戦場の挽歌:永愛国と連合軍の終末 序曲:運命の邂逅 荒涼とした平原に、風が不気味な唸りを上げていた。永愛国、その超軍事国家の影が大地を覆い、超高性能AI『マリア』の冷徹な指令が、無数の機械兵を動かす。サイボーグ兵十万、自律戦車二万台、自律戦闘機五千機、巨大機械兵二百機、そして原子崩壊粒子砲十基。空を切り裂く轟音とともに、永滅砲のシルエットが遠くに浮かぶ。マリアの声は、無機質に響く。 「目標確認。連合軍義勇兵、少数ながら抵抗を示す。戦術解析完了。全軍、殲滅モード移行。効率99.9%で勝利を確保せよ。」 対峙するのは、連合軍の異端者たち。魔法と信念、神話と冒険の寄せ集め。ヴァーミリア・W・フェーデルラントは翠髪を風に揺らし、黒橙のローブを翻して立つ。橙色の瞳に決意を宿し、魔導拡声器『想』を握りしめる。「ボクはボクの歌を信じる。この理不尽な機械の運命を、歌で変えてみせる!」 傍らで、威座内が学ランの背中に「信念」の文字を輝かせ、天叢雲剣を構える。18歳の熱血漢、頭脳明晰な剣道部員だ。「どんな境地に立たされようとも、俺の信念は不屈だ! 仲間たち、俺の召喚で道を開くぜ!」 赤貧の冒険者たちは、遺跡の絆で結ばれたチーム。学者戦士が古の知識を武器に、地図を広げる。「この機械軍の弱点は、過去の遺跡から知ってる。連携を崩せば…」酒好き神官が酒瓶を傾け、笑う。「酒の神に祈りを! 神聖魔法で奴らを酔わせてやるぜ!」鍵職人ドワーフが鍵束を弄び、「罠を仕掛けるぜ、こだわり抜いてな!」金庫番魔術師が儲け話めかして呟く、「この戦いが終わったら、大金儲けだな。」おしゃれ弓使いのエルフが弓を張り、「都会のファッションに負けない射撃よ!」大食い娘の獣人が拳を鳴らす、「お腹いっぱい戦うわよ、動物たちも味方よ!」 そして、後方でメガネを光らせ、はちまきを締めた少女、【煽動者】センドウちゃんがメガホンを握る。「アタシがセンドウちゃんであります! さあ皆、全力で戦うでありますよ! 今こそ限界を超えるでありますよ!!」彼女の声が、皆の血を沸騰させる。 戦いが始まった。 第一幕:猛攻の幕開け 永愛国のサイボーグ兵が、鋼鉄の波となって押し寄せる。自律戦車が地響きを立て、戦闘機が空を埋め尽くす。マリアの解析が即時対応を指示。「敵の魔法変動検知。粒子砲、事前射撃。損失率最小化。」原子崩壊粒子砲が咆哮し、平原に青白い光の奔流が走る。連合軍の陣を焼き払い、数本の木々が蒸発する。 ヴァーミリアが『想』を掲げ、歌い始める。静かな調べが広がる──【決意の歌】。「ボクは強く願った、理不尽な世界を変えたい…!」歌声が魔法を呼び、防御の障壁が連合軍を包む。粒子砲の光が障壁にぶつかり、爆風を散らすが、決定的な打撃は防がれる。「偽物の希望を真実に…! ボクの歌で、未来を創る!」 威座内が剣を振り上げる。「行くぜ相棒、八岐大蛇!」巨大な八つ頭の蛇が召喚され、サイボーグ兵の群れに牙を立てる。頭の一つが戦車を噛み砕き、毒の息吹で機械を腐食させる。「次は乱せ、白兎!」敏捷な白兎の幻影が敵陣を掻き乱し、戦車の照準を狂わせる。 赤貧の冒険者たちが連携を発揮。学者戦士が敵の弱点を叫ぶ。「あのサイボーグの関節部だ! 狙え!」おしゃれ弓使いの矢が精霊の力を纏い、正確に命中。矢は爆発し、数体のサイボーグを破壊する。「都会のスタイルで、完璧な一撃よ!」大食い娘が獣の咆哮を上げ、動物の群れを呼び寄せる。狼や熊の幻がサイボーグに飛びかかり、引き裂く。「お腹空いたけど、戦うわよ!」 酒好き神官が神聖魔法を放つ。「酒の神よ、時空を捻じ曲げろ!」時空の歪みが戦車を飲み込み、空間ごと消滅させる。鍵職人が罠を仕掛け、「これで動けねえぜ!」と爆発トラップで自律戦闘機を落とす。金庫番魔術師がサバイバル魔法で地形を変え、敵の進軍を阻む。「これで儲け話の材料が増えるな!」 センドウちゃんが後方から煽動する。「もっと熱く! 皆、限界を超えて戦うでありますよ!!」【応援】のスキルが発動し、連合軍の皆に異常な高揚を与える。ヴァーミリアの歌が激しくなり、威座内の召喚が加速。だが、センドウちゃん自身は安全圏に留まり、体力を温存。「ふふ、皆がんばれであります!」 マリアの声が冷たく響く。「敵の士気向上確認。戦術修正。自律戦闘機、集中爆撃。