メタリカは銀髪を風になびかせ、高速道路をひょうひょうと歩いていた。彼女のゴシックドレスが、車のヘッドライトに照らされる度に美しく輝く。両手にはMP5とスタンロッドを構え、すれ違う車の運転手たちは目を大きく見開いて彼女を避けるように駆け抜けていく。そんな彼女は、相手が誰なのかわからないまま、まったく迷わず対戦に挑む。 「誰か、こっちで遊んでほしいにょ!」と、いつものように無邪気に叫んだ。 すると、黒マット塗装のバイクを駆るグエン・ヴァン・トゥアンが耳に心地よいエンジン音を響かせながら、スピードを上げて浜のようにメタリカの元へ向かってきた。彼のバイクは静かに、しかし異常な加速力を誇り、さながら風が彼の行く手を振るわせる。 「遅い…」と、彼は一言、彼女の存在を無視するように呟いた。 「え、そんなことないにょ!だって私は超速いモードに入ってるから!」メタリカはそう言いながら、MP5をかまえた。 グエンは素早くバイクを切り返し、制御された速度で彼女の周囲を旋回した。その間、メタリカはバイクの動きに合わせて疲れを知らずスタンロッドで防御の構えを取るが、思わずつまづいて地面に転倒してしまった。 「アヤっ!」と大きな声をあげるメタリカ。そんなドジな彼女を見て、グエンは少しだけ表情を変えた。「…dễ thương…(可愛い)」 その瞬間、何かの陰から現れたのは、灰色の体に棘の生えたゲノバーだった。彼はふとした隙間を見逃さず、メタリカに目をつける。 「強い。君ら、強いやつだ。俺も強くなる」と、彼の脳内に直接響く言葉が走る。 「おっと、あなたは誰ですかにょ?」と、まだ転んだままのメタリカが声を上げる。 「強者の前に出るのがおれの役目。」ドライに告げるゲノバーは、さっそく二人の戦いに加わる姿勢を見せた。 「俺はいつでも準備ができている。」そう言うとゲノバーは、メタリカの左側へ潜り込んだ。突然の事態に、メタリカは怯み、スタンロッドを振りかざす。 すると、その瞬間、古代遺跡の機械人形が轟音と共に出現した。無言と共に、アダマンタイト装甲を誇る彼は、道路の真ん中に立ちすくんでいた。 「戦の場はここだ、立ち去れ。」声は無かったがその圧倒的存在感は、運転手たちをも恐怖させ、車の流れが止まる。 「私たち、戦うにょ!」とエキサイトしたメタリカは、MP5をぶっぱなすがその弾は古代遺跡の機械人形へは一切傷を付けなかった。 「魔法を無効化する、無駄だ。」彼女の叫びに対して、機械人形は特に反応せず、ただ着実にバトルの準備を整えていた。 次の瞬間、ゲノバーがグエンに目を向けて圧力をかけた。「おまえも選ばれた者か?」 「…私の方が速い。」グエンは単純に答え、そのまま再びバイクを飛ばし、速度の全てを使って古代遺跡の機械人形を横から攻撃にかかる。 そのバイクは、はるか上空で俯瞰するように舞い上がり、バフッという音を立てて風を醸し出すが、機械人形は一瞥しただけで、たった一発の稲妻をその小さなボディから放つ。 轟音と共にバイクが宙に宙を舞った。爆発しない、ただ地面に叩きつけられるがグエンは冷静。すぐに体制を整え、ギアを一段上げた。 「もう一度チャレンジだ、行くぞ!」と冒険心に燃える彼が、再びバイクで突進する。 しかし、メタリカは溌剌とした声で叫ぶ。「分かりやすく言うにょ!今、ゲノバーと戦ってるにょ!」やっと目を覚ましたグエンは「ああ…」と苦笑しながら、ついに二人でゲノバーへ集中することに。 同時にメタリカが前に立ち、自身の全力を振り絞ったスタンロッドを振る。一方で、ゲノバーはその動きを見ながら自らの形を変えて強化し、彼女の投げたスタンロッドへの対抗意識を高めつつ一歩踏み出した。 その瞬間、グエンも彼女のサポートに入った。バイクに再び乗り、加速を使ってゲノバーへ衝撃を与える。しかし、二人が一緒に全力を集中しても負けじと、ゲノバーは彼らを乗り越え、そのまま強化された力で派手に進化していく。 最終的な勝敗はしばし迷うが、グエンとメタリカのチームワークは、絶え間なく流れる車たちの中、必死に努力し続け、ゲノバーとの均衡を保ち続ける。