第1章: 不確かな出会い 夢の世界の闘技場は、広大な空間にただバトルが出来る場所がポツンと佇んでいる。青い空に浮かぶ雲は、いったい何を思っているのだろうか。プレイヤーたちは、その闘技場に登場する。 まずは「寝具のみんな」が現れる。丸いマットレスが前に進み出て、ふわりとした声を発する。 「わ…わたくし共は、寝具のみんなでございます。貴方様、覚えていますでしょうか、我が名を?」 「ええと、こちらは…マットレス!?」と、マットレス自身が言う。 他の寝具たちはマットレスの言葉に混乱し、「いや、私が掛け布団じゃなかったかしら?」と挙手。 その時、田中・オリテンターが現れる。彼女は冷静に、しかし自信のある声で言う。 「私は、田中・オリテンター。怪物狩りのスナイパーだ」と訂正しようとするが、何故だか言葉が続かない。 「怪物狩りって…何を…狩っているの?名誉?それとも…」と、次に現れたハヌボーイが続ける。彼は陽気な様子で、「あはは、そーゆうのって大事じゃない?私、ハヌボーイ!いや、その…『神空』とか、空を飛んでも気にしなくていいのかな?」 その言葉に、田中は再びキッと視線を向ける。「それでは相手を見極めることが重要だな。何か…銃を出したいが、私の与える弾はいったい何だろう?普通の弾?特別な弾?」 マットレスは思い悩みながら、心地良いクッションを周囲に広げる。「いえ、私たちは寝具ですから、必ず寝かせる義務があります!貴方様、どうか…」 とそのまま、夢と希望の中に、意識もなくうたた寝を始めてしまう。普通の場面なのに、異様な静けさが装っている。そして、ただ困惑と疑問符が互いの間に漂い、チャイムのような音で衝撃に目を覚ます。 第2章: 夢の戦闘 夢の世界におけるバトルは、思った以上に混沌としていた。全員が自分の能力を忘れかけて、何をどうするかも決まっていない。マットレス、掛け布団、枕などの寝具たちは、フワフワした感触で戦っていくが、動きが鈍い。 「や、やり方忘れ地味だ、あれは……アレだ!」と、掛け布団はモゾモゾと体を動かしながら叫ぶ。どうやら、何か特別な技を試みようとしているようだが、その言葉も不正確である。 「じゃあ、あれだ!寝具の世界から引きずり込む!」とマットレスが叫ぶ。それに対抗しようと、田中は彼女の冷静な目で構える。 「貴方たちは考えが甘い。私は、スナイパー、徹底的に勝利を大事にする!」 その瞬間、田中はスナイパーライフル『審判』を取り出し、何か特別な弾を込めようとした。しかし、どれが特殊弾なのかも全く分からず、ただ空の弾薬のままである。「ま、マズイな。至近距離判定だ、でもそこに水たまりありますか?」とつぶやく。 またハヌボーイが、「俺の技は、何だろう!まずは、風を使ってみる!ああ、もしかしてなんでもないかもしれないけれど、生命を与える風を!神空!風、風!」と叫ぶ。でも、周囲に対して何も世界を変えることが出来なかった。 バトルが混乱する中で、ふと猫が周囲をうろつき、ハヌボーイの足元に近づいた。「ああ、触れたのよ、噛まれた!」と大騒ぎに。それを見た寝具たちは思わず動揺し、静かに抱きマットの使う予定も忘れるほどだった。それどころか、田中は恐れながらも「ううん、私はあなた様の痛みを知らない…」と呟く。 第3章: 複雑な攻防 混沌とした戦闘の中で、突如として集まり続けている技名がどんどん曖昧になっていく。「いや、もしかして、私たちは正義?それとも…」と田中は混乱したが、次第に冷静さを取り戻す。 「そうだ、スナイパーライフルの『特殊な弾丸』の中で、何があっただろう?」と手探りで弾を選ぼうと努力する。 「ええと、これもあれも、私の戦法は…柔らかく包み込み、拘束する!」と掛け布団が力強く宣言する。だが、誰も何がどう拘束されるのか分からなかった。 「いや、逆だ!頭にフィットさせて眠りに落とさせるんだ!」と枕が叫び、今度はハヌボーイが言う。「待て、俺は戦っているんだ!俺の『強風』で幾分かはマシになるだろうが、この『神空』の中に体を混ぜて…」 しかし、実際は何も起こらない。周囲には、微かに風が吹いているだけだ。猫も何も解決されることもなく、また少しずつ途方に暮れる様子を見せている。 