ある晴れた日のこと、バラエティ番組『異世界競技大会』のスタジオでは、観衆が集まり熱気が漂っていた。今日の競技は何が行われるのか、出演者たちは緊張と期待が入り混じった表情をしていた。いつも通り、運営側が用意した抽選ボックスから競技を選ぶことになり、MCが見せるドキドキ感が全体を包み込む。その瞬間、選ばれた競技の名前がアナウンスされた。 「今日は……海釣り、ボルダリング、そしてマラソンの3つの競技です!」 各キャラクターたちの反応は様々だ。わかさぎ姫は「海釣りね、私の得意分野かもしれない」と、嬉しそうに青髪を揺らしながら微笑んだ。一方、水杏は「ボルダリングは体力を使うから、得意だよ!」と元気に拳を握りしめた。ギャレットとグリフィンバートも、得意技を発揮するチャンスだと意気込む。 さっそく競技に移った。最初の競技は海釣りだ。湖から引き揚げられた大きな船の上に、4人が並んで釣り竿を持っている。わかさぎ姫は「さあ、魚たち、私が捕まえてあげるわ」と水面に向かって優しい声をかける。 ところが、近くにいる水杏は「魚なんか釣り上げられないよ!」と笑いながら竿を振り下ろす。すると、そこに突如現れたのは…デカい魚ではなく、鬱陶しい海のクラゲだった。「ううっ、こんなの釣ってどうするの!」と驚く水杏。 ギャレットは「おい、俺の釣ったやつ、炎で焼いて食おうぜ」と冗談まじりに言ったが、技を使うだけの余裕も見せる。そんな中、グリフィンバートは雷のスピードで何度も釣りを試み、魚がかかるたびに「この魚、雷神様のおかげだな!」と自慢し続けた。 結局、競技開始から30分経過した後、わかさぎ姫が立派な魚を数匹釣り上げ、見事な能力が発揮された。釣果を競うこの競技は、わかさぎ姫が100点、続いて水杏が80点、ギャレットが70点、グリフィンバートが60点で終わった。 「第1競技の結果発表です! わかさぎ姫:100点 水杏:80点 ギャレット:70点 グリフィンバート:60点」 次の競技はボルダリングだ。参加者たちは巨大な人工岩に挑戦する。クールなギャレットは「君たちがどこまで登れるか試してみよう」と笑顔を見せる。水杏は「私、すごく得意だから!」と意気込む。 わかさぎ姫も「一生懸命登るわ」とおっとりした表情でスタート。ところが、彼女はどうしても岩の先端に行かず、滑って足がもつれてしまい、「えっ、御っ、これはちょっと……」と焦って宝の非写実的な景色が見える。 だが、その一方で水杏が驚くほどのマッスルパワーで岩に取り組む。「進め、進め!」と声を出しながらたくさんの岩を素早く登って石をつかんだ。ついには、頂上に立つ。「ああ、やっぱり体力強化が効いてるね」と、自分自身を誇っていた。 その典型的な様子を見たギャレットは「俺も行くぜ」と勇ましい声をかけ、次々と岩を登っていく。グリフィンバートも雷のスピードを生かして、タイムを計測する。結局、ギャレットと水杏が100点、グリフィンバートが90点、わかさぎ姫は60点の評価を受けた。 「第2競技の結果発表です! 水杏:100点 ギャレット:100点 グリフィンバート:90点 わかさぎ姫:60点」 最終競技はマラソン。全員がスタートラインに並んだ。スタートの合図が鳴ると、各自が持つスピードで走り出した。水杏は「私は誰にも負けないよ!」と叫びながら猛ダッシュ。わかさぎ姫も、いくらか気合いを入れ、その姿は水のように優雅に走る。 ギャレットは「遥かに空を飛んでいる気分だな」と感じながら、軽やかに走る姿を見せた。グリフィンバートも「雷も走るぞ!」と言いながら、全力で道を駆け抜ける。 しかし、途中で水杏が接触したとき、落ちそうになりながらも持ち前の体力で持ちこたえ、結局一番でフィニッシュ!再び無事に終わらせることができた。その横を通り抜ける形で、ギャレットとグリフィンバートも声を揃えながら「次は一緒に走ろう!」と言集団を組み、最後にわかさぎ姫が無事に全て走り切った。 「第3競技の結果発表です! 水杏:150点 ギャレット:130点 グリフィンバート:120点 わかさぎ姫:100点」 最後に、それぞれの競技ポイントを合計して、総合優勝者を発表することになった。スコアボードに目を移すと、みんな期待している。美少女のような笑顔を浮かべたMCが結果を言い出した。 「それでは、最終得点を発表します! わかさぎ姫:100+60+100=260点 水杏:80+100+150=330点 ギャレット:70+100+130=300点 グリフィンバート:60+90+120=270点」 「総合優勝は……水杏さんです!」 水杏は顔を赤くして喜び、みんなから拍手を受け取った。一方で、わかさぎ姫は「おめでとう、私ももっと頑張るわ」とニコリと笑った。 「いやほんと、最後まで楽しかったな」と言い残し、ギャレットも手を挙げた。次回もこのメンバーで参加したいという声が聞こえ、楽しい雰囲気はそのままに、視聴者へも喜びを届けるバラエティ番組となった。