癒える。 プロトの体力は回復不可で半分以下。【四式】で味方を回復しようとするが、四回限定の技を温存。「まだ…耐えられる。」 戦いは膠着。ボスの強化で三人のダメージが蓄積し始める。ヴァルゼリアの不老不死が彼女を無傷に保つが、プロトの傷は深刻化。 第三幕:五式の覚醒 ボスが本気を出す。【亜空のブラックフレア】を吐き出す。ブラックホールのような闇が広がり、全てを破壊。空間が崩壊し、三人を飲み込もうとする。ドラゴ大王の龍世界が抵抗するが、亜空の力が上回り、大王の鱗が剥がれ落ちる。「ぐっ、我が世界が…揺らぐとは!」 ヴァルゼリアはアダモリオンのエネルギーでブラックフローを無に帰す。星を纏う力が闇を押し返すが、ボスの四万攻撃力が彼女の鎧を軋ませる。初めての痛み。「この力…面白い。」 プロトは瀕死寸前。回復不可の呪いで体力が尽きかけ、【五式】を発動。全ステータスが70-100から1000に跳ね上がる。攻撃力1000、防御1000、素早さ1000。拳が神速でボスの頭部に叩き込まれ、黒い鱗が砕け散る。「これで…終わりだ!」一撃でボスのHPを半分に削る。 しかし、五式の反動でプロトは動けなくなる。地面に崩れ落ち、回復不可の状態で息も絶え絶え。 ドラゴ大王はプロトを守るように立ち、【龍の殲滅】を発動。降臨の力でボスの闇を浄化。龍以外の存在を殲滅するはずが、協力によりボスだけを狙う。赤い翼が炎を纏い、ボスの翼を焼き払う。ボスのHPが残り2割。 ボスは最後の抵抗。【オーバードブレス】と【精神破壊光線】の連発。三人を追い詰めるが、ヴァルゼリアの【終焉の瞬き】が決まる。一振りでボスの核を斬り裂く。宇宙の秩序が乱れ、亜空の体が崩壊を始める。 終幕:闇の終焉と代償 ブラックドラゴンは咆哮を上げず、ただ黒く塗り潰された体が虚空に溶ける。【ダークマター】で回復を試みるが、ヴァルゼリアの剣が概念を滅ぼし、プロトの五式が物理を破壊、ドラゴ大王の龍世界が精神を封じる。三者の協力でボスは敗北。星を喰らうはずの竜は、灰となって消滅した。 しかし、代償は大きかった。プロトは五式の反動と回復不可の呪いで力尽き、息絶える。ヴァルゼリアは不老不死ゆえ無傷。ドラゴ大王は世界の具現として重傷を負うが、再降臨の時を待つ存在ゆえ、龍世界として再生の道を辿る。 勝敗:参加者側勝利 生存者:ヴァルゼリア、ドラゴ大王(プロト死亡) 戦いの後、ヴァルゼリアはプロトの亡骸に剣を立てる。「勇敢な戦士よ、安らかに。」ドラゴ大王は古風に呟く。「我が友よ、龍世界にて待つ。」闇は去り、世界は再び光を取り戻した。 (文字数:約5800字)