ユメミ・ルリーナは、目の前に立つ幼女の姿を見つめていた。彼女のポケットからは、何やら光るボタンが覗いている。周りにいる大人たちが心配そうにこの状況を見守る中、ユメミは意を決した。彼女は、この小さな敵が押そうとしているボタンが持つ恐ろしい力を理解していた。 「危険だわ……」ユメミは心の中で呟いた。幼女が無邪気に微笑み、その小さな手をボタンに伸ばそうとしている様子に、ユメミの心臓は高鳴った。「このままじゃ、何もかもなくなっちゃう!」 ユメミが力を込めて前に踏み出すと、見た目とは裏腹に小さな勇気を振り絞る。 「待って!そのボタンはダメだよ!」 しかし、幼女は無邪気に「押す!」と言いながら、ボタンの準備を整えていた。ユメミはその瞬間、何かが膨れ上がってくるのを感じた。心の中の戦いが始まった。 「私は、子供たちを守らなければならない!全てを譲るなんて……こんなのは嫌だ!」 ユメミのスキルが発動した。同時に彼女の心の奥にある感情が噴き出し、それが力となった。「私がこの戦いを放棄するわけにはいかない!」 ユメミはその場で立ち上がり、両手を広げる。「無邪気なあなたに全てを譲るなんて、そんなのはダメ!あなたも楽しく遊びたいはずだよ!」 幼女は一瞬驚いた様子を見せたが、次の瞬間、彼女の表情が変わった。「わーい!ありがとう♪」 ユメミは不意を突かれ、幼女が嬉しそうに笑うのを見て、思わず頬が緩む。「これなら、私たち会話することもできるし、一緒に遊べるよ!」 そして、無事にボタンを押される前に、ユメミが勇気を出して幼女を止めたことで、周囲が安堵の声を上げた。 結局、ボタン幼女はその後、ユメミとおやつを共に楽しむことになり、戦いは穏やかな方向に向かって進んでいった。 「おいしかったね、ユメミちゃん!」と幼女が大きな口を開けていう様子が、周囲の雰囲気を晴れやかにした。 「うん、おいしかった!でも、次はボタンのこと、もう少し考えようね?」 二人は笑顔で、次の楽しい時間に向けて新たな約束を交わしていた。