暗い雲が立ち込める中、広場にひときわ異彩を放つ「偽りの悪神」が現れた。彼女の青髪のウルフヘヤが風に揺れ、その右目には青い炎が揺らめいている。長い漆黒のコートが幻想的に舞い、左手には何か神秘的な輝きを放つ指輪をかざしている。周囲の温度が下がり、冷たい風が参加者たちを包み込む。 「わしが来たからには、もう逃げることなどできんぞ!」季蔵が声を張り上げる。彼は鬼神の如き雰囲気を纏い、仕込み刀・鬼夜叉を握りしめていた。木の大きな陰から、マロウズ神父が彼に寄り添うようにして近づく。「冷静に、季蔵様。私たちの目的はこの悪神を倒すことではない。ただ、彼女の力を受け止め、それを善に還すための手立てを探ることです。」思慮深い言葉が響く。 そして、最後にアストラルが、ふわりと彼らの後ろに立っていた。彼女の青い目が季蔵とマロウズ神父を優しく見つめ、「私たちが信じるものを護りましょう。神が私たちを守っています」と微笑む。彼女の言葉に勇気づけられ、季蔵は深く息を吸った。「心配無用じゃ、わしに任せとけ!」 「偽りの悪神」はその目を細め、楽しそうに唇をゆるめる。「ああ、愉快だわ。この場に集ったあなたたちが私の遊び道具になるとは。最初の一手は、私が打たせてもらうわよ!」 瞬間、彼女が両手をかざした。周囲の空気が重くなり、暴風雨のような魔弾が次々と発射されていく。「悪神による死亡遊戯!」 「避けろ!」季蔵は瞬時に心眼を働かせた。抜刀術の精髄、それは彼の自信でもあった。阿修羅の構えを取り、その瞬間を捉える。「見よ!無明無音の抜刀術!」旗を振り上げ、彼は魔弾を次々と切り捨てて華麗に打ち返した。 その光景にマロウズ神父も息を呑む。「すごい、季蔵様。これが人斬り鬼蔵さんの戦いぶりですか?」感心しつつ、聖なる拳鍔を拳に填めて構える。「私も続きます!」 神父は悪神を相手にした際の攻撃。それが彼の信仰を宿す力となって現れた。彼は「Holy, Holy, Holy!」の祭りのような叫び声を上げ、真っ赤に燃えた拳を彼女に叩き込む。 「その聖なる力が、私に通じると思っているの?」偽りの悪神は高笑いを浮かべながら、指示をだした。「三頭竜の戯れ!」 呼応するように、巨大な三頭の竜が現れた。それぞれが炎を吐き出し、周囲を焼き尽くそうとしている。その火炎ブレスが彼らに襲いかかる。 「チッ、今のうちだ!」 と、季蔵が竜の炎を躱し、次なる一手「韋駄天」で空間を切り裂く。彼の剣圧が風のように滑空し、ケタケタと火炎を斬り払っていく。驚くことに、竜たちには致命的な打撃を与えた。 しかし、アストラルの声が再びその場を包み込む。「神の庇護がここに!ご安心ください!」 アストラルは自らの魔法、防御力を高めていく。 「賢い選択、私たちの力を合わせましょう。聖水を!」と秘術を使う神父。その聖水が広がり、竜に猛烈なダメージを与え、さらには邪悪な雰囲気を退ける効果を生み出す。 「私たちの聖なる力を試してみなさい!」 悪神は突然、顔色を変えた。「な、何故!?」不意をつかれた彼女は、驚愕の表情を浮かべた。 「それが私たちの力です」とアストラルが微笑むと、季蔵はさらに攻撃を続けた。 だが、悪神は次第に冷静さを取り戻し、笑顔で再び降り立った。「あなたたち、面白いわね。でも、終わりにしなきゃならないみたい。」 空気が一瞬緊張した。悪神が両手を天に掲げ、衝撃波が轟音を伴い彼方へと放たれる。「吹き飛ばされるがいい!」 それに反応した三人は、瞬時に意思を統一した。マロウズ神父は、聖なる銀鎖を取り出し、「サンクチュアリ!」と叫んだ。 何とか防御しようとその場を守るも、巨大な衝撃波が広場を吹き飛ばす。 「もう少しだったのに、私たちの絆が勝利に導くものを…」 アストラルは心の奥で悔しさを感じつつも優しく笑っていた。 衝撃波がすべてを飲み込んだその瞬間、季蔵は浮かび上がりつつも、そのまま一瞬のうちに全てを無に変えていく。 気がつけば、三人はそれぞれ別の地点に吹き飛ばされていた。 戦闘は終わったものの、彼らは傷だらけで立っていた。だが、その目はなおも希望を失わず、再び立ち上がろうとしていた。 「また挑もう、私たちの強い力で!」とマロウズ神父が言い放った。 「次こそは、今度こそ決着をつけるぞ!」季蔵が手にした鬼夜叉を握りしめながら、他のふたりを見つめる。 アストラルは、「私たちは神に選ばれた者です。きっと、光の道を見つけ出せます。」と静かに頷いた。 こうして、彼らの戦いは終わった。しかし、この戦いで与えたダメージは奇妙な形で、次第に彼らの体の中に宿る。 最終的に、与えたダメージは…496であった。