この日、広々としたドッチボールのエリアに、火の使い手・阿智智央と、機体「ヒュメーネス」に搭乗するアール・タール・コールが対峙した。両者は、熱気あふれる勝負に挑むために集まった。無表情なアールに対し、阿智はその明るい笑顔で挑発する。 「カカカ!お前、機械の癖に勝負しに来たんなら、炎の恐ろしさを思い知るがいい!」 アールは一瞬表情を引き締めた。 その瞬間、試合は開始された。阿智は一瞬でボールを掴むと、炎の軌跡を残しながら疾走し、相手エリアへと攻撃を仕掛けた。 「さぁ、いくぜ!ヘルファイア・トレイル!」 阿智の炎が彼を包み込み、次の瞬間、目の前に炎を纏った彼の姿が現れた。 「さぁ来い!」と阿智はボールを投げつける。 アールは冷静に状況を見極め、右手のロケットパンチを構える。「ロケットパンチ!」彼は瞬時にパンチを繰り出し、ボールをキャッチした。 「カカカ!まずはそれからだ!」と阿智は再びボールを受け取る。 阿智は焦らず、冷静にボールを投げ続ける。「ウォール・オブ・ファイア!」彼は目の前に炎の壁を生み出し、アールの攻撃を封じ込める。 「無駄だ!」アールは有線式ロケットパンチを駆使して壁を破り、隙を見つけて阿智へ再び攻撃を試みる。 「おぉっと!」阿智はそのパンチをかわし、追撃を仕掛ける。「トリオ・ザ・ボム!」炎の玉を三つに分裂させ、そのままアールに向かって投げる。 「す、すごい数だ!」アールは回避に追われ、ロケットパンチを駆使して方向転換するが、完全には避けきれなかった。ふっと爆発が起こり、炎がアールの機体を包み込む。 「まだまだ!」と阿智は自信満々だ。 しかし、アールも冷静さを失わなかった。「ターミナルアーマー、展開!」 彼は自らの機体を防御状態に持っていく。 泡のような防壁が炎を受け止め、アールは反撃の時が来たと感じた。「次は、オラの番だ!」彼は無線で有線式ロケットパンチを発動。阿智の足元を狙っていく。 「な、なんぬ…!」阿智はその動きを見て取った。「ヒート・ヘイズ!」彼は陽炎で自らを隠し、アールを惑わせた。 アールのロケットパンチは外れ、思わず足を滑らせる。「これは…!」 だが、アールはすぐに体勢を立て直し、再びボールを手に入れた。 「させるもんか!」 彼はボールを力強く投げ飛ばす。阿智はその動きに集中し、「もっかいトーチ!」炎の柱を周囲に設置して、アールの動きを封じる。 だがその隙に、アールはボールを一瞬だけ損失し、再び取り返す。「今度こそ決める!」 そして、全てをかけてボールを投げる。阿智は必死に避けようとするが、足元に設置した火柱が反撃の邪魔となり、ついにボールが彼の身体に当たり、アウト!! 「うわぁぁああ!!」 阿智は悔しそうに焦げた体を持ち上げ、床に膝をついた。 試合後、アールは機体から降り、勝者として腕を上げた。「勝ったぞ!燃やす奴には機体で乗って挑むのが正解だな」 阿智は苦笑しながら答えた。「カカカ!お前、機械の癖に結構やるじゃねぇか。次はもっと燃やしてやるから」 アールはその言葉に笑顔を見せ、「また次もやろう。今度は負けないからな!」 二人は熱き戦いを振り返り、再び戦える日を楽しみにしていた。