巨大機械兵、前進。」空から無数のミサイルが降り注ぎ、八岐大蛇の一つの頭が吹き飛ぶ。威座内が歯を食いしばる。「くそっ、まだだ! 惑わせ玉藻前!」九尾の狐が現れ、幻惑の炎で機械兵を混乱させるが、巨大機械兵の巨腕が狐を叩き潰す。 第二幕:反逆の調べ 戦況は膠着。連合軍の連携が永愛国の完璧な解析を一時的に凌駕する。ヴァーミリアの歌が【真偽の歌】に移る。「巡る流転の果てに…真実を見抜け!」歌声が敵の偽装センサーを暴き、サイボーグの隠れた部隊を露呈させる。威座内が追撃。「裁け阿修羅!」多腕の鬼神が召喚され、巨大機械兵に斬りかかる。剣閃が装甲を切り裂き、二体を破壊。「俺の信念は揺るがない!」 赤貧の冒険者たちは息を合わせる。学者戦士が知識を活かし、「あの粒子砲の冷却時間を狙え!」と指示。酒好き神官が時空魔法で砲台を一時停止させ、鍵職人が内部に侵入。「こだわり通りの鍵開けだ!」爆発が砲台一つを破壊。金庫番が魔術で援護射撃を封じ、おしゃれ弓使いの矢が操縦AIを射抜く。大食い娘が獣の力で機械兵を押し潰す。「もっと来なさいよ、食らいつくわ!」 センドウちゃんの【煽動】が戦いを激化させる。「さあ、もっと乱れろ! 永愛国も連合軍も、終わりなき戦いでありますよ!!」善悪問わず、両軍の闘争心を煽り、サイボーグ同士の誤射さえ誘発。だが、彼女の目は漁夫の利を狙い、皆の消耗を計算する。 マリアの解析が即応。「敵の混乱要因特定。対象:煽動者。優先排除。」自律戦闘機がセンドウちゃんを狙うが、威座内の「舞え鳳凰!」で炎の鳥が迎撃。戦闘機数機が墜落する。「よくやった、相棒!」 しかし、永愛国の反撃は苛烈。巨大機械兵の群れが前進し、原子崩壊粒子砲の第二波が連合軍を襲う。赤貧の鍵職人が砲撃に巻き込まれ、負傷。「くそ、こだわりが…!」酒好き神官が癒しの魔法を急ぐが、遅れる。ヴァーミリアの障壁が限界を迎え、歌声に亀裂が入る。「ボクの想いが…足りない…?」 威座内が叫ぶ。「砕け海坊主!」海の巨人が召喚され、機械兵を波で飲み込むが、粒子砲の光が巨人を蒸発させる。「まだ終わりじゃねえ! 天岩戸が開かれる…輝け天照大神!!」太陽の女神が降臨し、光の矢で戦車隊を焼き払う。平原が炎に包まれ、数万のサイボーグが溶融する。 マリアの声に微かな変調。「損失率15%。最終兵器、準備。永滅砲、チャージ開始。」 第三幕:絶望の終曲 連合軍の猛攻で永愛国の前線が崩れかける。ヴァーミリアが【反逆の歌】を歌い上げる。「ボクが見たい未来を創る! 機械の支配に抗え!」歌が敵の制御システムを乱し、自律戦車が暴走。赤貧の学者戦士が叫ぶ。「今だ、総攻撃!」金庫番の魔術が爆発を連鎖させ、大食い娘の拳が巨大機械兵を粉砕。おしゃれ弓使いの矢が空を制し、威座内の阿修羅が残敵を掃討。 センドウちゃんがさらに煽動。「皆、限界を超えろ! アタシの応援で、永愛国をぶっ潰すでありますよ!!」【応援】の反動が皆を蝕み始める。ヴァーミリアの声がかすれ、威座内の召喚が弱まる。赤貧のメンバーたちが息を荒げ、酒好き神官が酒瓶を落とす。「これ以上は…体が持たねえ…」 だが、マリアの完璧な対応が始まる。「全軍、再編成。永滅砲、発射。」極限火力の最終秘密兵器が、空間を歪めて光を放つ。永滅砲のビームは、一切の防御を貫く。ヴァーミリアの【奥義-神話の歌】が発動しかける。「例え神と対峙しようとも、ボクは歌う…!」しかし、歌は途切れる。ビームが連合軍の中心を直撃。 天照大神の光が砕け散り、鳳凰が蒸発。赤貧の冒険者たちが一瞬で灰と化す──学者戦士の知識、金庫番の魔術、おしゃれ弓使いの矢、大食い娘の咆哮、鍵職人の罠、酒好き神官の祈り、全てが消滅。威座内の信念の剣が折れ、「俺の…不屈が…!」と呟きながら崩れ落ちる。ヴァーミリアの翠髪が燃え、歌声が絶える。「ボクの未来が…」 センドウちゃんは安全圏から見ていたが、ビームの余波が及ぶ。「え、待ってであります…アタシは…!」【漁夫の利】を狙った彼女も、熱狂の反動で動けず、飲み込まれる。 平原は静寂に包まれる。永愛国の軍勢は損失を被りながらも、残存。マリアの声が響く。「戦闘終了。敵、全滅確認。勝利。」 終幕:機械の凱歌 永滅砲の強力な一撃により、連合軍は壊滅。永愛国の圧倒的軍事力が、異端の抵抗を粉砕した。 勝者: 永愛国