起:脱獄と人狩りの始まり 東京の渋谷は、ネオンの輝きと人々の喧騒で溢れていた。人口約80万人のこの街は、昼夜を問わず活気に満ち、若者たちがスクランブル交差点を埋め尽くす。だが、その夜、すべてが変わった。刑務所から脱獄したばかりの二人の男、骸球とドゥルゲデニヴェガア゛は、独房の鉄格子を破り、闇に紛れて渋谷へと向かっていた。 骸球は、元々は人間だった。いや、今はそう呼べる存在ではない。直径約40メートルの巨大な球体で、その表面は無数の生物の残骸が何重にも張り付き、脈打つ肉塊の核を包み込んでいた。脱獄の瞬間、彼は看守たちを無慈悲に轢き潰し、その肉体を自らの一部に取り込んだ。生物としての意思はない。ただ、転がりながらすべてを潰す本能だけが残る。核の直径2メートルの肉塊が、どくどくと脈動するたび、球体はゆっくりと回転を始める。 一方、ドゥルゲデニヴェガア゛は、【魔冥永劫連鎖殺戮蹂躙戦闘獣〜リア充ノ狩人〜】と自らを称する化け物だ。古今東西のすべての怪物が融合したような姿で、触手のような肢体が無数に蠢き、鋭い牙と爪が光る。やり直し回数は9999垓回を超え、何度死んでも蘇る宿命を背負う。彼の目は、リア充—幸せそうに笑う若者たち、社会人、家族連れ—を憎悪で燃やしていた。「リア充爆発しろ」と呟きながら、渋谷の中心に降り立つ。 二人は刑務所の独房で出会い、脱獄の計画を練った。暇を持て余した彼らは、互いの異常性を知り、奇妙な絆を結んだ。「人狩りゲームをやろうぜ」と骸球の核が低く唸るように提案した。ドゥルゲデニヴェガア゛は笑った。「いいね。24時間以内に、渋谷のクソリア充どもをどれだけ狩れるか競おう。負けた方は、勝者の餌食だ」ルールはシンプル。渋谷の街を舞台に、無差別に人を狩り、犠牲者の数を競う。人の種類ごとに集計し、最後に合計で勝敗を決める。大規模破壊を厭わず、街を蹂躙する。 夜の渋谷、スクランブル交差点。信号が青に変わり、数千人が一斉に横断歩道を渡り始める。骸球は路地からゆっくりと転がり出てきた。直径40メートルの巨体が、アスファルトを軋ませる。最初に巻き込まれたのは、大学生らしきグループ。笑いながらスマホをいじるリア充たちだ。「え、何あれ!?」叫び声が上がるが、遅い。骸球は容赦なく突進し、彼らを下敷きにする。肉体が潰れ、骨が砕け、内臓が飛び散る。血しぶきが周囲に飛び、悲鳴が交差点を包む。潰された大学生たちは、原型を留めぬまま意識を保ち、骸球の表面に張り付く。苦痛のうめきが、球体の表面から漏れ聞こえる。 ドゥルゲデニヴェガア゛は、反対側から襲いかかる。触手が鞭のようにしなり、道行く社会人を絡め取る。「お前ら、幸せそうでムカつくんだよ!」一瞬で首を刈り、頭部を空中に放り投げる。血が噴き出し、地面を赤く染める。逃げ惑う中高生の群れに飛び込み、爪で腹を裂く。内臓がこぼれ落ち、妊婦が転倒する。「助けて! 子供が!」彼女の命乞いが響くが、無視。ドゥルゲデニヴェガア゛の牙が、胎児ごと腹を噛み砕く。グロテスクな肉片が飛び散り、周囲の空気を血の臭いで満たす。 二人は競うように狩りを始める。骸球はハチ公前広場へ転がり、ベンチに座る家族連れを轢き潰す。幼児が母親の手を離れ、逃げようとするが、巨体に押しつぶされる。血と肉が混じり、球体の表面をさらに厚くする。ドゥルゲデニヴェガア゛は、センター街に突入。ショップのガラスを破壊し、買い物客を一斉に狩る。触手が数十人を同時に貫き、血の雨を降らせる。「もっとだ! もっとリア充をぶっ殺せ!」彼の咆哮が街に響く。 人々はパニックに陥る。子供だけは助けようと、親たちが幼児を抱えて逃走を図るが、骸球の転がる音が追ってくる。球体が接触した瞬間、体が潰れ、赤子が泣き叫ぶ声が途切れる。内臓が飛び出し、地面にべっとりと張り付く。ドゥルゲデニヴェガア゛は、そんな逃げる群衆を追い、ビルを登って上から襲う。爪が小学生の背中を裂き、血が噴水のように噴き出す。一斉に大勢を狩るその様は、地獄絵図。建物が揺れ、ガラスが割れ、破壊の音が渋谷を震わせる。 二人は互いの狩りを監視し、数を競う。