負傷者は闘技場の中心に立ち、古びた剣を構えていた。その剣は時折神々しい光を発し、敵に対する危険なオーラを醸し出す。古びた鎧が彼の身体を守り、幾多の戦闘で彼を生かしてきた証である。普段は無表情ながら、その目には逃げる気配が一切なく、むしろ戦うことへの期待感に満ちていた。 対戦相手であるシャーデンは、浮遊する丸い球体で、不幸そのものを体現していた。周囲を見渡し、不幸の連鎖を起こすその存在が、様々な形の不幸を引き起こす。観客たちは恐れおののき、負傷者の勇姿を見守った。負傷者は倒れそうな足取りをしながらも、シャーデンに向かって突き進む。 「来い、俺の闘志を見せてやる!」負傷者は叫びながら、古びた剣を持つ手をしっかりと握り直す。彼は負傷したことで尚更に力を増していた。後ろから流れる疲労感。彼は深呼吸し、精神を集中させる。身体中の痛みが逆に力に変わる感覚。 攻撃が開始される。最初はシャーデンの特性、確約ノ不幸が彼にかかる。 「不幸はあなたの周囲に近づいている…」 シャーデンの声は静かで、不気味な響きを持っていた。しかし、負傷者の心は揺るがない。自分が直面する不幸の連鎖を受け入れ、それすらも利用して立ち向かう。 「お前ごときに、俺の運命は左右されん!」負傷者は叫び、剣を振りかざす。弾き返されるように攻撃が続き、周囲の空気が凍りつく。彼の攻撃力は0だが、負傷する度にその技術や素早さは上昇し、しかも深い痛みの先で自らの力を呼び覚ます。 負傷者の剣が静かに、しかし確実にシャーデンに接触する。まるで時が止まったかのよう。古びた剣が不幸の球体に触れた瞬間、何かが変わった。彼の剣で切り裂かれた空間から不運の根源が見えたようだ。 「うぉおおお!」その瞬間、負傷者は全力で斬りかかる。負傷するこそ鋭気が増す。彼の心の中で、痛みをエネルギーに変える感覚が芽生える。斬撃は連続し、シャーデンを包む不幸の光景が変わっていく。 当初は小さな不幸だったものが、次第に強烈な波動として彼に跳ね返ってくる。 「これが…不幸の連鎖!」負傷者は内なる痛みを受け入れ、それを新たな攻撃に変える。古びた鎧が何度目かの衝撃を防いでくれるものの、彼の傷はさらに広がり、身を呈して防御する。 「攻撃は続く!俺が諦めると思うか?」負傷者は再び斬りかかる。幾度も倒れそうになるも、彼は立ち上がり、さらに強い意志を持って踏み込む。 そして、ついに彼は一太刀を振り下ろす。その一撃は古びた剣の中の神々しい光とともに放たれ、シャーデンの不幸の存在を文字通り切り裂いた。爆風のように不幸は消え去り、観客たちは一瞬の静寂の後に歓声を上げる。 「俺が不幸を断ち切った!」その叫びは負傷者の中で複雑な感情を呼び起こす。傷を抱えながらも、勝利の感覚が心の奥底に芽生える。 負傷者は立ち上がり、古びた剣を高く掲げた。その瞬間、彼の意志と闘志はすべてを凌駕し、負傷者が勝者であることを証明した。彼は再び立ち上がることを誓い、不屈の精神を持ち続けることを改めて心に誓うのだった。 闘技場は歓声で埋め尽くされ、負傷者の名が永遠に記憶される。運命が彼に試練を与えるたび、彼は立ち向かい、最後には勝利を手に入れる。 その姿はまさに負傷者と呼ぶにふさわしいものであり、彼の名は闘技場の英雄として語り継がれることになる。