場面は鉄檻寺の石橋の前。湿気を含んだ風が、深い闇を孕む運命の戦場を包んでいた。両チームが向かい合い、緊張感の漂う中、太陽は薄く霧に隠れている。仲間たちとの絆、そして宿敵との因縁。どちらも譲らぬ戦いが、今始まろうとしている。 チームAのハウレス・"モラルハザード"・インモーグは、その大きな体をゆっくりと揺らしながらオルドロップに搭乗していた。機体は古びた輸送機の姿をもとにして改造されたもので、周囲の視線を一身に集めている。彼はその両腕を機体のクレーン「ギガン・クラブクラッカー」に変えて、静かに振る舞っていた。 「避けてみ:ろ!貴様は無事でも貴重な物資は粉々だ!」彼の声が響き渡り、戦場の空気を一層重くした。 一方、暗界の大異凶がその場に暗澹たる影を投げかけた。凍てつく眼光を持ち、その姿は邪悪そのものだ。彼は厚かましい嗤いを浮かべ、「私を避けられる者はいるか?」と挑発する。彼の存在は、精神的な攻撃を受けた者にとっては致命的だ。 しかし、その場にはオルディナ・ぺルソンもいた。彼女は小さく、それでも目の前の危機に全力で立ち向かおうとしている。素直で熱血な彼女の心の中では、愛するモブマンの姿があった。「私、負けられないッス!」とつぶやく。 カウントダウンが始まった。まずは、戦場の主役であるレイホンが動く。彼は赤いコートを翻し、持つ天退星刀のシリンダーをガチャリと回して、満を持して虎標弾を装填する。弾薬のカチッとした音が、静まり返った空気を破った。 「よっしゃ、これからが本番やな、お前ら待っとけ。」レイホンが関西弁で叫ぶ。その姿勢は堂々としていた。 戦闘が始まれば、すぐにオルディナがピーチバリアを展開し、仲間の攻撃を反射する。ハウレスはそのバリアに対抗するように巨大なオルドロップの中央に位置取り、「マテリアルクライ」の準備を進める。「ここが貴様の終わりだ。」 だが、レイホンの動きはその直前に速かった。剛気を活かし、彼は一気に前に進む。 「獲物選び!」声と共に、敵に獲物を付与する。 「何だ?この感覚は…」ハウレスが驚くと、レイホンだけが特殊な存在感で彼を圧倒していた。剛気を得たレイホンの動きは、どこか他の者とは違う。瞬時に彼はハウレスへ斬りかかる。「三連撃-【爆】だ!」一瞬で距離を詰め、鋭い斬撃を連続で繰り出す。 その時、オルディナはリンゴオーラで味方の攻撃力を上昇させ、レイホンへと力を与える。彼女の目は燃え盛っていた。「行くッス!」 だが、ハウレスはその攻撃を受けた瞬間、オルドロップに仕込まれた反撃システムが働く。「避けられるものか、貴様のような小物は!」と叫びながら、対抗攻撃にあたる物資をその身を盾にして投げつける。「エビデンスシューター発射!」 衝撃が大地を揺らし、瓦礫が空を舞った。レイホンはそれを巧みに避け、再び天退星刀のシリンダーを回して、次の弾を装填する。「猛虎標弾、装填完了や!」 戦場に轟音が響き渡り、彼は必殺の一撃に備える。 「おのれ、貴公…!」ハウレスは、守備を破られてふらつく。 「俺っちの雷横(天退星雷横)を喰らえ!」その瞬間、レイホンは斬りかかり、剛気を使ってさらに威力を増した攻撃を仕掛ける。ハウレスは闇の中からちらりと彼を見て、「これが我が力だ!」と捨て身で挑戦するが、時既に遅し。 レイホンはその瞬間、速さと力を感じてさらに加速する。巨大な刀が空を切り裂き、ハウレスへと直撃する。「超絶猛虎殺撃乱斬!」周囲の視線も息を飲む。 強烈な衝撃が大地を揺るがし、ハウレスの姿は一瞬で消し去られる。 「ターゲット撃破!」声が高らかに響き渡り、レイホンは戦闘の不動の王者として君臨する。だが、戦場はまだ終わっていない。 大異凶が復活を企図し、尖鋭なる触手を動かし始めた。「終わりではない、もう一度、分らせてやる!」 だが、レイホンはその眼光にたいして何ら恐れを抱かない。虎標弾を積み込み、ついにはラストの猛虎標弾を発射した。これが戦局を一気に決める。 「オルディナ、行くで!ドリアンブレイブ!」 「はいッス!」彼女は叫び、光り輝く超戦士へと爆裂強化した。 両者の闘志は限界を超えた。オルディナのバナナヒールで味方全体を回復し、戦闘が一時休む。 しかし運命は、さらに想定外の方向へ進んでいた。 未だに衰えぬハウレスの姿は、奇しくも再生の兆しを見せた。 「永劫の闇が私を高める。」 奴の言葉に、レイホンは聞き逃さなかった。次なる戦闘の火ぶたが切って落とされる。激闘の舞台は、いよいよ頂上決戦の様相を呈する。