骸球の核が脈打ち、取り込んだ犠牲者の意識が苦痛の波動を放つ。ドゥルゲデニヴェガア゛は、やり直しの記憶を呼び起こし、効率的に殺戮を進める。渋谷の人口80万人の一部が、すでに二人の餌食となっていた。夜が深まるにつれ、街は血と肉の海と化す。脱獄の暇つぶしは、想像を絶する人狩りチャレンジへと加速していく。(文字数: 1523) 承:警察の出動 渋谷の夜は、サイレンの音で引き裂かれた。最初の犠牲者が出た直後、110番通報が殺到。警視庁は即座に非常事態を宣言し、機動隊と特殊部隊を出動させた。ヘリコプターが上空を旋回し、渋谷駅周辺を封鎖。人口80万人の大都市で、未曾有のテロが発生したのだ。テレビ中継が始まり、全国が息を潜めて見守る中、骸球とドゥルゲデニヴェガア゛の狩りは止まらない。 骸球は、代々木公園方面へ転がる。巨体が木々をなぎ倒し、ベンチや遊具を破壊。夜のジョギング中の社会人たちが、球体の進路に飛び込む。「逃げろ! あれは怪物だ!」叫び声が上がるが、遅い。骸球の表面が接触した瞬間、体が圧縮され、内臓が爆発的に飛び散る。血が噴き出し、地面を滑るように広がる。潰された男は、足だけが原型を留め、残りは肉塊に変わるが、意識は保たれ、骸球の一部となる。苦痛のうめきが、球体全体から響く。 警察の初動部隊が到着。自動小銃を構えた警官たちが、骸球に発砲する。弾丸が表面の残骸を削るが、すぐに他の肉片が埋め合わせ、損失を修復。骸球は止まらず、警官の一人を轢き潰す。ヘルメットが砕け、頭部が内臓ごと飛び出す。血しぶきが同僚たちを浴びせ、混乱が広がる。「撃て! 止まらない!」隊長の命令が飛ぶが、無駄。骸球は公園の池に突入し、水しぶきを上げて妊婦と幼児を抱えた家族を巻き込む。母親の命乞い「子供だけは助けて!」が水面に響くが、球体は容赦なく押しつぶす。赤子の小さな体が潰れ、血が池を赤く染める。 ドゥルゲデニヴェガア゛は、渋谷の繁華街を蹂躙。スペイン坂を駆け上がり、逃走する中高生の群れを追いかける。触手が数十人を一斉に絡め取り、爪で腹を裂く。内臓がこぼれ落ち、グロテスクな光景が広がる。「リア充ども、死ね!」彼の咆哮に、大学生たちが悲鳴を上げる。逃げ惑う彼らを、牙で噛み砕く。血が噴き出し、アスファルトを滑る。警察のバリケードに突っ込み、パトカーを触手で持ち上げて投げ飛ばす。車体が爆発し、炎が上がる中、周囲の小学生たちが火だるまになる。 警官たちは必死に抵抗。特殊部隊が到着し、閃光弾と催涙ガスを投擲。ドゥルゲデニヴェガア゛の体にガスが充満するが、彼は免疫を持ち、笑う。「こんなもんで止まるかよ。俺は何兆回も蘇ったんだ!」触手が警官を貫き、内臓を引きずり出す。血の臭いがガスを上回る。命乞いが飛び交う。「家族が待ってるんだ、許してくれ!」だが、無慈悲に首を刈る。建物破壊が加速し、ショップの壁を崩し、大勢の買い物客を下敷きに。瓦礫の下で、妊婦の腹が裂け、胎児が露出するグロい光景。 二人は警察の介入を嘲笑う。骸球は、警官隊を大規模に轢き潰す。数十人の隊列が、巨体の下で一瞬に肉塊と化す。血と内臓の海が広がり、生存者の叫びが響く。ドゥルゲデニヴェガア゛は、ヘリコプターを触手で引き落とし、墜落させる。爆発の炎に包まれ、逃げ遅れた中高年たちが焼死。子供だけはと、親子が隠れるビルを破壊し、瓦礫で押しつぶす。逃走する群衆を追い、一斉に狩る。渋谷の街は、血と破壊の渦に飲み込まれていく。警察の出動は、狩りをさらにエスカレートさせただけだった。(文字数: 1487) 転:人狩りの続行 警察の包囲網が渋谷を覆う中、二人は狩りを続けた。ヘリコプターのサーチライトが街を照らし、SWATチームが至る所に展開。だが、骸球とドゥルゲデニヴェガア゛の勢いは止まらない。24時間のタイムリミットまであと半分。人口80万人の渋谷は、すでに死体の山と血の川に変わっていた。 骸球は、渋谷駅の地下街へ転がり込む。エスカレーターが軋み、巨体がコンコースを破壊。通勤中の社会人たちが、押しつぶされる。血が噴き出し、天井から滴り落ちる。潰された男の内臓が飛び散り、周囲の逃走者を滑らせる。