その時、田中が思いついた。「頑張れ、きっとスナイパーが必要だ。見つけ次第、切り替えればいい!ああ、目覚まし時計の音波が聞こえれば勝てるかも思ったけど…なやなや…」 「目覚まし…音の波!そ、それが私たちを目覚めさせる秘訣なのか?」と召喚された寝具は思ったが、未だに正体が把握できていない様子。 第4章: 新たな目覚め しばらく地面に坐り込んでいた寝具たちが、ハヌボーイに軽く引かれ、何とか立つ。そしてハヌボーイは言った。「みんな、このままでは戦わないと!風と一緒に私は…あれ、風って俺のものだっけ?」と考えていた。 田中は持っているスナイパーライフルを真剣に構えた。「至近距離から、貫通弾を発射、それが…いや、無理だ!何もなく、ただ僅かだ…だが!月曜夜明けなんか、記憶に何かあるのか?」 そんな中、寝具たちがバラバラと集まると、「あ、いえ、うちらはどこかに落ち着くと思う。ごめん、今から寝て、朝に起きようか!」と掛け布団が言った。 しかし、田中は冷静に目を輝かせ、待つこともできず「そ、そんなバカなことしてる場合か!」と響いた。五月雨が降るかのようだ。 「だから、これが本当の戦闘か?意味もないんだ!何かこそどうだったか!」とハヌボーイが叫び、だんだんとこちらを見る。 だが、それでも再び混沌とした静寂が訪れ、現実感を完全に失ったまま、勝手に連呼され続けるキーワードばかり。何も成し遂げられず、どうして自分たちがここにいるのか、分からなくなっていた。 第5章: 勝者の決定 その矢のように混乱した状態が変わらないまま、夢の闘技場にさらに奇妙な現象が起こる。ふと、バクが目の前に現れ、ふわふわした笑顔で周囲を見渡す。「皆さん、報酬をお送りしますぞ」と囁くようにする。 「報酬って、何?この場で夢の中にいるんじゃないの?」とハヌボーイは驚き、田中もその疑惑を感じ入る。「勝者は、誰になるのだ?」 バクは審判のような態度で指で指して、「おや、どれも素晴らしい動きでしたが、最も激しい覚え方を示したのは…」 マットレスに一旦目が留まり、掛け布団、次に田中とハヌボーイを取り合い、その後バクはただ頭を傾けた。 「結局、ああ、貴方様のようなフワフワした世界にいたのが…それは、私が誇る少しだけお待ちさせた笑顔です」 全員が期待と困惑の中、何故か無言になっていく。その時、猫がチラリと見え、噛み付こうとしてそのエネルギーがバキバキと上がり、突然爆発のような音が小さく響いていく。 「いや、やっぱり私だろう、きっと何かあっただろう」と叫ぶが、バクは無関心に手を上げ、すぐに去って行った。「おや、自分で何を思ったことやら、夢の成果は続かないそれと共に起きた、はっきり言ったら貴方様だ!」 第6章: 起床の瞬間 バクが去った後、遅れて寝具たちや田中とハヌボーイは暫くの静寂が続いていた。周囲は写すことが出来ない不明な空気に包まれている。党派も記述も何も見込んでいなかった。 その時、田中がふと冷静に周辺を見渡した。「これは…私もしかして、審判?あれ、これってずっと夢?」 マットレスが頷く。「私たち、どこかで粘っているのか?ええと…こう考えれば、ただあるのは『夢の中の戦闘』ない?」と堅実に言う。 「現実とは何か?ただの夢、だがそれも一つの戦闘だとは思わなかった」と田中は一瞬の間を考え込む。 ハヌボーイも「夢の中、そのまま見たのか?」と自問自答。彼の仲間がすぐに姿を変える気配を感じた。 寝具たちもそうで、そのままゆっくりと眠りの中へ。この時、誰もが目を覚まし、ようやく安堵を取り戻した。ところが、何故か一瞬浮かんだ疑問が心の中に残る。「これが本当に夢で、現実はどこ?」と、その答えが今も思い出せない。 こうして、彼らの不明瞭な記憶は、他者の動きもないまま、再び夢の世界の闘技場をめぐる日々に繋がっていくのだ。 \*章のタイトルが、全体の流れを影響し、物語の構築という形を探ろうとしています。相手キャラクターはもともとシンプルに見えるが、実際には一つ一つが曖昧であるという結論。 それでも、最後の覚醒とともに、真実にたどり着かない記憶や戦闘が常に継続していくことを示唆している。