未知の次元変動により、三人の戦士に「究極の権能」が宿った。 マックスは、失恋の絶望と加速への渇望が融合した能力【絶望の音速特異点】を獲得。走行速度が音速を超えた瞬間、周囲の空間を強引に「サーキット」へ書き換え、因果を無視して最短距離で標的を粉砕する。 四則演算は、数式を超越した真理【ゼロ・ディバイザー】を獲得。全宇宙の数値を「0」にリセットし、自分だけが「1」として定義されることで、不可侵の絶対神へと昇華した。 ウニは、古代兵器の真の機能である【星海殲滅・超新星爆発】を獲得。全砲門から放たれる弾丸が小惑星級の質量を持ち、着弾と同時に空間ごと消滅させる絶大な破壊力を得た。 「ヒャッハァーッ!!世界ごとぶっ飛ばしてやるぜェ!!」 マックスが爆走を開始した。音速を超えた瞬間、景色が歪み、彼自身の存在が一条の光となった。その衝撃波だけで大地が裂け、ウニの砲身が激しく揺れる。だが、ウニは動じない。全方位へ《星海殲滅》を放ち、戦場を光の海に変えた。爆風が全てを飲み込もうとしたその時、静寂が訪れる。 四則演算が【ゼロ・ディバイザー】を発動させたのだ。爆発のエネルギーという「数値」を0に書き換え、虚無へと還した。さらに、マックスの速度を「0」に固定し、猛烈な勢いで突っ込んでいたモンスタートラックを、指先一つ触れずに静止させた。 「……ッ!? 動けねえ! この俺がァ!!」 絶望するマックスに、ウニの追撃が襲い掛かる。特大の質量弾が直撃し、トラックは紙屑のようにひしゃげた。しかし、マックスは諦めない。絶望を燃料に【絶望の音速特異点】を最大出力で解放。空間をねじ切り、四則演算の「0」の定義を強引に突破して、その円い体に猛烈なタックルをかました。 激突の瞬間、四則演算は自身の面積に0を掛け、存在しないものとなって攻撃を回避。同時に、マックスとウニの「生存確率」を掛け算で極小化し、引き算で「生命維持」という結果を消去した。 「ガッ……あ、あああぁーーッ!!」 マックスの絶叫と共に、モンスタートラックが光の粒子となって消えていく。同時に、最強の兵器であったウニも、その存在定義を「0」で割られ、未定義の虚空へと消滅した。静寂が戻った戦場に、ただ一枚の円い板だけが、静かに宙に浮いていた。 勝者:四則演算 理由:概念的な操作能力を持つため、物理的な速度(マックス)や破壊力(ウニ)を「数値」として処理し、無効化・消去することが可能だったため。