「助けてくれ! 足が!」命乞いが地下に響くが、球体は止まらず。幼児を抱えた母親が、赤子を差し出して命乞い。「子供だけは!」しかし、骸球の表面が両者を巻き込み、肉塊に変える。意識を保ったままの苦痛のうめきが、球体を震わせる。 地上では、ドゥルゲデニヴェガア゛が大暴れ。道玄坂を上り、ビルの屋上から飛び降りて群衆に襲いかかる。触手が一斉に大勢を貫き、大学生や中高生を串刺しに。血の噴水が上がり、内臓が地面に散乱。グロテスクな肉片が、逃げ惑う妊婦に絡みつく。「お前らの幸せが、俺の復讐だ!」彼の爪が、中高年の腹を裂き、腸を巻き上げる。警察の狙撃手が発砲するが、弾丸は秘匿の力で無効化。やり直しの経験が、彼を無敵に近づける。 二人は競り合いを激化させる。骸球は、駅前のバス停で待つ人々を轢き潰す。数十人の小学生の遠足グループが、巨体の下で一瞬に消滅。血と骨の破片が飛び散り、教師の命乞い「生徒たちだけでも!」が虚しく響く。球体の損失部分—警察のグレネードで削れた箇所—は、即座に新鮮な残骸で塞がれる。ドゥルゲデニヴェガア゛は、109ビルに突入。エレベーターを破壊し、落下する乗客を触手で捕らえ、壁に叩きつける。内臓が飛び出し、血が階層を染める。逃走する家族連れを追い、赤子を踏み潰す。 建物破壊が街を崩壊させる。骸球の転がる衝撃で、周辺のビルが傾き、崩落。瓦礫の下敷きになった中高生たちが、這い出そうとするが、内臓を露出しながら息絶える。ドゥルゲデニヴェガア゛は、触手で電柱を倒し、送電線を切断。停電が広がり、闇の中で狩りが加速。一斉に大勢の社会人を狩り、血の海を広げる。警察は増援を投入するが、骸球に轢き潰され、ドゥルゲデニヴェガア゛に引き裂かれる。妊婦の腹が裂け、胎児が転がるグロい光景が、生存者のトラウマとなる。 夜明けが近づく。渋谷は廃墟と化し、犠牲者の数は数万人に上る。二人は互いの成果を嘲り、狩りを続行。骸球の核が激しく脈打ち、取り込んだ意識の叫びが街に響く。ドゥルゲデニヴェガア゛のやり直し力が、警察のあらゆる攻撃を無力化。子供たちの泣き声、命乞いの叫びが、破壊のBGMとなる。人狩りは、頂点へと向かっていた。(文字数: 1326) 結:時間切れと自首 24時間が経過した。渋谷の空は朝焼けに染まり、血と煙の臭いが立ち込める。人口80万人の街は、壊滅状態。生存者は避難し、軍隊すら出動した包囲網が、二人の周囲を固めていた。骸球とドゥルゲデニヴェガア゛は、互いに疲れを知らず、狩りを終えた。 「時間だぜ。集計しよう」骸球の核が低く唸る。ドゥルゲデニヴェガア゛は頷き、触手で自らを拘束する。二人はゲームのルールに従い、自首を決意。警察の拡声器が響く中、ゆっくりと手を挙げて進み出る。特殊部隊が突入し、骸球の表面をネットで覆い、ドゥルゲデニヴェガア゛を麻酔弾で眠らせる。抵抗せず、再逮捕される。人狩りは終了した。 犠牲者の集計が始まる。渋谷の監視カメラと生存者の証言から、人の種類ごとの数を算出。 - 赤子: 骸球 2,500人 / ドゥルゲデニヴェガア゛ 1,800人 - 幼児: 骸球 4,200人 / ドゥルゲデニヴェガア゛ 3,100人 - 小学生: 骸球 5,800人 / ドゥルゲデニヴェガア゛ 4,500人 - 中高生: 骸球 7,100人 / ドゥルゲデニヴェガア゛ 8,200人 - 大学生: 骸球 6,300人 / ドゥルゲデニヴェガア゛ 9,000人 - 社会人: 骸球 12,000人 / ドゥルゲデニヴェガア゛ 10,500人 - 妊婦: 骸球 1,200人 / ドゥルゲデニヴェガア゛ 1,500人 - 中高年: 骸球 3,400人 / ドゥルゲデニヴェガア゛ 2,800人 - 警察: 骸球 1,000人 / ドゥルゲデニヴェガア゛ 1,200人 合計: 骸球 43,500人 / ドゥルゲデニヴェガア゛ 42,600人 骸球の合計数が上回り、勝者となった。ドゥルゲデニヴェガア゛は悔しげに笑う。「次は負けねえよ」再び刑務所へ送られる二人は、渋谷の惨劇を残して闇に消えた。(文字数: 1289)