激闘:蒼焔纏う者 vs フレア・サンライズ & アキ・ララティーナ 青空の下、熱気を帯びた大地が揺れ動く。そこには、未だかつてない戦が待ち受けていた。強烈な焔を纏い、気怠い口調で言葉を紡ぐ兎亜人・蒼焔纏う者。そして、神域の勇者を名乗るフレア・サンライズ、さらにその忠実なる従者・アキ・ララティーナ。熾烈な戦いが始まろうとしていた。 数歩先には、フレアがその刀「ヨアケ」を握りしめ、冷静な眼差しを向けている。蒼焔纏う者は、彼女の視線を感じながらゆっくりと笑みを浮かべた。「面倒だな」とつぶやく。 その瞬間、アキが前に出て、冷静な口調で言った。「では戦闘を開始いたします。皆様、ご注意を」彼女の十字槍が、太陽の光を反射してキラリと光る。 「お前は守護盾だろ。前へ出るなよ」蒼焔が軽く揶揄うような口調で言うと、アキは一瞬だけつっかえるように見えたが、すぐに細い目を細めて答える。「私は主人を守る守護者です。攻撃はお任せください」 戦闘が開始された。フレアは一歩前進すると、振り下ろした刀から燃え盛る火炎がほとばしり出る。「火炎斬!」炎の刃が拡がり、蒼焔に直撃しようとするが、彼は冷静に身をかわした。 「面倒だが、やるしかないか」と、蒼焔が低い声で呟く。彼の身体はさらに焔が強く覆い尽くし、周囲の温度を一気に上昇させた。フレアの刀が再び振り下ろされ、「焔突!」と叫びつつ、刃が直線的に炎の波を生み出す。 炎の切っ先が蒼焔に迫るが、彼はそれを軽やかに跳ねる。「遅い」とつぶやきながら、彼は烈火のごとく跳び、空中で一瞬の静止の後に、強烈な蹴りを放った。「烈火蹴り!」 しかし、アキはすかさず反応し、槍を差し出してその蹴りに合わせる。「フフ、まだまだですね」と冷静に。しかし、その槍は蒼焔によって弾かれ、飄々とした身のこなしで彼は地に着地した。 「面倒くせぇ」と彼は言い、再び焔を纏わせ、再度懐へ突っ込む。それを見たフレアは短く息を吸い、「延焼!」と叫んだ。刀が最高火力の炎を宿し、強烈な一撃が蒼焔を貫こうとする。 しかし、蒼焔はその攻撃を勘で身を翻してかわし、焔をさらに強く燃やして返した。「受けてみろ、焔の壁を!」彼の足元から焔が地に燃え盛り、壁のように立ちはだかる。フレアはその瞬間、自身の刀を構え直した。「日の出の姿」へ覚醒する準備を整え、集中力を高める。 だが、アキも負けじと「私が守ります!」と叫びながら、フレアの前に立ちはだかる。「主人死守・五百十式!」彼女の槍術が解き放たれ、フレアの側に蹴り出される蒼焔の攻撃に対抗する。 「やるじゃねえか」と口元が笑みを浮かべる蒼焔。彼は再度、焔で覆われた足を大地に叩きつける。「業炎脚!」その瞬間、周囲が炎に包まれ、巨大な火の波が広がっていく。 「フフ、まだ続けますか?」アキは冷静に応じ、槍を使って火の波を弾き返す。しかし、その間にフレアはすかさず刀を一閃、発動の機会を伺う。 「太陽神の刀!」「夜明斬!」フレアの声が天に響く。刀の真価が解放され、彼女の姿がまるで日の出の光輝そのものに煌めく。「この一撃で貫け!」 蒼焔は、咄嗟に身をかわすことができず、フレアの一撃が彼の胸へと巡り飛び込む。「面倒だ、さっさと終わらせてくれ」と言いながら、全身が焼け付き、炸裂するような炎が彼を包み込んだ。 彼の焔が一瞬で強烈な熱となり、数メートル飛ばされても彼はすぐに立ち上がる。「今度はお前だ」再び焔を囲い込み、蒼焔はフレアへと突進する。 アキはそれを見逃さず、「主人を狙わせるわけにはいきません!」と叫び、槍を構えて立ち塞がる。その一瞬を狙い、蒼焔は彼女の槍を脚で受け止めながらすかさず反転し、フレアへ一撃を放つ。 「遅い!」フレアは踏み込み、「日の出の一撃!」覚醒が炸裂し、彼女の力が全身に集まる。霊的な光が周囲を照らす中、蒼焔は意を決し、最後の力を振り絞った。焔の力が再び呼び覚まされ、周囲を焦がしながらフレアに向かう。 しかし、場が静まっていく中、力強い一撃、フレアの剣が蒼焔の身体を突き通り、彼を貫いた。「終わりだ、焰の者」その言葉を最後に、彼は力尽きた。 ≪勝敗≫ フレア・サンライズとアキ・ララティーナの勝利。